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将棋の日記

竜王戦決勝トーナメント(7/28)

2008-07-28 11:35:01 | ネット中継(図面)
今日は、竜王戦の決勝トーナメントの羽生四冠vs糸谷五段が行われます。(10時開始)

先手:糸谷五段
後手:羽生四冠

戦型:一手損角換わり

竜王戦中継ページ

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図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。

===== 棋譜解説 =====
(解説はLogical Spaceのオリジナル)

===== 2008/07/28 12:20 追記 =====

昼食休憩の局面です。

名人の新人の五段が戦いを挑む将棋です。 ベテランと若手の対決でもあります。
竜王戦の右の山では、すべて一手損角換わりです。
名人は相手の得意戦法を潰して、相手に苦手意識でも持たせる作戦でしょうか?
午後の勝負が楽しみであります。

===== 2008/07/28 17:30 追記 =====

1直線の攻め合いから落ち着いて局面です。

<形勢判断>
駒の損得:先手の(桂・歩)と銀の交換より後手の少し良し
駒の働き:お互い働いている
玉の堅さ:先手は2枚、後手は3枚より後手の良し
手番:後手
形勢は互角
※後手は駒得、玉の固さより不満のない展開です。

===== 2008/07/28 19:20 追記 =====

△4六角を防いで、▲7九角と打ったところです。
先手は大駒3枚ありますが、守りに使っているので、形勢は難しいです。

将棋の内容うんぬんではなく糸谷五段は、羽生四冠の攻めを警戒しながら指している感じです。
羽生名人の威圧感を局面からもひしひしと伝わって来ます。
糸谷五段も、名人に対しても負けたくない気持ちが伝わって来ます。

<形勢判断>
駒の損得:先手の(飛・桂)と(銀2枚)の交換。
駒の働き:先手は、7三竜、9四桂が遊び駒、後手は、9三香が遊び駒、4七との働きが大きい後手が少しいい
玉の堅さ:先手は2枚、後手は2枚より互角
手番:後手
形勢は互角

===== 2008/07/28 19:50 追記 =====

△4九角より筋に入った感じです。
羽生四冠には、無理攻めもダメ、受け過ぎてもダメ、丁度いいバランスで攻防をしながら指さないといけないと思います。
▲7九角より先手からの急ぎの攻めがないと見てか、羽生四冠は1手勝ちのような寄せ方を選んでいる感じです。

<形勢判断>
駒の損得:先手の(飛・桂)と(金・銀)の交換。
駒の働き:先手は、9四桂が遊び駒、後手は、9三香が遊び駒、4七との働きが大きい後手が少しいい
玉の堅さ:先手は1枚、後手は2枚より後手良し
手番:先手
形勢は互角

===== 2008/07/28 20:00 追記 =====

投了図です。
1)△9八玉、▲9七香、△8九玉、▲9八銀まで
2)△9六同玉、▲8五銀、△9七玉、▲9六香まで

羽生四冠が勝ちました。
次の対戦相手は深浦王位です。

糸谷五段の▲7九角(81手目)、▲6八金打(99手目)は、負けたくない気持ちが伝わり、あきらめない根性を見せてもらった感じでした。
若手棋士らしく思いっきり指して、すがすがしい将棋を見せてもらいました。
なかなか、勝たないと羽生四冠とは指せないと思うので、糸谷五段には思い出に残る将棋だと思います。
(故)村山聖九段と糸谷五段は、同じ森七段門下なので、村山九段の将棋を目指して頑張って欲しいと思います。

羽生四冠から見て、糸谷五段と村山九段とは重なっていたのでしょうか?