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将棋の日記

アマ竜王戦

2008-06-30 17:26:52 | アマ棋界
6/29日、アマ竜王戦が行われました。
<参考URL>
読売新聞(アマ竜王戦)

ベスト4
清水上 徹vs加藤 幸男
早咲 誠和vs鈴木 勝裕

早咲 誠和:第11回のアマ竜王
加藤 幸男:第17回のアマ竜王
清水上 徹:第18回のアマ竜王

ベスト4の内、3人はアマ竜王経験者となりました。

決勝
早咲 誠和(34)vs清水上 徹(28)

3位決定
加藤 幸男vs鈴木 勝裕
(左が勝ち)

早咲さんが第21回のアマ竜王になりました。 2度目です。


<棋譜解説>
読売新聞の朝刊より

先手:早咲 誠和
後手:清水上 徹

戦型:後手の向い飛車


先手は飯島流と言われる指し方です。 振り飛車対策にはお薦めな戦法です。


後手は、穴熊になりました。


先手は、▲5五歩と狙いが分かりにくいです。
実は、△7三角を誘っています。


先手は、▲3六飛として、△4三金と後手玉の囲いを乱します。
先手は、7四歩を取り、後手は、5五歩を取り、歩の損得がなく形勢不明な中盤が続きます。


先手は、端攻めをからめて攻めます。


先手は、8三の地点を狙います。(穴熊の急所は8三なので・・・)
この狙いがこの後の展開にも響きます。


先手は6筋も攻めを広げます。


ここでも、8三の地点を狙います。
やはり、急所なんですね!


△8二香が8四飛取りです。
しかし、先手は「駒の損得より速度」の格言どおり、▲6四歩と金取りに行きます。


▲9三角より後手は以下詰みです。
▲9三角、△8二歩、▲8三桂、△8一玉、▲9一桂成より投了図です。


投了図です。
以下は、△7二玉、▲8二角成、△同玉、▲9二角成、△7二玉、▲8二金まで

先手の早咲さんの勝ちです。
これで、早咲アマ竜王が誕生しました。
早咲さん、おめでとうございます。

早咲さん、清水上さんは、プロ竜王戦の6組に出場が決定しました。
プロの竜王戦での対局を頑張ってください。

棋力向上とは・・・

2008-06-29 14:22:41 | 私の将棋
渡辺竜王と柊くんのほのぼのする対局を竜王のブログで書いています。

半分、冗談でしょうが
「プロは強くなるのが大変なので、毎日強くなる柊がうらやましいです(笑)」
と書いてありました。

アマ三段の私が棋力向上のために、何をするべきか?
・定跡を復習する
・手筋を復習する
・格言を復習する
・詰め将棋(7~19手詰み)を解けるようにする
・次の1手を考える(二段以上の問題など)
・プロの実践譜を並べる(盤上と目隠し将棋)
・自分の将棋を見直す(負けた将棋は、敗着を調べる)
・自分より少し強い相手を探して、対局する
・形勢判断をしながら対局をする(玉の固さ(広さ)、駒の損得、駒の効率、手番)

将棋で言えば、こんな感じだと思います。

将棋以外では、
自分を自己分析して見る(棋風、指し手(戦型)の選び方、考え方のプロセスなど)
思考力の向上(考えることをする、数学の問題を解くなど)
暗記力の向上(覚えることをする)
固定観念を捨てる(常識にとらわれない)
リフレッシュする(ときどき将棋と関係ないことをする)
他の業種の方の良い点を学ぶ(碁、サッカーの戦術など)

羽生三冠の記事

2008-06-28 19:17:22 | ファン棋士情報
朝日新聞(羽生三冠の永世名人)

竜王のブログのコメントに羽生三冠が永世名人の記事があると聞いて、ネットで調べました。

「ここ10年は今までの将棋の歴史のなかで一番変化が大きい時代。そのなかで、謙遜(けんそん)ではなく、自分自身は決してトップランナーではなかった。いかにして追いつき、新しい感覚を身につけるかに忙しかった」

と語る羽生三冠は、1局1局を大事に指しながら、プロの技術を身に付けることに大変だったと語る。

よくよく考えてみると、当然であります。
羽生システムみたいに、羽生三冠の独自の戦法が中心で将棋界が動いていないからです。
中座飛車、一手損角換わり、ゴキゲン中飛車、2手目の△3二飛と羽生三冠以外の戦法がプロに流行します。
もちろん、矢倉、四間飛車なども古い指し方に、少しづつプロ的には変化をしています。
システムである戦法は、藤井システム、森下システム、脇システムです。

羽生三冠は、周りのプロの指し方を研究して、実践で指して見る。
羽生三冠も、新しい戦法をいつも吸収することは、大変だったと思います。
なぜなら、自分の将棋観とは違った指し方が出てきて、他のプロが採用するからです。

これからも、将棋の道を究めて欲しいと思います。

裏戦法

2008-06-28 03:35:56 | 私の将棋
裏戦法は、裏芸のように使っている造語です。

表戦法は、先手は▲7六歩、後手は△8四歩と指すのが表戦法です。

裏戦法と言っても、特殊な戦法ではありません。
先手でも後手でも、四間飛車を指す戦法が裏戦法です。

四間飛車と言うと、大山名人、藤井九段、久保八段、鈴木八段とA級経験者が指しています。
それを考えると、四間飛車も優秀な戦法だと思います。

1つの戦法を極めたいと思い、ここぞと勝てる戦法が欲しいので、四間飛車を選びました。

将棋倶楽部24では、それで指しています。
良い成績になるように頑張ります。

プロ棋士とは

2008-06-27 02:56:45 | プロ棋界情報
プロ棋士とは。

プロ棋士になる方は、小学3~5年でアマ三~四段の棋力があります。
師匠を探して、奨励会5~6級の試験を受けます。
※奨励会5~6級は、アマ三~四段の棋力に相当します。

奨励会二段までは、規定の成績を収めると、三段リーグに入り、上位2位が新プロ四段になれます。
※上位3位を2度なれば、自己申告制でフリークラスになることが出来ます。(佐藤天彦四段は、フリークラスにはならなかった棋士です。)
※アマのタイトル保持者で一定の勝率を取れば、編入試験を受信出来ます。

プロ名人とアマ名人では、角落ちの手合いでいい勝負です。
トッププロと真剣勝負で二枚落ちで勝てれば、アマ三~四段の棋力があると言われます。
※多面指しでは、アマ初段で勝てるようです。

アマのタイトル保持者は、プロの予選に参加出来ます。
1~2回戦を突破できる棋力が、アマのタイトル保持者にはあります。
だいだい1回戦は、プロ四段なので、アマのタイトル保持者はプロ四段に近い棋力があると思います。

プロとは、アマとの力が歴然と違うことです。


P.S.
ときどき、思いますけどプロ棋士の先生は、私のブログを見てくれているのでしょうか?
Skypeでも、お話が出来ると嬉しいのですが・・・。

将棋ソフト

2008-06-25 17:36:31 | 私のソフト開発&対戦
Yahooの知恵袋より
Yahoo知恵袋

将棋ソフトの作成について質問がありました。
将棋ソフトの作成の方法

一般的には、C言語(Win32 API)または、VC++(MFC)より作成するのが一般的です。

コンピューター将棋選手権の「参加チーム」より
参加チーム
※上の項目の「参加チーム」をクリックして下さい。

将棋ソフトは、渡辺竜王vsボナンザで注目を浴びました。
また、今年はアマタイトル経験者を2名ともソフトが破る結果となりました。

C言語とC++言語の違いは、手続き型プログラムがC言語、オブジェクト指向言語がC++言語です。

Win32 APIは、Windowsの直接のコマンドの集合を意味を指します。
もっと正確に言うと、4つのDLLからなっています。
MFCは、Win32 APIをクラスにしたものであるので、基本的には同じコマンドになります。

C言語(Win32 API)よりVC++(MFC)で開発した方が少し楽でもあります。
ただし、VC++(MFC)の方が覚えることが多いので学習が大変です。

フリーでVisual Studio .NET 2008よりVC++の無料版が手に入ります。
Visual Studio .NET 2008 Express Edition

これでは、C言語(Win32 API)の開発が出来ます。 VC++(MFC)の開発は出来ません。

将棋ソフト用ではありませんが、一般のプログラムを学ぶホームページです。
猫でもわかるプログラミング
「C言語編」と「Windows SDK編」を勉強するとよいと思います。

なので、無料で開発をしたい方は、Visual Studio .NET 2008 Express Edition(VC++)よりC言語(Win32 API)より開発をすることが出来ます。

有料でするならば、最低でも約3万円します。VC++(MFC)で開発できます。
Visual Studio .NET 2008 Standard Edition


ただし、開発する方はすべて自己責任でお願い致します。
初心者の方が、開発すると大変なので、あまりお薦めはしませんけど・・・。

一手損角換わりなど

2008-06-23 15:52:57 | プロ棋界情報
タイトル戦で一手損角換わりが初めて指されたのは、2004年の第75期の棋聖戦の第2局の佐藤vs森内でした。 (私のデータベースより)
あれから、4年過ぎました。

現在の竜王戦の1組の決勝戦も一手損角換わり(先)木村八段vs丸山九段戦です。
現在、読売新聞の将棋欄に掲載中です。


タイトル戦で中座飛車が初めて指されたのは分かりませんが、私のデータベースより1番古いのは、1998年の第39期の王位戦の第4局の羽生vs佐藤です。
あれから、10年は過ぎました。

中座飛車でタイトルを獲得した棋士は、丸山元名人と渡辺竜王です。
2000年の第58期の名人戦で角換わり(4局)と中座飛車(3局)より、丸山九段が制しました。
2004年の第17期の竜王戦で中座飛車(4局)より、渡辺竜王が制しました。

一手損角換わりと中座飛車は、新しい戦法のイメージがあります。
一手損角換わりは4年。 中座飛車は10年。
と定着した戦法だと思います。

竜王のブログ

2008-06-22 17:56:34 | ブログ(プロ棋士)
竜王のブログにコメント荒らしが現れました。

<参考URL>
竜王のブログ(2008/06/21)

===== 荒らしのコメント(1部抜粋) =====
(1)
昨日の人も書いてましたが、さいきん羽生名人のファンに対して竜王は挑発的なこと結構書いてますね。
名人戦は奪取できないと予想してみたり、先日の王位戦も「羽生さんは・・・・・・そして負けてる」とコメントし橋本七段を持ちたいと書いてみたり、そして棋聖戦は「早くも」カド番となりました。と書く。

竜王は羽生ファンを意図的に挑発してるのですか?

(2)
渡辺竜王は羽生名人に対して常に見下した態度を取っているけど、
渡辺竜王自身の実績も戦績も無残なのが気になります。
大言を吐くのもそんなに悪いことだとは思わないけれど、
最近若干見苦しいと思うようになってきました。

竜王戦だけに絞って、まるで落ち目になってからの谷川達人のよう。
今回の順位戦でも負けて不機嫌な顔をマスコミに撮られてさらされたり、
もうほんと情けない。早く失冠してほしいです。
===== ここまで =====


2人の方がコメントを荒らして、それに反応しています。
何度か、コメントを書こうとと思いましたが、連鎖反応みたいになるので、スルーしました。

(1)の方は、そして棋聖戦は「早くも」カド番となりました。と書く。
と言っていますが、5番勝負で2連勝すれば、相手はカド番と表現するのは、ごく普通のことです。 何が挑発なのでしょうか?

(2)の方は、谷川達人(正しくは、谷川九段)
と表現していますが、将棋用語に達人というものはありません。
非公式戦で達人戦がありますが、称号にはなりません。
称号はあくまでも、7つのタイトルのみです。(竜王、名人、棋聖、王位、王座、棋王、王将)
※NHK杯や銀河戦などは、前回の優勝者は、NHK杯選手権者、銀河などと呼ばれますが、そのトーナメントの中(または記事)で呼ばれます。

私には、(1)、(2)に対して、理解に苦しみます。
こういうコメントは、スルーしましょう。 なので、竜王のブログへ荒らしに反応するコメントは控えましょう。