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将棋の日記

羽生王位が王位を防衛

2014-09-27 14:16:39 | タイトル戦&予選情報
王位戦の第7局が、9月24・25日(水・木)と行われました。
王位戦の中継サイト

先手:羽生王位(名人、王座、棋聖)
後手:木村八段

戦形:矢倉の3七銀戦法

羽生王位の先手の矢倉は、最近では珍しい印象があります。
ずっと、後手の矢倉を指している印象が強いです。
そういう意味では、新鮮でした。

だけど、私は後手の矢倉を将棋倶楽部24では、指すので木村八段の指し回しにも、気にしていました。


飛車を犠牲にして、▲1五香とは。 意外にも意外でした。
▲1五香、△3八銀不成と進みました。


▲2三成香、△5七成銀、▲同金と進みました。
先手は、大駒がなしです。
ひぇ~! 大駒なしで勝てるのかな・・・!? 頭の中がパニック状態です。

しかし、先手の羽生王位が勝ち、王位を防衛しました。
何と、大駒なしで勝てるとは、おそるべし。
羽生王位、王位を防衛して、おめでとうございます。 今後の活躍を期待しています。


<世間では>
やはり、王位を防衛するより、竜王を奪取して永世七冠になって欲しかったと、世間では思うのでしょうか?

王座戦62_2

2014-09-20 12:00:21 | タイトル戦&予選情報
第62期の王座戦、第2局が行われました。
王座戦中継サイト
先手:豊島七段
後手:羽生王座

戦形:角換わり腰掛け銀同型

私が注目した局面は、中盤の手待ちです。


40手目の△4二金引、▲6八金右、△7四歩、▲5八金、△1二香、▲4八飛、△6五歩

そして、46手目の△6五歩と仕掛けました。


1)▲6五金右を見て、△7三歩型を止めて、△7四歩としました。
2)▲5八金を見て、△1二香の穴熊を含みに、指しました。
3)▲4八飛を見て、△6五歩と仕掛けました。
角換わり腰掛け銀同型は、一般的に、先手が仕掛けて、後手がカウンター狙いで指します。
しかし、先手の手待ちによって、それが逆になり、後手が仕掛けて、先手がカウンター狙いで指していました。

一手損角換わりが指されてから、「手損」の概念がなくなったと言われています。
しかし、私は手損して手が成立するのは、例外だと思います。
明らかに、手損して負けることがある(居飛車の矢倉、相掛かり)ので、形によって手損が成立する場合、成立しない場合があると思います。

本局は、豊島七段の手待ちに興味が持ちました。
それに対応する羽生王座の指し手が、そういう風に指すのだと、「なるほど!」と思いました。

本局については、私は中盤の駆け引き(先手の手待ち)に興味が持てました。

多忙な羽生名人

2014-09-14 17:42:25 | タイトル戦&予選情報
9/8日(月)は、竜王戦の挑戦者決定戦の3番勝負の3局目。
先手は糸谷六段、後手は羽生名人でした。
戦形は、横歩取りの△3三角戦法です。
最近は、後手の玉の位置が、△4一玉、△5二玉、△6二玉(将棋ソフト)の3パターンがあるので、それぞれの変化があって難しいです。
私が気になったのは、序盤の28手目の△2四飛です。
序盤そうそうの飛車交換が、最近の流行の変化です。
羽生名人は、こういう過去の前例が少ない局面に誘導するのが好きタイプだと思って棋譜を見ています。
結果的には、負けましたけど、研究する時間がない中で、実践でやってみないと分からない変化に、飛び込む姿勢は、負けても好感が持てます。
こういうのが血となり肉となり、体(頭)で覚えて行くのでしょうね。


9/10、11日(水・木)は、王位戦の七番勝負の第6局目。
先手は木村八段、後手は羽生王位でした。
戦形は、角換わり腰掛け銀同型です。
私が気になったのは、42手目の△3五歩⇒54手目の△4三金左の後手からの玉頭の構想です。



一目、危険そうと判断しますが、ギリギリ踏み込んでいけると、読んでいるところが、すごいと思う。
やはり、羽生王位は、過去の前例が少ない局面に誘導している印象があります。
この将棋も、負けてしまいました。

2局とも負けてしまいましたが、前例が少ない局面に誘導して、実践でやってみる姿勢は好感が持てました。


今週は、9/15の棋王戦の挑決トーナメント、9/18(木)の王座戦の第2局です。
来週は9/24・25日(水・木)の王位戦の第7局です。
竜王戦の挑戦者は、糸谷新七段になりましたが、羽生名人は負けても、対局が多忙なので、頑張って欲しいです。

王座戦62_1

2014-09-04 21:39:58 | タイトル戦&予選情報
羽生王座に挑戦するのは、豊島七段です。

豊島七段は、将棋ソフトに勝利した棋士です。
将棋ソフトには勝ちましたが、第1局は負けました。

今回の矢倉は、どこかで見たことがあると思いましたが。
調べてみると、今年の渡辺王将に挑戦する羽生三冠の王将戦63_1でした。

今回の矢倉の将棋は、プロ棋士では、流行の戦形だと思います。
特に、若手の渡辺王将、豊島七段が採用しているからです。

ニコニコ生放送の真田七段の解説は、アマチュアには分かり易かったと同時に、将棋の考え方を改めて勉強になりました。
人の将棋は、良く見えるのでしょうか?

<最近の矢倉の印象>
以前の矢倉は、序盤、中盤までは、整備されていて、中盤、終盤からお互いの読み比べの印象がありました。
しかし、最近の矢倉は、終盤の入り口まで、定跡が整備されていて、読み比べの将棋が少なくなった印象です。

羽生名人は、王位戦の7番勝負、竜王戦の3番勝負、王座戦の5番勝負と、重要な対局が続きます。 健康に気をつけて頑張って欲しいと思います。