竜王戦１組５位

竜王戦の１組５位の（先）羽生三冠vs中原１６世名人戦の棋譜が、読売新聞で掲載されている最中です。

羽生三冠は、谷川九段、杉本七段を破りました。
中原１６世名人は、森内九段、佐藤二冠を破りました。

もし、中原１６世名人が羽生三冠を倒せば、森内九段、佐藤二冠、羽生三冠と豪華な顔触れを倒すことになります。
もちろん、中原１６世名人には、それだけの実力はもちろんありますけど・・・。
結果はご存じの通り、羽生三冠が勝ちました。


＜読売新聞より抜粋＞
「模様のよさ」といったあいまいな主張は通らなくなり、「実践的な勝ちやすさ」の追及が重要課題として意識されるようになった。
「大山先生のような受けの達人が生きていれば、ずいぶん雰囲気もちがったでしょうけどね。」
雑談の中で中原の口からそんな言葉がもれたのは、7～8年前のことだったか。
.....
多分に攻撃的な要素も含むが、図式的には玉の堅い先手側が「現代的」で玉が広い後手側が「古典的」ということになる。
試みに約10人の棋士に、図の局面でどちらをもちたいか尋ねると、若手は先手、ベテランは後手と見事に意見が分かれた。

（図の局面）


===== Logical Spaceより =====
羽生三冠のタイトル獲得数は、69期。
中原１６世名人のタイトル獲得数は、64期。
お互いが60期以上も獲得しているのに、１度もタイトル戦で対決したことはありません。
丁度、間の世代が谷川九段です。　谷川九段は、タイトル獲得は、27期。
谷川九段は、中原１６世名人と羽生三冠の棋風を知っている方です。

中原１６世名人は60才。　谷川九段は46才。　羽生三冠は37才。　渡辺竜王は24才。
中原１６世名人と谷川九段の年齢差は、14才。
谷川九段と羽生三冠の年齢差は、11才。
羽生三冠と渡辺竜王の年齢差は、13才。

「若手は先手、ベテランは後手と見事に意見が分かれた。」とある通り、昔の将棋と現在の将棋は模様が違うのですね！
この局面は世代を感じる局面ですね！

プロフェショナルではないですが、ここにも人間ドラマがあるので面白いです。