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将棋の日記

竜王戦決勝トーナメント(01)

2008-07-04 08:29:04 | ネット中継(図面)
竜王戦決勝トーナメントが7/4に、糸谷五段vs豊島四段が午前10時から行われます。
場所:関西将棋会館

先手:豊島四段
後手:糸谷(いとだに)五段

戦型:一手損角換わり

読売新聞

Skype(インターネット無料電話)
図面を入れながら、Skypeで解説しようと思っています。
コメントがあれば、レスしようと考えています。
※レスは、自動更新のブラウザを使用しているので、早めにレス出来ると思います。

===== 棋譜解説 =====
(解説はLogical Spaceのオリジナル)

===== 2008/07/04 10:20 追記 =====

後手は一手損角換わりの戦型を選択しました。

===== 2008/07/04 10:30 追記 =====

先手は作戦の分岐点です。 棒銀、早繰り銀、腰掛け銀が考えられます。
・棒銀(▲2五歩⇒▲2七銀)
・早繰り銀(▲2五歩⇒▲3六歩⇒▲3七銀)
・腰掛け銀(▲4六歩⇒▲4七銀)
手の候補は、▲2五歩、▲4六歩、▲6八玉などが考えられます。

結果、▲1五歩⇒▲4六歩となり、腰掛け銀模様となりました。

===== 2008/07/04 11:20 追記 =====

先手の▲1五歩、▲2五歩が珍しい形。
豊島四段が長考しています。
後手の態度がはっきりしていなので、先手は構想を練りつつ、後手の狙いをふさぐことを考えていると思います。
後手は、△4一玉から腰掛け銀または△6二玉から右玉が考えられます。
△糸谷五段は、右玉を得意にしているので、▲豊島四段は相手の得意形(形勢は別として)にしたくないことも考えていると思います。

===== 2008/07/04 12:10 追記 =====

昼食休憩(12:10~13:00)
▲1五歩、▲2五歩より先手の右玉を含みに指しました。
▲2九飛(29手目)より右玉がほとんど確定しました。
糸谷五段が右玉を得意にしているので、相手の得意戦法を豊島四段が採用しました。
これは心理戦、相手に自分の得意戦法をされると、あまりいい気分ではありません。 豊島四段は糸谷五段に心理的なプレシャーを与えています。
先手が右玉なので、後手は飛車先を保留する意味がなくなりましたので、△8五歩(36手目)としました。

===== 2008/07/04 15:00 追記 =====

後手は△1二香と穴熊に目指します。
▲1五歩との兼ね合いからだと思います。


39手目以降
1)▲6六銀、△8六歩、▲同歩、△同飛、▲8七歩、△8二飛、▲5五歩の展開
2)▲6六銀、△7三桂、▲5五歩、△6五歩、▲7七銀、△6三銀の展開
などの手を予想していました。
本譜は▲6六銀(39手目)、△4二金・・・でした。
先手は4筋から仕掛けました。

===== 2008/07/04 15:40 追記 =====

▲5七銀⇒▲5六銀⇒▲6六歩⇒▲6五歩と指したいです。
後手は穴熊に囲いたいです。
お互いの言い分が通りますでしょうか・・・。

===== 2008/07/04 16:30 追記 =====

△2三銀(58手目)、▲2九飛、△2四歩を予想していました。
△3五歩(58手目)の狙いは次に、△3六歩、▲同銀、△6九角です。
1)▲7七金と角打ちを防ぐ。
2)▲2九飛、△3六歩、▲同銀より形を乱れるが、角打ちを防ぐ。

===== 2008/07/04 17:10 追記 =====

63手目以降は
1)▲1七玉
2)▲5四歩、(△同歩、▲7一角、△8三飛、▲3五角成より先手よし)、△同金より玉の囲いをみだします。
を予想していました。
本譜は、▲2七歩(63手目)でした。

===== 2008/07/04 17:25 追記 =====

勝負手の△8八角(68手目)、強引に破ろうとする手です。
後手は穴熊なので、成立する感じもしますが・・・、この後の展開が見どころです。
69手目以降の▲8七歩、▲7七桂、▲7七角は解説より後手が穴熊でよし。
▲9七桂(69手目)を予想。

本譜、△8八角(68手目)、▲1四歩と進みました。
先手は3歩あるので、端に手をつけました。
また、後手は大駒を打っているので、後手からの大きなカウンターがないと見越している感じです。
ボクシングでいうノーガードの殴り合い見たいな展開になりました。
勝っても、負けても、若々しく勢いのある手の連続です。

===== 2008/07/04 18:20 追記 =====

夕食休憩(18:10~19:00)
74手目以降は△同香、△同銀、△同桂が考えられます。
後手の指し手に注目です。

※終局までする予定なのでコメント、Skypeより一緒に観戦が出来ると嬉しいです。

===== 2008/07/04 20:00 追記 =====

△5七角(86手目)で、先手の豊島四段が長考しています。
後手に寄せるには、▲2五桂⇒▲1三桂成と2手かかります、それを見越しての△5七角だと思います。(最低でも2手すき)
私もどのように指すのか、分からない難解な局面です。
さて、次の1手は・・・。

===== 2008/07/04 21:00 追記 =====

▲3八歩が粘りのない手でした。 △3九銀(94手目)が好手でした。
私は、▲7九飛を予想していました。 でもプロ的には指しずらいかな・・・。


投了図です。
先手の玉は1手1手の寄りです。 後手の玉は寄りがありません。
▲2八金には△3六銀より攻めが続きます。
先手の豊島四段が投了しました。
糸谷五段の勝ちです。

7/10に増田五段vs糸谷五段戦(同門対決)となりました。


===== 2008/07/04 23:20 追記(修正) =====
竜王戦の中継のコメントが整えられているので、もう1度、見てみると面白いと思います。

58手目の△3五歩は、全然読んでいなかったです。
局面の急所を捉えるのが、さすがプロだと思いました。
将棋の急所は、1局に3ヵ所あると言われています。
▲2四歩からの仕掛けあたりが、3ヵ所の1つだと感じました。

竜王戦の決勝トーナメントの森七段門下の活躍。
森七段門下は、山崎七段、増田五段、片上五段、糸谷五段といます。
今期は、山崎七段と増田五段、糸谷五段が決勝トーナメントに名前があります。
前期は、片上五段が決勝トーナメントに名前がありました。
※片上五段より増田五段も森七段門下と分かりました。(修正)
※森七段門下には、安用寺(あんようじ)五段もいます。(追加)

森七段門下で有名なのは、村山 聖九段(元A級棋士)です。
村山九段には、「終盤なら村山に聞け」と言われるほど、終盤がとても強かったそうです。

森七段は、きっと喜んでいるでしょう。