今日は、AM10:10 - 11:50 までのNHKの第60回将棋トーナメントの放映でした。
2年連続で、同一カードは、初めてです。
対局者は、羽生三冠と糸谷(いとだに)五段です。
※糸谷五段は「いとたに」でなく、「だ」と濁ることに注意してください。
第58回 羽生名人 vs 森内九段 優勝 羽生名人
第59回 羽生名人 vs 糸谷五段 優勝 羽生名人
羽生三冠が勝てば、前人未到のNHK杯の3連覇です。
また、大山15世名人の通算8回を超えて、羽生三冠の通算9回と歴代1位となります。
糸谷五段が勝てば、初優勝となります。
去年は、先手が糸谷五段、後手が羽生名人でした。 戦形は、一手損角換わりの将棋です。
今回は、先手が羽生三冠、後手が糸谷五段です。 本局も、一手損角換わりとなりました。
本譜は、NHK杯の公式ホームページより
対局が始まり、一手損角換わりに進んで行きました。
振り駒で先後が決まった時に、仮に一手損角換わりに進んだ場合に、どこまでの局面を想定しているのかなと想像しながら、指し手を見ていました。
つまり、どこまでお互いがノータイムで指し続けるのかに、興味がありました。
本譜は、糸谷五段から△7四歩⇒△7三銀と後手の早繰り銀となりました。
△7四歩は、最近では珍しい手です。
あれ、糸谷五段が変化をしていると思いました。 珍しい将棋になりそうだなぁと思いました。
※大山、升田、山田時代の頃は、先後早繰り銀は流行った時期もありました。
※先後の早繰り銀そのものは、結論が出ていないので、いい勝負だと、私は認識をしています。
先手は、▲3七銀と早繰り銀となりましたが、腰掛け銀もあったと思います。
▲5五銀がふんわりとした手で、あまりにも漠然としている手でしたが、面白い手です。
▲5三銀と飛車取りと行った局面は、先手の攻め駒不足かなと感じつつ、後手は駒が手に入ればカウンター狙いという怖い局面です。
▲5三銀以降は、羽生三冠がギリギリに手を作るという将棋になりました。
※形勢が均衡している程度の時の、手の作り方は、あのように手を作るのだなと感心をしました。
特に、途中の竜が▲8一竜⇒▲9一竜の手順が大盤で解説がありましたが、欲張らないのが、「ほう、なるほど」と感心をしました。
また、大盤解説の森内九段が△2三角の筋を指摘していて、そういう手もあるのか? と△2三角には「なるほど」と感心をしました。
結果は、糸谷五段の後手玉は▲4二歩成⇒▲4三竜までの詰みがあり、糸谷五段が投了をしました。
これで、羽生三冠が勝ち。 前人未到の3連覇となりました。 歴代1位の9回優勝となりました。
NHK杯の規定では、通算10回で「名誉NHK杯」になります。
とても、楽しい将棋でした。
今後も、羽生三冠のご活躍を応援したいです。
===== 2011/04/03 PM 4:20 に図面を追記 =====
2年連続で、同一カードは、初めてです。
対局者は、羽生三冠と糸谷(いとだに)五段です。
※糸谷五段は「いとたに」でなく、「だ」と濁ることに注意してください。
第58回 羽生名人 vs 森内九段 優勝 羽生名人
第59回 羽生名人 vs 糸谷五段 優勝 羽生名人
羽生三冠が勝てば、前人未到のNHK杯の3連覇です。
また、大山15世名人の通算8回を超えて、羽生三冠の通算9回と歴代1位となります。
糸谷五段が勝てば、初優勝となります。
去年は、先手が糸谷五段、後手が羽生名人でした。 戦形は、一手損角換わりの将棋です。
今回は、先手が羽生三冠、後手が糸谷五段です。 本局も、一手損角換わりとなりました。
本譜は、NHK杯の公式ホームページより
対局が始まり、一手損角換わりに進んで行きました。
振り駒で先後が決まった時に、仮に一手損角換わりに進んだ場合に、どこまでの局面を想定しているのかなと想像しながら、指し手を見ていました。
つまり、どこまでお互いがノータイムで指し続けるのかに、興味がありました。
本譜は、糸谷五段から△7四歩⇒△7三銀と後手の早繰り銀となりました。
△7四歩は、最近では珍しい手です。
あれ、糸谷五段が変化をしていると思いました。 珍しい将棋になりそうだなぁと思いました。
※大山、升田、山田時代の頃は、先後早繰り銀は流行った時期もありました。
※先後の早繰り銀そのものは、結論が出ていないので、いい勝負だと、私は認識をしています。
先手は、▲3七銀と早繰り銀となりましたが、腰掛け銀もあったと思います。
▲5五銀がふんわりとした手で、あまりにも漠然としている手でしたが、面白い手です。
▲5三銀と飛車取りと行った局面は、先手の攻め駒不足かなと感じつつ、後手は駒が手に入ればカウンター狙いという怖い局面です。
▲5三銀以降は、羽生三冠がギリギリに手を作るという将棋になりました。
※形勢が均衡している程度の時の、手の作り方は、あのように手を作るのだなと感心をしました。
特に、途中の竜が▲8一竜⇒▲9一竜の手順が大盤で解説がありましたが、欲張らないのが、「ほう、なるほど」と感心をしました。
また、大盤解説の森内九段が△2三角の筋を指摘していて、そういう手もあるのか? と△2三角には「なるほど」と感心をしました。
結果は、糸谷五段の後手玉は▲4二歩成⇒▲4三竜までの詰みがあり、糸谷五段が投了をしました。
これで、羽生三冠が勝ち。 前人未到の3連覇となりました。 歴代1位の9回優勝となりました。
NHK杯の規定では、通算10回で「名誉NHK杯」になります。
とても、楽しい将棋でした。
今後も、羽生三冠のご活躍を応援したいです。
===== 2011/04/03 PM 4:20 に図面を追記 =====