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将棋の日記

電王戦より期待すること

2014-04-20 22:24:56 | 将棋ソフト情報
電王戦より期待することが2つあります。

1つ目は、電王戦で対局した将棋ソフトを、市販で販売して欲しいこと。
そういう将棋ソフトで、将棋を指して見たいです。
プロ棋士と同等の棋力の将棋ソフトならば、将棋のアマチュア有段者ならば、指して見たいと思います。
今までも、将棋ソフトを市販で販売しているので、期待したいです。

2つ目は、元プログラマーなので、ソースコードを公開して欲しいこと。
プロ棋士と同等の将棋ソフトならば、どのようなソースコードで書かれているのか、みて見たいです。

情熱大陸(第3回 電王戦)について

2014-04-14 23:31:28 | 将棋ソフト情報
情熱大陸が、第3回 電王戦の特集が放映されていました。

情熱大陸で、1つ気になったのがプロ棋士に将棋ソフトの解説をしていた大学の教授の発言です。
大学の教授が、将棋ソフトの読みは、数手進めば精度が低くなると発言をしていたことです。

数手進めば精度が低くなることを、プロ棋士が真に受けていたら勝負としては、負けるのが必然のように感じました。
昔の将棋ソフトでは、そういう特徴がありました。
それが、現在の将棋ソフトがそうなのかは疑問です。

つまり、序盤、中盤、終盤の精度がそれぞれ低くなる場合があると、プロ棋士は考えるでしょう。
そこを突く作戦であれば、将棋は約100手で終わるゲームです。
その約100手の中で、1手でも緩手があれば、それを咎めれば良いと、プロ棋士は考えるでしょう。

そうであれば、普通に1局の将棋を指して、1手の緩手を咎めれば良いと考えるでしょう。
5局とも棋譜を並べましたが、まさしく、1手の緩手を待っているような駒組みと仕掛けでした。

そういう意味では、豊島七段が勝った将棋は、まさしく△6二玉の悪手(緩手)を咎める指し方でした。


私は、そういう説明は、不適切だと感じました。
将棋ソフトの読みは、数手後を、数値化して、判断をしています。
その時の数値化する場合は、プログラマーのアルゴリズム(開発者の作り方)によって異なります。
プログラマーのアルゴリズム(開発者の作り方)が、そのまま将棋ソフトの棋風(また指し方、特徴)となります。

学習機能があるので、前回の悪手、緩手なども修正されてる可能性があります。
似たような局面でも、将棋ソフトは、プログラムより修正されている場合があります。 

対局当日は、提供された時点の将棋ソフトは、学習機能より少しは強くなっていることを念頭において、当日の対局に挑んでください。
それによって、評価関数の精度が良くなっている場合があります。

そのように説明をしないといけないのでは、ないのでしょうか?


佐藤(紳)六段の将棋ソフトの入れ替え問題では、「旧将棋ソフト+学習機能あり」、「新将棋ソフト+学習機能なし」では、学習機能の部分が「あり」、「なし」では、強さが異なるので、佐藤六段は強くなったと感じたかもしれません。
「あり」で練習対局をしていて、弱点が見えてきたが、「なし」は弱点が見えにくくなった、または弱点が異なった。
弱点が異なれば、当然、以前より強くなったと感じるのではないでしょうか?

私の推測では、豊島七段が勝った将棋が練習将棋で表れたとしましょう。
旧将棋ソフトでの練習将棋で△6二玉が悪手と判断して、次回からは修正して指すようになっています。
旧将棋ソフトでも、新将棋ソフトでも、手の選び方は、ランダムで選ぶことになっています。
新将棋ソフトでは、ランダムで手を選ぶので、同じ局面になった場合、△6二玉を選ばないで、△4一玉を選ぶようになっていた。
そうすると、弱点だった局面が、ランダムで手を選ぶことによって、以前と印象がことなって、弱点が見えにくくなった可能性があります。

私は、そのように推測します。


私であれば、勝負に勝つためには、次のように説明をします。
将棋ソフトと練習将棋を指す場合は、評価関数を知ることが、とても重要です。
出来リ限り、定跡の将棋は後回しにして、互角になる力戦形の将棋をたくさん指すこと、お勧めします。
相振り飛車、急戦矢倉、横歩取りの△3三桂戦法、初手▲3六歩、2手目△3二飛戦法、角換わりの右玉などの力戦形の将棋を多く指す方が良いと思います。
その時の、手の選択の仕方に特徴があると思います。
その時の特徴が、良い面でも悪い面でも、現れると思うので、それから戦略を練ることが重要ではないかと思います。

第3回 電王戦について(2)

2014-04-06 23:22:05 | 将棋ソフト情報
私の印象だと、豊島七段は、天才タイプの棋士だと思っていました。
つまり、ある程度は、プロ的に指して行けば、コンピューターには勝てる自信があると思っていました。
しかし、YSS と3桁台の練習将棋をしていることを聞いて、努力する秀才タイプの棋士であることを知りました。

森下九段の練習が少ないと、豊島七段と比較されることがありますが。
プロ棋士が、どのように対策を練るかは、プロ棋士自信が決めることであり、外野の私たちがあれやこれやと言うべきことではないと思います。

現在は、森下九段が負けて、プロ棋士側の1勝3敗になりました。

この結果を、どのように捉えるかは、人それぞれあるのではないのでしょうか?
1)プロ棋士が負けるのは、見たくない。
2)やっと、コンピューターが勝つ『Xデー』が来た。
3)人間とコンピューターと共存は、今後はどうなるのか?
4)コンピューターのこの結果が、人工知能(AI)にどのような影響を与えて、私たちの生活にどのように役に立つのか?


コンピューター側が勝ち越すことになった要因は、一体なんでしょうか?
現在のパソコンは、限りなく、オフコン、汎用機の処理速度と変わりなくなったこと。
メモリーが多く搭載が出来ること。
私は、この2点が、コンピューターが勝ち越す要因だと考えています。

2000年の頃のハード面は、現在とは比較にならない程、貧弱でした。
そのハードに合わせて、ソフトの開発をしないといけなかったのが実状です。

ここ数年のハードの発展が、今回の電王戦の結果になったと考えます。

2011年に、自宅のパソコンで、円周率の計算の10兆桁がギネス記録に登録されたことは有名な話です。
この事例だけを考えて見ても、現在のパソコンの処理速度とメモリーのハード面の発展があったことは、否定が出来ないと考えます。

将棋ソフトの開発者のプログラムのソフト面の努力はあることは、当然ながら否定はしませんが、それは、パソコンの処理速度とメモリーのハード面の発展があるから出来ることは、開発者であれば、分かっていることだと思います。

私は、開発者関係の立場から、どう捉えるのかについても、それぞれあると思います。
機械工学として、情報処理として、もしかして、有名企業のIT関係者ならば、この結果をどのように活用するのかに注目が出てくると思います。
5)将棋のアルゴリズムが、他のアルゴリズムにどのように応用が出来るのか?
6)コンピューターロボットの活用に応用が出来るのか?
7)人間が判断している部分を、今回の将棋アルゴリズムを分析して、コンピューターの判断にどのように応用するのか?
8)将棋ソフトの学習機能を、何に応用が出来るのか?
9)当然ながら囲碁の応用をどうするのか?
10)将棋以外のゲームプログラマーへの影響は、どのようになるのか?


私は、今回の電王戦の結果が、Yahooのトップ記事に載っているので、将棋ファン、将棋ソフト開発者以外にも影響を与えることを、考えるとさまざまな分野に応用される可能性も否定が出来ないので、そちらにも興味があります。