LogicalInSpace

将棋の日記

竜王戦第5局(2日目)

2007-11-29 11:00:29 | ネット中継(図面)
竜王戦の2日目です。

道場認定アマ三段のLogical Spaceがリアルタイムで解説します。


封じ手は、△1二香でした。
渡辺竜王らしい封じ手です。 まさかの封じ手でした。


後手の穴熊が入りました。


先手の飛車が1筋から2筋に移動しました。


後手から9筋を仕掛けました。


詰み筋があります。
△9五飛、▲同香、△3九角、▲5八飛、△5七角成、▲同飛、△9八銀です。


後手は、端攻めが続きます。


竜、桂の両取りとなりました。


▲2六同飛は、△4八馬です。
控え室の検討では、後手が優勢のようです。


終盤戦。
先手の玉が逃げられそうだけど。
中原16世名人によると、こういう局面はだいだい寄るそうです。


△8七歩をさかいに、先手の玉が寄らない感じになったそうです。


控え室の検討は、打ちきられているそうです。
佐藤二冠の勝ちでしょうか?


投了図です。
佐藤二冠が勝ちました。
これで、渡辺竜王の3勝2敗となりました。

渡辺竜王を応援していたので、非常に残念です。
残りの2局の内、1局勝てば良いので、期待したいと思います。

竜王戦第5局(1日目)

2007-11-28 09:22:35 | ネット中継(図面)
11月28・29日(水・木)より竜王戦の第5局が山形県天童市より行われます。
渡辺竜王の3勝1敗です。 これに、勝てば初の4連覇となります。


道場認定のアマ三段のLogical Spaceがリアルタイム解説を行います。

<参考URL>
竜王戦中継サイト

先手:佐藤 康光二冠(棋聖・棋王)
後手:渡辺 明竜王
戦形:相矢倉


初手は、▲7六歩、△8四歩より始まりました。


相矢倉模様になりました。
佐藤二冠は、指し慣れている相矢倉に進めます。
勝ちたい気持ちが現われています。


▲3七銀戦法となりました。
▲6八角と上がると、森下システムです。
第1局は、森下システムでした。 佐藤二冠が手を変えました。


後手は、△5三銀より受け身の陣形となりました。
先手は、後手の角筋を止めてから、1、3筋を攻めるのが定跡です。
先手の▲2五桂、▲4六銀は、端(1筋)を破るのが本当の目的です。
3筋でないことに注意です。

===== 参考までに =====
最近の矢倉定跡
以前に矢倉の定跡をブログに解説しました。

定跡通りとはいえ、開始1時間(午前10時)に40手目まで進みました。
タイトル戦の序盤としては、早い進行です。

<<<昼食の局面>>>

ちょうど、昼食の局面です。
少し、専門的ですが、△9五歩、△8四歩、△9三桂の形では、先手は穴熊にしずらいです。
渡辺竜王の得意の穴熊より、おかぶを奪うように佐藤二冠は、穴熊を目指しました。


穴熊の端(9筋)を攻めます。


封じ手の局面です。
渡辺竜王が封じ手をしました。

<封じ手予想>
△4二銀が山崎七段推薦の手です。
私は、△6四角、△3一玉(次に△2二銀とする狙い)、△3三桂あたりでしょうか?

竜王戦など

2007-11-24 17:58:10 | タイトル戦&予選情報
竜王戦の第4局は、渡辺竜王が勝ちました。
これで、渡辺竜王の3勝1敗です。
渡辺竜王ファンなので、勝つと自分のように嬉しくなりますね。
後、1勝で防衛です。 初の4連覇に王手となります。
しかし、この後、1勝が大変なんですよね。

A級順位戦
全勝同士の郷田九段vs木村八段戦は、木村八段が勝ち、名人挑戦へ1歩近づきました。
現在の名人経験者は、順位順に
谷川九段、羽生二冠、佐藤二冠、丸山九段と4人がいます。
谷川九段は、1勝4敗。
佐藤二冠は、5敗。
なんだか、名人経験者が降級争いになるとは・・・。
誰が予想できたでしょうか?

森下九段がJT杯で優勝しました。
深浦王位、森下九段は、共に、花村九段門下の兄弟弟子です。
今年の1年は、花村門下の良い年になりそうですね。

佐藤二冠は、去年は6タイトル(1防衛5挑戦)に出場しました。
去年に将棋の運を使った感じのような・・・。
今年は、将棋の運に見放されている感じ・・・。
勝ち負けにも波があるのでしょうか?

アドバイス

2007-11-24 00:37:03 | 将棋倶楽部24
不調(スランプ)と書きました。

24の知り合いになった24の三段のSさんにアドバイスを頂きました。
いろいろとアドバイスを頂いたのですけど、1番良かったのは、24の初段~三段の将棋をリアルタイムで観戦して、次の1手を考えるというものでした。

元々、道場でアマ三段あるので、24の初段の将棋を見ていると、かなり面白かったです。
あっ!!! こんなところを、読みぬけしていると感じます。
でも、読み筋や感覚はだいだい同じなので、そんなに難しい感じはしないです。
なんだか、見ていて楽しいです。

Sさんは、「@X」のプロ棋士と勝負して勝ったほどの実力者であります。
棋譜を公開予定です。
棋譜には、著作権が発生するので著作権の問題が解決したら、公開します。

Sさんとチャットをしていると楽しい時間が過ぎるので、とても良かったです。

不調(スランプ)

2007-11-21 13:53:14 | 将棋倶楽部24
瀬川四段(その他プロ棋士)が、私のブログを見ていれば、コメントを欲しいぐらいです。
スランプの回復の方法のアドバイスが欲しいです。
無理かな???

毎日、将棋倶楽部24で将棋を指しています。
私は道場ではアマ三段です。
24の初段(アマ三段)レベルです。

現在は、24の10級(アマ3~4級)にいます。

ポカをして、あれ!!! 読み抜けしている。
頭が回っていない状態です。
本当にアマ三段の将棋なのか? 疑問符がつきます!!!

将棋ソフトの東大将棋8にも2枚落ちで負ける。
これも、ポカの読み抜け(実力かな???)で負ける。

24の初段と24の10級にギャップを感じる私です。
すごいスランプです。


早く、24の初段に上がりたいので、棋風を変えました。

(今まで)
今までは、何でも指しこなす棋風でした。
基本的には、居飛車党です。
先手のみ四間飛車を指していました。
居飛車は、矢倉(基本的に後手)、横歩取り(中座飛車が多い)、角換わり(1手損も含む)、相掛かり(ひねり飛車も含む:基本的に後手)、対振り飛車(急戦、穴熊)、力戦形などです。

(現在は)
先手でも、後手でも、四間飛車です。
四間飛車は、基本的に藤井システムの駒組みです。
相振り飛車も指します。

棋風を変えても、10級まで落ちました。
かなりの不調(スランプ)です。

今日から竜王戦の第4局が行われます。
不調(スランプ)なので、リアルタイムでの解説はなし。

どうしたら、不調(スランプ)を抜け出せるのか?
誰かに教えて欲しいです。

===== 追記 2007/11/22 10:15 =====
棋風を変えても勝率が悪いので、棋風を元に戻して指しています。
基本的に居飛車党に戻しました。

(補足)
また、最近はイナバさんがいないので、寂しいです。
仕事でもしているのかなぁ?
それならば、良いのだけれども。

横歩取り戦法

2007-11-14 19:27:17 | 定跡&本など
横歩取り戦法の定跡を解説します。

横歩取りには、△2三歩戦法、△3三桂戦法、△3三角戦法、中座飛車、△4五角戦法、相横歩取り、とあります。

裏定跡より△3八歩戦法もあります。

ここでは、△4五角戦法と相横歩取りの最新形を解説します。
詳しい定跡の変化は、定跡書を参考にしてください。


(横歩取りの基本図)

ここから、△3三桂、△3三角(中座飛車も含む)、△8八角成の3通りの変化があります。
今回は、△3三桂と△3三角は割愛します。
今回は、△8八角成を中心に解説します。

(基本図A)

・△2八歩 (△4五角戦法)
・△7六飛 (相横歩取り)
・△3八歩 (裏定跡)
基本図Aより3通りがあります。

△4五角戦法と相横歩取りを解説します。

△3八歩は、裏定跡より先手有利です。
先手有利ですが、応手を間違えやすいので注意してください。
<変化例>
▲同銀、△4四角、▲7七角、△同角成、▲同桂、△8九角、▲6八玉、△7八角成、▲同玉、△6八金、▲8九玉、△8七歩、▲7九銀、△同金、▲同玉、△8八歩成、▲6八玉まで
図面がないので、盤に並べて見てください。

△4五角戦法

基本図Aより
△2八歩、▲同銀、△4五角

これが、△4五角戦法です。

ここから、3通りの変化があります。
・▲8七歩 (後手有利 割愛)
・▲7七角 (後手有利 割愛)
・▲2四飛 先手有利

(基本図B)

上図より
▲2四飛、△2三歩、▲7七角(▲8七歩もある:形勢互角)、△8八飛成、▲同角、△2四歩、▲1一角成

基本図Bより2通りの変化があります。
・△8七銀 (先手有利)
・△3三桂 (先手有利)


基本図Bより
△8七銀の変化
△8七銀、▲7七馬、△7六銀成、▲6八馬、△8八歩、▲7七歩、△8九歩成、▲7六歩、△9九と、▲3六香、△3三香、▲1一飛まで
=== 先手有利 ===

次の▲2一飛成が速い攻めになります。

(基本図C)

基本図Bより
△3三桂の変化
△3三桂、▲3六香

より基本図Cとなります。
基本図Cより3通りの変化があります。
・△8七銀 (先手有利)
・△6六銀 (先手有利)
・△同角 (先手有利)


基本図Cより
△8七銀の変化
△8七銀、▲7九金、△6七角成、▲3三香成、△7八銀不成、▲同金、△同馬、▲3二成香、△同銀、▲4八玉、△8九馬、▲6二歩、△同玉、▲6四歩、△6八飛、▲5八金打、△6四飛成、▲4二飛まで
=== 先手有利 ===


基本図Cより
△6六銀の変化
△6六銀、▲3三香成、△6七銀成、▲3二成香、△7八成銀、▲3一成香、△6七角成、▲3三馬、△6二玉、▲2二飛、△5二金、▲4八玉、△6八成銀、▲3九金打、△7八飛、▲3八玉まで
=== 先手有利 ===


基本図Cより
△3六同角の変化
△同角、▲同歩、△5四香、▲8五飛、△4五桂、▲同飛、△5七香成、▲5八歩、△6八銀、▲同金、△7九飛、▲6九銀、△6八成香、▲同玉、△8九飛成、▲6六馬まで
=== 先手有利 ===


相横歩取り

基本図Aより
△7六飛、▲7七銀、△7四飛、▲同飛、△同歩、▲4六角

旧変化は、4通りあります。
・△8二歩 (先手有利 割愛)
・△7三角 (先手有利 割愛)
・△8二角 (最善)
・△8六歩 (先手有利 割愛)

新変化は、2通りあります。
・△6四歩 (優劣不明 割愛)
・△2七角 (優劣不明 割愛)

以下は、△8二角の変化を解説します。

(基本図D)

上図より△8二角以降の変化
△8二角、▲同角成、△同銀、▲5五角、△8五飛、▲8六飛、△同飛、
▲同銀、△2八歩、▲8二角成、△2九歩成、▲4八銀、△3八歩、▲8一馬、△3九と、▲同銀、△同歩成、▲同金、△5五角、▲7二銀、△3七角成

ここから、2通りの変化があります。
・▲6八玉 (後手有利)
・▲4八金 (後手有利の変化 プロでも研究課題)

(基本図E)

基本図Dより
▲6八玉の変化
▲6八玉、△7六桂、▲7七玉、△5九馬、▲7六玉、△7五銀、▲同銀、△同歩まで

基本図Dより2通りの変化があります。
・▲6六玉 (後手勝ち 詰みまで研究されている)
・▲8五玉 (プロでは指されていない。 後手が指しやすそう)


基本図Eより
▲6六玉の変化(図面なし)
▲6六玉、△6二金、▲6三銀不成、△8六飛、▲7六歩、△同飛、▲6五玉、△6四歩、▲5五玉、△5四歩、▲同銀成、△7八飛成まで
=== 後手勝ち ===

図面を入れられなくてごめんなさい。
盤に並べて確認してください。

▲8五玉の変化
▲8五玉、△8六飛、▲7四玉、△8一飛、▲同銀不成、△9五馬まで

後手が指しやすい感じですが、一応、優劣不明です。


基本図Dより
▲4八金の変化
▲4八金、△3九飛、▲4九桂、△4八馬、▲同玉、△3六桂、▲5九玉、△4九飛成、▲6八玉、△6二金打、▲6一銀成、△同金、▲7二金、△5二金、▲7一飛、△4二玉、▲6二金、△3三玉、▲5二金、△7六銀、▲3四金、△2二玉、▲2三歩、△1二玉、▲4一飛成、△3八竜、▲5八角、△1四歩、▲2二歩成、△同玉、▲2四歩、△1二香、▲4二金、△1一玉まで
=== 後手勝ち ===

今までは、3手目の▲4九桂の合駒をするため、指されなかった変化です。
しかし、▲4八金はプロでも研究課題の局面です。
一応は、優劣不明ということになります。

今回の変化は、棋聖戦の▲飯塚△三浦戦のプロの実践の変化です。

駒落ち将棋

2007-11-05 14:04:59 | 私の将棋
最近は、平手全盛の時代です。
奨励会で香落ちがあるぐらいです。

アマ高段者でも、駒落ちの定跡を知っている方は、少ないと思います。

本来は、駒落ちをみっちり勉強した方が良いです。
平手にも応用できる、手筋などがたくさんあるからです。

2枚落ち、飛車香落ち、飛車落ち、角落ち、香落ちをそれぞれ、勉強できる環境の方は、ぜひしてください。

先手:1級差
香落ち:2級差
角落ち:3級差
飛車落ち:4級差
飛車香落ち:5級差
2枚落ち:6級差

プロの名人とアマの名人では、角落ちでいい勝負だと言われています。
多面指しでは、トッププロに勝つには、アマ初段ぐらいは必要です。
真剣勝負では、最低でもアマ三段でギリギリ、アマ四段は必要です。

私(Logical Space)は、高校の時に、アマ四段の方に飛車落ちを教えて頂きました。
2枚落ち、角落ち、香落ちの定跡は、正直、あいまいです。
最近、アマ二段の時代に、アマ四段の方に香落ちを、教えて頂きました。
香落ちを、正確に咎めることは難しいことを知りました。
アマ四段の方に、平手で勝てるのに、香落ちで勝てない、もどかしさを感じました。

駒落ちは、難しいですが、着実に強くなりたい方には、お薦めです。

将棋世界とブログ

2007-11-04 22:21:45 | ブログ(ファン)
将棋世界12月号に、ブログの「ものぐさ将棋観戦ブログ」が掲載されました。

<参考URL>
ものぐさ将棋観戦ブログ

私のブックマークの「将棋のリンク集」からもご覧になれます。

10月3日に行われた。
第55期王座戦五番勝負第3局の終盤戦です。
将棋世界12月号の58ページに書かれています。

取り上げられた局面は、
ものぐさ将棋観戦ブログ(10月3日)
ものぐさ将棋観戦ブログ(10月6日)
ものぐさ将棋観戦ブログ(10月10日)
ものぐさ将棋観戦ブログ(10月11日)
幻の手の▲4七銀の局面です。

ものぐささんとは、何度かコメントをしました。
このように、将棋世界にブログ名が掲載されることは、すごいことです。

竜王戦第2局

2007-11-02 14:21:32 | 棋譜解説(タイトル戦)
竜王戦の第2局が、10月31日・11月1日(水・木)と行われました。

去年に続いての同一カードとなった対戦者です。

先手:渡辺竜王
後手:佐藤二冠

戦形:後手の向い飛車穴熊(先手は銀冠)

<参考URL>
竜王戦の中継サイト


後手は、ゴキゲン中飛車の出だしです。


後手は、ゴキゲン中飛車ではなくて、向い飛車にしました。
ときどき、佐藤二冠は向い飛車を指します。


先手の居飛車は、銀冠の囲いです。
後手の振り飛車は、穴熊の囲いです。
銀冠vs穴熊の囲いの勝負となりました。


先手は、馬を成らして(△6六角成)指させる作戦です。
先手の持ち角と後手の盤上の馬の勝負です。


▲8六桂より穴熊の攻撃の準備が整いました。
後は、攻めつぶすだけです。
後手は、受けきれるでしょうか?


大駒より3筋の攻防です。


後手の穴熊を攻撃を始めました。


ちょうど、先手の攻撃を受けきった局面です。(△8三桂です)


先手の大駒が、後手の大駒を攻めて、後手がしのいだ局面です。


先手の玉を寄せている局面です。


先手の玉は、詰めろです。
後手の玉を、詰ますしかありません。
それで先手は、▲9五香より詰ましに行きました。


投了図です。
後手の玉は詰まず、寄りはなくなりました。
先手の玉は詰みです。
先手の渡辺竜王は、投了をしました。

これで、竜王戦七番勝負は1勝1敗となりました。