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将棋の日記

朝日杯アマ-プロ戦

2008-07-12 20:22:10 | トーナメント戦&予選情報
今日は、朝日杯アマ-プロ戦が10局行われました。
朝日杯中継サイト

(先)戸辺四段vs清水上アマ
戦型:相振り飛車(▲三間vs△三間)
結果:清水上アマの勝ち
△5五歩の位取りが印象的な将棋でした。

(先)金井四段vs加藤アマ
戦型:一手損角換わり
結果:加藤アマの勝ち
△9五歩が印象的で、実質は3手損でしたが、終盤でこの手より詰まない形に・・・。

(先)伊藤四段vs秋山アマ
戦型:先手の三間飛車
結果:伊藤四段の勝ち
先手は石田流に組み上げて、穴熊にしました。 この形を見ては後手はどんな戦型でもまずは勝てないと思いました。 結果は予想通りに・・・。

(先)芹田アマvs及川四段
戦型:先手の三間飛車
結果:及川四段の勝ち
先手の▲7八金がアマらしい発想の手でした。 結果は実りませんでしたが、面白い将棋でした。

(先)村田四段vs中野アマ
戦型:後手の中飛車
結果:村田四段
後手の△5三歩型のまま△3二銀型でした。 中盤まで△3二銀より△4一飛と工夫する所がアマらしい指し手でした。 結果は実りませんでしたが、面白い将棋でした。

(先)中村四段vs吉田アマ
戦型:後手の陽動振り飛車模様から右玉
結果:中村四段の勝ち
序盤が後手の吉田アマは何でも指しこなすオールランドの将棋なのだろうか? 私の棋風に何となく似ている感じがしました。 後手の指し手が柔軟な指し手なので、面白い将棋でした。

(先)金内アマvs佐藤四段
戦型:矢倉(森下システム)
結果:佐藤四段の勝ち
佐藤四段は後手の矢倉を苦にしない指し回し、NHK杯の対高橋九段に勝った将棋を思い起こさせる指し回しの将棋でした。 勝ち方に感心するばかりでした。

(先)田中四段vs鈴木アマ
戦型:先手の原始中飛車
結果:田中四段の勝ち
プロの原始中飛車にはびっくりでした。 ハチワンダイバーの将棋でした。 原始中飛車は有力な戦法して認識する必要があります。

(先)豊島四段vs中川アマ
戦型:一手損角換わり
結果:中川アマの勝ち
後手は△2二飛の工夫を見せて、面白い将棋となりました。 天才肌の高校生棋士の豊島四段(18)の指し方に注目の将棋でした。

(先)稲葉四段vs中野アマ
戦型:相掛かり
結果:稲葉四段の勝ち
最近の名人戦の相掛かりの将棋を思い出させる将棋でした。

結果はプロの7勝3敗でした。
2回戦は、清水上アマvs松尾七段、加藤アマvs橋本七段、中川アマvs安用寺五段です。

===== Logical Spaceより =====
アマがプロにはない手を指して、面白い将棋が多かったです。
アマは独特の中盤の指し回しを持っている印象でした。
プロは中盤を微差でいい手を指して、局面をリードして終盤では大差に持っていく将棋が多い印象でした。
序盤、終盤はアマトップとプロ四段ではそんなに差はないイメージでした。
今後の課題は、手の広い中盤をどのように指すのかが、アマチュアの課題のような感じがしました。