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小島教育研究所

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2013年度東大入試「理系数学」講評。問題の傾向は、時の数理科学研究課長の判断による?

2013-02-27 | 大学受験
今年の東大の理系数学問題は、ひところの敷居の高さが標準化され、手のつきやすい問題に変わってきた。2010年突如として難化した理系数学問題。2011年12年と次第に手のつきやすい問題に変わり、今年ベクトルが明らかな形で出題されるというレア現象が始まった。問題のセットをじっくり拝見すると、様々な数学の分野における、基礎力を測ろうという強い意志が伝わってくる問題であった。2010年度の理系数学、理一の数学の平均点は40点前後ではなかったか。(理系数学は120点満点)
 昨年4月に東京大学数理科学研究課長に就任された、坪井俊教授は位相幾何学がご専門である。高校生対象の夏の合宿セミナーにも企画参加されており、群馬県の玉原でのセミナーに、ご理解ある先生です。

 問題の質的な変化は、数理科学科の研究課長の判断が働いたのでしょう。
なお、蛇足ながら、坪井先生は日本数学会の現理事長も兼務されています。


さて、肝心の講評です。
珍しくベクトルがでています。この問題は、フェルマー点が関係する問題です。(日本数学コンクールでもかつて、出題した「有名問題」です。)
生徒の実力差がしっかり分かるセットとなっています。それでいて、どの問題も手が出やすい問題です。来年度以降も、このような出題であってほしいです。
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