マスミお遊戯会

マスミ保育園でお遊戯会があった。

前夜はいつになくハイテンション、
何を話すにも声がでかく、しゃべりっぱなし。
今思えば、園行事をこれほど楽しみにするマスミは珍しかったかもなあ。

劇、合奏、合唱と、緊張した面持ちでも、落ち着いてこなす。
安心して観ていることができた。

その後の保護者懇談会。
何人ものお母さんが、今日という日までせりふや楽器を母子共に一緒に練習をした話をする。
涙ながらにそれを語る姿に、もらい泣きどころか、ショックを受けた私。

ああ、私はマスミの合奏の話があっても、
「ふーんそっかあ」って生返事だったなあ。
マスミが多くを語らないのをいいことに、彼女と全然向き合ってない。
しかも、演奏中は写真を撮ることに夢中になって、
正直、あまり印象に残っていないしなあ・・・ああ私って最悪ダー。

そんな、ひとり後味の悪い中、唯一気分が救われたことがあった。

子どもたちの活動の様子のスライド中に、子どもたちの３枚の絵が紹介された。
劇をイメージして描かれたものだ。誰の絵かは伏せられていた。

そのうちの１枚の絵を観て、私はハッとした。
あれ、マスミの絵じゃないかな？

それは劇のテーマである、魔女と王子様とカエルが描かれた絵。
私はその魔女にくぎ付けになった。
秋に連れて行ったＵＳＪで観たミュージカルの主人公に
ソックリだったからだ。

懇談会終了後に先生に確認すると、やはりそうだった。

自分の子どもが描いた絵を気付けたこと、
一緒に遊びに行った経験が彼女の中で生き続けていること、
小さな出来事だったけれど、何よりも嬉しかった。