マスミが学校であまりの睡魔に居眠りをしてしまったという。2日間も。
勉強のために早起きをしているせいだろうか。それにしたって、尋常ではない。
気になっていたその折、就寝前のマスミに違和感を覚えること、数日後。
とうとう寝不足の原因をつかんだ。
寝る前に、目覚まし時計代わりの携帯電話で、友達とショートメールに興じていたのだ。
家族以外とは連絡を取れない設定にしていたマスミのガラケーを、
たまたま私が設定解除をしたままにしていたせいで、友達と連絡先を交換し、
発展してしまったらしい。これじゃあ、寝不足になるわな。
ここで取り上げた電話で見かけた友達とのメールに、気になるやりとりを確認。
ますみ「わたしお金ない」 友達「貸してあげる」 ますみ「ホント?」
その日の帰宅途中、学校から電話。良い話ではない雰囲気。
「マスミですか?トオルですか?」「マスミちゃんです。」「いま電車なので帰りに寄ります。」
学校につくと、先生からメモを見せられる。
”土曜日、ハロウィン カラオケパーティ 1000円”
「これ、○○ちゃんが持っていたみたいなんですが、何か気になって。
マスミちゃんのお母さんならご存じかと思って。」
数日前にマスミがハロウィンパーティがなんとかと言っていたことを思い出すと同時に、点と線がつながる。
そう。友達同士でのカラオケを企んでいたのだ。挙句、お金の貸し借りまで。
帰宅後に、あくまでシラを決め込むマスミに説教したものの、仕方がないので私が引率することに。
子どもだけでカラオケを企むようなマセガキ5年生たちと過ごした数時間。
何度も目が点になる。親の価値観の違いってこういうことなんだ。
気合い入れて我が子を見張っていかないと、我が子がどえらいことになるぞ。