ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

金融危機に対処

2008年10月15日 | ましこノート
連日、地元において太田かずみ代議士とともに福島2区を回り、
日ごとに変わる政局報道にも注視している。今日は同僚議員
有志とともに国際金融コンサルタントの草野豊己氏より
アメリカ発の金融危機の現状と今後の情勢分析を伺った。
最近の金融危機について的確な予測をしていた草野氏からあらためて
アメリカのサブプライム・ローンの破綻が何故、世界中にこれほどの
金融危機を引き起こしたのか、ローンの貸し倒れリスクを
分散しようとした金融派生商品の仕組みなど、専門的で複雑過ぎるが、
正にその複雑さこそが今回の金融危機の原因ではないかと思う。
金融のリスクを証券化して皆に売って持たせれば、リスクなくして
資金を貸し付けられると思ったリーマンブラザーズなどの投資銀行、
そのような証券がいかに魅惑的なものであるかのように思わせた
格付け会社、そんな証券を買うことで労せずに巨利を得ようとした
ヘッジファンドなど、無価値なものに過度の幻想を抱いた結果が
1929年の大恐慌以上のような惨状である。マネーゲームの結果、
彼らだけでなく多くの一般庶民まで被害に遭うことを
見過ごすわけにはいかない。今回の問題を解決する手段として、
原因となったアメリカに強いリーダーシップある指導者が生まれるか
どうかも大事だが、日本としても今できることはいっぱいある。
何より国内に実需としての産業が強い限り、国は立ち直れる。
それを支えてくれるのは幾万の中小企業である。
政治としてできることは、このようなマネーゲームとしての
金融を規制し産業を支えるための金融政策にすることである。
金融機関、企業、国民の3つの対策について今日の「次の内閣」で
大筋了承された。私の担当である経済産業部門としては
先にまとめた中小企業対策の完全実施と更なる追加対策を
早急にまとめ機敏に対応していく。百年に一度の緊急事態を
しっかり乗り切っていけるようにする。

〈ましこ輝彦公式サイトhttp://www.mashikoteruhiko.com/〉