あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

桜のトリ

2024-05-04 06:52:02 | 季節は進む

4月に入って桜がようやく咲き始めたのですが、色々な桜が次々と咲いていって、月の中ごろに雨が降るときれいに散ってしまいました。今年の桜は結構長持ちしたという感じで、咲き始めてからは雨があまり降らなくて、少し寒い陽気でしたから結構長い間咲いていたという事になります。

さて、寒緋桜から始まった桜の花なのですが、ソメイヨシノや枝垂れ桜、そして河津桜と色々な桜が植わっていますから、各々少しずつ開花時期が違いますので、十分に楽しめたという事になります。これで家の周りや公園で咲いている桜は一区切りという感じなのですが、この時期から山の雰囲気がだいぶん変わってきます。

山は桜の時期に芽吹きを迎えますから、桜が満開になるころに茶色から萌黄色に姿を変えていきます。やはり新緑の季節は気持ちが良くて、今まで寂しかった森の雰囲気がいっぺんで明るくなりますから、遠くを見渡して深呼吸という気分にさせてくれます。強い風が吹くのも今頃という感じで、桜の花も風と雨でいっぺんに散ってしまった感じです。

さて一通り山が萌黄色になってくると、その中でピンク色の塊のような木が顔を出してきます。ヤマザクラが咲き始めたわけで、平地の公園にもよく植わっていますから、ヤマザクラが咲き始めると桜のトリといった感じで、ラスト・スパートのような感じになります。山の中に入ると、ウワミズザクラやイヌザクラが咲いているのですが、平地で見られる桜の最後はヤマザクラという事になります。

いつ咲くかと待っていると、なかなか咲き出さない桜ですから、毎朝様子伺いでヤマザクラを見ていたりします。ぽつぽつと咲き出すというよりは、一斉にある程度の量が咲きだすという感じで、残った蕾は葉が茂ってから咲くものもあって、かなり長い期間楽しめるといった感じです。しかし、わっと咲きますのでボリューム感のある咲きだしのころが一番見事です。

いきなり朝見てみたら開花していたという事になりますので、晴れてきた頃を見つけて撮影行に出かけます。やはり桜は雨の日も良いのですが、青空バックの桜は雑誌でもよく見かけるシーンになりますので、鉄板の撮影方法となります。桜の花は咲きだしの頃が一番ピンク色という感じで、徐々に色あせていきますから早めに撮影という事になります。

近くにあるヤマザクラの木は割と近くの枝がありますので、それほど焦点距離の長い望遠レンズを必要としません。しかし、望遠レンズで後ボケが柔らかいレンズとなると、大口径望遠レンズが使いやすいというところです。久しぶりになるのですが、SMCタクマー135㎜F2.5をチョイスすることにしました。

ペンタックスさんの135㎜F2.5レンズは、スーパータクマーから存在していた感じで、Mレンズになるまでずっと続投していた銘レンズです。明るくてしっかり写る望遠レンズという感じで、中古価格もそれなりという感じです。しかしそれなりに大きくて重いレンズですから、優雅なボケ味を求めるときにはこのレンズという事になります。今回はかっちりと写したい感じですから、SMCタクマー135㎜F2.5後期型を使用しています。

桜の花も終盤になると花散らしの雨という感じで、一時的に寒くなって雨嵐という感じになります。それでも日中はかなり暖かくて、桜の花を追いかけるように色々な草木が花を咲かせます。道端にはすみれの花ですし、コナラの木は今からという感じで雄花を垂れ下げています。春爛漫といった感じです。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Takumar 135mmF2.5(後期型)

撮影データ:1/3200sec F4 ISO200

ヤマザクラは花と葉が一緒に出てきますので、何だかしっとりとした雰囲気になります。葉が伸びてくると、葉の間に花という感じになって、これも風情があってよいものです。

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