goo blog サービス終了のお知らせ 

あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

Telephoto Zoom 15-45mmF2.8(Pentax Q7)

2019-04-11 07:00:02 | ミラーレス一眼レフ
春になって暖かくなってくると、遠くまで足を延ばして撮影行に出かけたくなります。何しろすっきりと晴れた休日は少なくて、晴れたと思って出かけると、黒雲がやってきて慌てて退散をする事を行なっていた訳です。時間をかけて出かける事が出来る季節に入りましたので、早速撮影行の気合を見繕います。

今回はあまり負担にならない大きさのカメラにしたいと、休日前に考えていました。花粉が多く飛んでいますので、大型のカメラや重いディジタル一眼レフ・カメラは、あまり持ちたくありません。しかし、コンパクト・ディジタルカメラでは、融通は利くのですがあまり良い画質や柔らかなボケ味を愉しむ事が出来ません。

この様な時にはペンタックスQが候補に上がってくるという事になります。そしてQ用のレンズは歪曲収差補正がボディ側から焦点距離情報を得ることで、カメラ側で綺麗に補正しますから、以前からズーム・レンズに抱いていた歪曲収差の難点を消し去ってくれます。良い事尽くめなのですが、反面ディジタル素子のサイズが小さいために、思ったようなボケ味が得られない難点があります。

今回使ったテレフォト・ズームは、Q用レンズ・シリーズの中で、キットレンズとして扱われていました。これと標準ズーム・レンズを使うと、おおよそ28mmから200mmまでの焦点距離をカバーしますので、ダブルズーム・キットとして販売されていた感じです。70mmから200mmまでの焦点距離を担当しますので、望遠レンズとしての役目を十分に果たします。

コンパクト性を重視していますので、沈胴式レンズの構造になっています。今の時代には珍しい構造なのですが、縮めるとスタンダード・ズームとほぼ同じ様になりますから、ペンタックスさんらしいレンズと言うことが出来ます。そして汎用ズーム・レンズでは珍しいF2.8通しの明るいズーム・レンズで、使いやすさも追及しているところが見逃せない特徴です。

しかし、レンズ構成枚数がかなり多くなってしまった事で、結構柔らかな画像となります。ピントの芯は有るのですが、全体的にやわらかな描写で解像感を上げるためにはかなり絞り込まなくてはいけません。F11位でそこそこ締まった画像になるのですが、そこまで絞り込むとシャッター・スピードを稼ぐことが出来なくなってしまい、結構辛い選択になります。

少し絞り込んである程度ピントの芯を残しながら、後から現像ソフトウエアで解像度を上げる方法が適していると考えています。解像感とシャッター・スピードはトレード・オフの関係にありますので、色々な方法を試しながら一番満足できる設定にしていく事が重要な感じです。

今回は少し離れた場所の撮影も行ないたくて、テレフォト・ズームを持ち出しています。やはりズーム・レンズは多くのレンズ構成枚数で成り立っていますので、ある意味仕方が無い事なのですがペンタックスQの機動性を活かしていくことも必要と感じました。春の柔らかな光の中で、色々な場所にある被写体を引き寄せて手軽に撮影できるテレフォト・ズームは、結構使える相棒になっています。

それでは先月下旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8
撮影データ:1/125sec F8 ISO3200
暖かくなってくると、同じくさかきも咲き始めます。いっぱい花をつけるのがひさかきで、さかきは結構ばらばらに花をつけています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

06 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8(Pentax Q7)

2018-10-24 06:50:02 | ミラーレス一眼レフ
F2.8通しの望遠ズーム・レンズで、保有するズーム・レンズが数本という、単焦点レンズオンリーの集め方の中で、ペンタックスQの相棒として購入したレンズです。ペンタックスQ自体の撮像素子がかなり小さくて110サイズ以下ですから、レンズ自体もかなり小さくまとまって操作がしやすい印象です。

35mm換算焦点距離が70-200mmですから、望遠レンズとしての機能は十分に果たしてくれます。しかも明るさはF2.8で変化はしませんので、いっぱしの高級レンズとして活用できますし、インナー・フォーカスですから、レンズ鏡胴が伸びてしまう事がありません。即ち標準レンズのような操作感で、しっかり望遠レンズとして機能することになります。

このレンズを使いながら、35mm用のレンズを思い浮かべていたりしています。それこそF2.8通しの70-200mmレンズは大きくて重くて、そして非常に高価という印象ですし、手持ちで撮影を行おうとするとかなり重いので、直ぐにへこたれてしまう事になります。テレ端200mmでは、かなり鏡胴が伸びて重心位置が前に移動しますから、持ちにくくなってかなりへこたれそうです。

その様なレンズが小さく、軽くなってしまうのですから、110フォーマットよりも小さな撮像素子の面目躍如で、ペンタックスQで無いと成し得なかった操作感と言う事もできます。また、現代のレンズよろしく分散レンズや非球面レンズも取り入れられていますので、単焦点レンズまでは行かなくとも十分にはっきりとした画像を得ることが出来ます。

しかもペンタックスQ用のレンズですから、他のカメラ用として使う事ができません。即ちペンタックスQ側で歪曲収差補正が簡単に行えますから、ズーム全域にわたってゆがみの無い端正な画像を得ることが出来る事も大きなメリットです。ズーム・レンズを使う事をためらうのは、やはりレンズの歪曲収差が補正できない事でもありますので、この機能があるおかげでズーム・レンズを購入したという事になります。

それなりに、絞り開放では頼りない写りになるのですが、F7位まで絞り込んでいくと、それなりにはっきりとした画像になります。絞りの形状もほぼ円形を保っていますので、点光源ボケの形も割りと素直です。残念な点はペンタックスQの画素数が1,400万画素であって、あまり大伸ばしが行えない点にあります。

半切くらいまでのプリントを行うのであれば、それほどジャギーは気になりませんし、普段行うA4サイズからワイド四つ切りまでのプリントアウトでは、気にならないくらいの画質です。8Kのテレビで映すと少しあらが目立ちそうですが、普通の大きさの地デジテレビであればそうあらも目立ちません。

テレフォトズーム自体も、中古価格はかわいそうなくらいに安くて、思わず救出となったわけですが、使ってみると結構良い写りで満足出来た感じです。台風が襲来してくる前の朝は良く晴れていましたので、10分くらいの時間を活用して紅葉した木の葉や、赤く色付いた木の実を撮影して来ました。さっと取り出して直ぐ使えますから、恩恵に十分あずかる事ができます。

さっと撮影できるペンタックスQと専用レンズは、忙しい時のよき相棒として活躍してくれています。それでは今月初めに撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8
撮影データ:1/160sec F7.1 ISO400
今年はやまぼうしの実が台風に飛ばされたりしていましたが、まだ付いている枝もあります。真っ赤に熟した実がおいしそうにぶら下がっているといった感じです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

01 Standard Prime 8.5mmF1.9(Pentax Q7)

2018-08-21 08:06:20 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQに良く合っている単焦点レンズで、レンズの焦点距離だけを見るとかなり被写界深度も深いと判断してしまいそうなレンズですが、ペンタックスQが小さな撮像素子ですから、思った以上にボケ味も良く出てきて、絞り込めばパン・フォーカス撮影も行える実用的なレンズです。

ペンタックスQが発表されたときに、まず最初に目を引いたのがこの単焦点レンズでした。ズーム・レンズやキット・レンズとは一線を画していますので、あくまでも単品売りの対象でキット・レンズのライン・アップにも入っていなかった印象です。写りもかなり良い、ペンタックスさんもかなり力を入れているレンズでしたから、期待していたというのが本音です。

しかし、ペンタックスQの撮像素子サイズは、フィルムの110サイズよりも小さなサイズですから、ペンタックスオート110のボケ味とはまた違います。この様な事もあって、ペンタックスQの最初の購入目的は、普通の35mm判用カメラのの交換レンズで超望遠撮影といった感じでした。何しろ200mmの望遠レンズを装着すると、換算焦点距離が900mmの超望遠撮影になります。

当然三脚をつけないと手振れ量産になってしまいますので、三脚の上に望遠レンズがちょこんと乗っている感じになります。これでも結構高解像写真が撮影できますので、Q7にマウントアダプタをつけて、タクマーを取り付ければ超望遠撮影がスタンバイといった感じです。光学ファインダーがありませんので、いつもライブ・ビューで見ている印象です。

超望遠撮影用だけにペンタックスQを利用するのも勿体無い話です。丁度その頃はスタンダード・プライムの販売価格もこなれてきて、尚且つ中古価格も下がってきましたので思い切って購入したという感じです。結構リーズナブルなレンズなのですが、程好くボケてくれますし大きさもQにベストマッチしています。

このカメラだと、出張時にもかばんの中に入れて置けますし、さっと取り出して風景撮影も難なくこなします。分散レンズや非球面レンズが搭載されている現代レンズですから、色ずれやもっさりとした印象ではなくて、はっきり・くっきりと写ります。何しろQ専用レンズですから、気になる歪曲収差はほとんど気にならないくらいに補正されています。

小さくて、軽くて、そしてしっかりと写せる現代レンズですから、購入後は常用レンズとして活躍してくれる事になります。何しろこのレンズさえつけておけば、最強の取り合わせになりますので、作品撮影用として不足はありませんし、携行性は抜群です。近接撮影の時には被写体以外のところにピントが合ってしまって、結構苦労するのですが、中景や遠景では失敗する事がありません。

夏の撮影行は、重たい一眼レフ・カメラを携行するとばててしまいます。このために夏のワン・ショットを撮影するときには、良く写るQとスタンダード・プライムを持っていく感じです。コンパクト・ディジタルカメラやスマートフォンよりもしっかりと写りますし、ボケ味もきれいですから、気楽に高画質といった感じで手軽に使っています。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/250sec F5.6 ISO100
今年は花が少ないかと思っていた公園のむらさきしきぶですが、いっぱいの実がなっていました。これから初秋に掛けて紫色に色付きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Standard Prime 8.5mmF1.9(Pentax Q7)

2018-05-29 06:51:51 | ミラーレス一眼レフ
撮像センサーの小さなペンタックスQ7では、どうしてもセンサー・サイズに合わせたレンズが必要になります。考えても見なかった焦点距離のレンズが標準レンズになりますから、ボケ味の方は大丈夫かと少し不安になります。ペンタックスQのコンセプトが、ディジタルの110カメラですから、機能よりも大きさといった点で優先されたと思ってしまいます。

何しろ明るさがF1.9のしっかりした標準レンズですので、その明るさから考えてみた場合の前玉の大きさが不安をそそるような小ささです。センサー・サイズを考えた場合のイメージ・サークルは相当に小さいので、イメージ・サークルを考えた前玉の大きさと思えば、それでも充分と考えてしまうのですが、あまり納得できるような感じではありません。

このシリーズで前玉を大きくして、F1.2クラスの標準レンズが出来ればよいなとも考えてしまいます。収差の補正が大変そうなのですが、色々と考えているうちにペンタックスQの存在感が薄れてしまいました。今ではライン・アップの中にも無くなってしまったQなのですが、このめったに無いコンセプトだけは残しておいて欲しい感じです。

気になるボケ味のほうですが、思った以上にボケてきます。被写界深度はそれほど浅くはならないのですが、しっかりとぼけてきて被写体が浮かび上がるような立体感を出すボケにはなります。使ってみて見直したレンズでもありますので、今ではQ7の無くてはならない相棒レンズとなっています。

レンズは最新の分散レンズや非球面レンズが入っていそうで、写りのほうも色ずれが皆無であり、すごく良く写る優等生レンズです。加えてコーティングも最新のSMCコーティングですから、逆光や斜光等の悪条件下でもしっかりと撮影できます。しかし、最近の優等生レンズよろしく味わいとなる癖を持っていませんので、少し描写的には物足りない感じです。

それでもペンタックスQに装着すると、手のひらに収まってしまう大きさですから、ポケットの中にも納まりますし、作品にもなる画像が手に入りますから、すごく使いでがあるカメラとなります。ボケ味を充分に堪能したければ35mm1眼レフ・カメラですし、ボケ量と繊細な描写が愉しみたければ中判カメラになってくるわけで、使い分ける事が出来ればそれで充分と考えています。

小さくて、軽くて、少し物足りない所もあるけれど、それなりにそつの無い画像を提供してくれるレンズですから、旅行や出張の時にはズームを、家の周りやウォーキングの時にはスタンダード・プライムを装着するようにしています。小型軽量で高性能なレンズは、写真撮影を楽しくしてくれますし、昔から単焦点レンズを多用する自身ですので、違和感無く使用できて便利です。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F5.6 ISO400
同じく日陰でひっそりと咲くすずらんの花です。白色の花は暗い背景で白飛びしやすくて、いつも露出に悩みます。かわいらしくて小さな花は今の時期の庭の主役です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(Pentax Q7)

2018-05-23 06:50:30 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQ用レンズで、スタンダード・プライムと同じくらい早く発売されていた、汎用標準ズーム・レンズです。これとテレフォト・ズームがありますので、両方あわせて28mmから200mmまでの画角域をカバーしていました。とにかく小さなズーム・レンズで、相当に軽いために小さなQともベストマッチして、使いやすい相棒になってくれています。

ズーム・レンズの欠点を上手にカバーするように、分散レンズが多用されていて、カメラ内の補正機能がズーム全域で効いているなど、専用レンズならではのきめの細かな対応が光ります。テレ域での暗さが気になりますが、そこは背面TFT液晶によるコンパクトカメラのピント確認とAFの機能がありますので、あまり気にはなりません。

このコンパクトさとしっかりと設計されているレンズ群のおかげで、コンパクト・ディジタルカメラ以上の品質で結果を得ることが出来ます。写りは普通のレンズ交換式ディジタル一眼レフ・カメラで、操作の感触はコンパクト・ディジタルカメラという事になります。結構きれいに撮影できるレンズでもあります。

コンパクトで、きれいに撮影できて、軽い。この3拍子が揃う事で、旅行用のカメラとして活用される事になります。今まではK-5にタクマーを取り付けて、出張や旅行時に持ち歩いていましたが、ペンタックスQとスタンダード・ズームがあれば、バッグの中に簡単に収納できますから、しっかりとした写真が旅先で撮影できる事になります。

スマートフォンで撮影する事も出来るのですが、何しろ撮像素子の大きさが小さくて、レンズもそれなりの小ささですから、細かな部分で撮影結果に不満が出てきます。明るくてはっきりと見えているような環境では、スマートフォンやペンタックスQも同じ様な写りになるのですが、逆光や光量が稼げないような環境下では、明らかな差が出てきます。

このために旅行や出張の時には、ペンタックスQとこのスタンダード・ズームがセットになってバッグの中に入っているという事になります。問題は解像度なのですが、1,400万画素機では、あまり拡大トリミングが行えませんので、しっかりと絞り込んで撮影するという事になります。開放F値が最悪F4.5になりますので、F5.6位まで絞り込むと良いようです。

F8位に解像度のピークがありますので、半分Qの手振れ補正機能にあやかるような感じで絞り込みます。風景であれば問題無しに高解像の結果が得られます。問題は後ボケの騒がしさで、結構硬く写りますので近接撮影時は背景選びに苦労するといった感じです。クローズアップ・レンズは、あまり拡大率が稼げない不満もありますが、その分被写界深度がぐっと浅くなって、背景ボケも柔らかくなりますので使ったほうがより雰囲気のある写真に仕上がります。

元来超広角レンズの部類に入るレンズですから、撮像素子の大きさが小さいことで、イメージサークルが小さくても良い事になり、この様なレンズも製作可能になったといった感じです。無理をせずに絞り込んで、撮って出しの雰囲気を狙って撮影を行うと好結果が得られます。レンズの欲する状況に合わせて、色々と考える必要があるおもしろいレンズです。

それでは、ゴールデンウィーク中に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/60sec F5.6 ISO320
上部が色あせた咲き終わりになってしまった平等院の藤の花ですが、何とか色を保っている部分を撮影しました。藤の花を見ていると心が和みます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする