FRBがゼロ金利政策決定！

アメリカの経済不安で始まった世界規模の不況は、留まる所を知らず、先行きが全く不透明の様相を呈しています。

今度は大方の予想を裏切って、FRB（アメリカ連邦準備制度理事会）はゼロ金利政策に踏み切りました。その結果、日本の政策金利（0.3％）が逆転し、円が買われ、ドルが売られるという円高が進み、１７日のニューヨーク外国為替市場は、１ドル＝８７円台で取引が終えました。

自動車産業をはじめとして、輸出企業の多い日本にとって、土台が揺らぐような経済ショックです。

日本の自動車メーカー12社は事業計画を下方修正、新工場・研究所の稼働延期、減産、社員及び派遣社員の削減を余儀なくされるなどアメリカの金融危機の影響で業績悪化が急速に進んでいます。

都内で会見したホンダの福井威夫社長は厳しい表情を見せ、「日を追うごとに状況が悪化して回復の兆しが全く見えない」と語りました。ニュースを見た方はお気づきになったと思いますが、福井社長の目が潤んでいました。その目が、日本経済の現状のすべてを物語っていると思います。身を削っても身を削っても業績悪化に歯止めがかかりません。国民もドンドン不安が募るばかりです。

年末を乗り切れない企業が多数出るとも言われています。ほんとに人ごとではありません。