興味津々丸

日々の暮らしをそのまんま日記を書くように綴ります。

卯の花

2008-09-24 10:30:10 | ちょっとな話
今日の仙台は、秋晴れのいい天気です。
ひんやりとした風が心地いい、しのぎやすい季節になりました。

スーパーの惣菜コーナーをながめていたら、おからに卯の花と書いてありました。
「おから」が何故「卯の花」?

日本では古くから四月のことを「卯月」と呼ばれているのはご存知ですよね。文字通り四月は卯の花の時期です。今の暦でいいますと五月くらいになります。

「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス、早も来鳴きて、忍音もらす 夏は来ぬ。・・・・」 夏は来ぬの「卯の花」とはウツギの花のことです。

“夏は来ぬ”の歌詞から。まず垣根にこの植物が使われていたことがわかります。現在ではウツギの垣根をほとんど見ませんが、すでに万葉集に記録が残っているようです。

「卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす
佐保の山辺に 来鳴(きな)きとよもす」
万葉集 大伴家持

「卯の花や 妹が垣根の はこべ草」
    与謝蕪村(よさぶそん)

「卯の花」は、食物繊維も豊富で不飽和脂肪酸も含み体に優しい。いいことばかりの食材なんですが、ビックリするほどの安さ、そのせいで料理屋では出しにくい料理の1つなんだそうです。

このいい事づくめの「おから」の、唯一の難点がこの「おから」と言う名前だったようです。関東では、おから(空)になるのを嫌い、旧暦四月に咲くきれいな白い花、卯の花に似ている事から「卯の花」と名付けられたようです。参考までに、関西では、包丁を使わずに切らないで食べれる、また、物やお金を切らさないようにという縁起を担いで、「きらず」と呼ばれているそうです。

おからってすごいと思いませんか。昔から呼び名を変えてまで食べていたんですね。

小生の大好きな食べ物の一つです。
ダイエットにもいいらしいです。皆さんも是非どうぞ!

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