増庵 Blog

-建築設計事務所の日常と周辺-
MAS/AN 増岡設計室

佐野の家 -オープンハウスのお知らせ-

2015-11-27 | ・佐野の家



クライアントのご好意により、
オープンハウスを開催出来ることになりましたのでご案内します。

日時:11月28日(土)10:30~17:00
   11月29日(日)10:00~16:00

見学ご希望の方は、メールかFAXで
増岡設計室までご連絡下されば、
折り返しご案内いたします。
住所、氏名、人数、見学希望日時、連絡先、見学の主旨などを明記願います。



イベント終了まで、この記事を先頭に置きます。
最新の記事は、下記になります。

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今日の空

2015-11-27 | 日々のこと



17:05頃

この空の色を見ると、もう冬なんだと感じます。
富士山のシルエットもくっきり。

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日光へ行ってきた。-東照宮-

2015-11-27 | 日々のこと



さて、東照宮。
さすがに人が多いです。
団体客や外国人も目立ちます。

残念ながら、平成25年6月1日から平成31年3月31日まで、
陽明門も本殿も「平成の大修理」中。



僕ら、ある時期に建築を学んだ者は、
「日光東照宮」には、ちょっと複雑な思いを持っています。
それは、
「日本美の再発見」ブルーノ・タウト著
という本の存在によります。
 建築の学生が教科書の様に読んだ本です。
(今の学生も読むんだろうか‥)

タウトは、日本文化の本質は、
“簡潔”、“明確”、“清純”にあると言って、
伊勢神宮や桂離宮、伝統的な民家等を礼賛する一方、
仏教伝来と共に入ってきた中国由来の装飾的な様式は日本的ではなく、
徳川将軍家の権勢を誇示する日光東照宮を「俗悪」と評しました。

すでに時代はポストモダン建築でしたが、
モダニズム教育を受けた教師たちも、
”機能的なものが美しい”のだ。
”装飾は悪”なのだと教えるものだから、
東照宮には触れないでおこう、という感じでした。



そんなわけで、
学生時代から、仕事柄も色々な建物を見て歩きましたが、
”東照宮”はスルー。
小学校の修学旅行以来の東照宮参りとなりました。

今見ても、建築的に評価するのは難しすぎますね‥
江戸初期の工芸の随を集めた、彫刻のための、絵画のための建築。
技術を披露するためのキャンバス‥。

とにかく圧倒されます。
誰がこんなスゴい仕事をまとめたのか‥
それは、甲良宗広という人物。

『甲良宗広は、寛永十一年(1634年)三代将軍家光公代に始まった
東照宮大造替で、設計・施工の指揮に当たった幕府の作事方大棟梁である。
彼の指揮により今日の華麗な東照宮が、わずか一年五か月で造営された。』

とあります。

『造営帳』の記録によれば、
大工の延べ人数は約170万人、
その他の仕事も含めると約453万人。
この中には絵画・彩色・漆・金具・屋根の工事の人数は
数えられていないので、総延べ人数は約650万人。
これが事実なら、日々数千人単位の職人の働く現場を、
この精度、完成度でやりとげたことになります。
更に工程管理の事なども考えると、
ちょっと考えられないくらい、スゴい能力!

しかし、スゴい!とは思っても、
美しい、大好きだ!とはなりませんね、やはり‥



でも、素晴らしい歴史遺産であることは確かです。
世界遺産にもなって、ますます海外からの観光客も増えるでしょう。


ちょいと脇にそれて、人気の少ないところから、
木立の隙間に光る金ピカは、なかなか妖しくてよい。

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