増庵 Blog

-建築設計事務所の日常と周辺-
MAS/AN 増岡設計室

小田原の家 改修工事

2024-03-20 | ・小田原の家


小田原に通い始めて、ずいぶん月日が経ちましたが、
完成までもう少し。
あと何回来られるのかな?と考えながら景色を眺めます。



1階の主要な建具は木製にし、玄関の位置も移動しました。
かなり雰囲気が変わったと思います。
外回りは、外壁の塗替え、軒天の張替え、一部サッシの交換、
バルコニーの拡張・交換等を行いました。



畳敷きの居間
1階は間取りも大きく変えています。



家事スペースから台所のつながり。
水回りも大きく見直しています。

工期が長引き、お引渡しまでが慌ただしくなってしまいました。
外構工事は、引越し後に行います。
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小田原の家 改修工事

2023-11-02 | ・小田原の家


築43年の木造2階建て住宅の改修工事です。
ひな壇状の住宅地で、環境も眺望もすばらしい場所。
庭の植栽も含め、周辺に馴染んでいます。

但し、道路付きや高低差など、工事はしにくい敷地です。



軸組については、一部シロアリと漏水の被害が見られました。
北側の湿気が酷く、部分的に床下が常時湿った状態です。

床下は全面、防湿シートを敷いた上で、コンクリートを打ちます。
傷んだ大引、根太も取り替えます。



平面が正方形に近く、元々の壁配置もバランス良好。
もちろん、必要な補強はしていきます。
断熱材も入れ替えます。



2階の和室は、現状の雰囲気をそのまま残して寝室にします。

改修工事は、開けてみないと判らないことも多く、
なかなか思い通りに進まないこともありますが、
それを解決していくのも、やり甲斐ではあります。

年末にお引渡し予定。



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小田原の家 改修工事 -小田原の街-

2023-06-30 | ・小田原の家


"小田原"という町は、いつも通過してしまうばかり。
伊豆や箱根には何度も行っているのに、
小田原の街には行ったことがありませんでした。

そんな小田原の街の高台にあるお宅の
改修工事の設計依頼をいただきました。
(もう去年の話ですが‥)

今は圏央道・小田原厚木道路を使えば、
小田原は1時間半掛かりません。
近くなったものです。

さて、行ってみて感じるのは、
”地形の複雑さ”、"景観的・文化的な豊かさ”。
荻窪ICを出て街に向かうと、
すごい勾配の坂道、そしてカーブ。
住宅地に入っていくと、複雑で狭い路地が続き不安になります。
しかし、視界が開けたときの海への眺望、隣の尾根を彩る緑の美しさ。
山、川、海が揃って気候も温暖。
温泉も近い。
かつて、多くの歴史上の人物たちが別荘を構えたのが分かります。

その後、大規模で画一的な住宅地開発が行われていないところも、
景観の良さに一役買っていると思われます。

ところで、
この仕事のお問い合わせをいただいたとき、
ちょうど読んでいたのが、村上春樹の「騎士団長殺し」
小田原に住む画家が主人公の話。

今回のクライアントは、画家ではないものの美術関係の方。
なんという偶然。

若い頃は熱心に読んでいた村上春樹も、
ある時からすっかり受け付けなくなってしまいました。
久しぶりに手に取ったところでの、このご依頼。
不思議な縁を感じながら進めております。




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