宇宙に羽ばたく日まで

その日は、きっと来るだろう。
その日まで、地に足をつけて歩こう。
その日まで、皆んな仲良く手をつなごう。

元スイス大使のローマ法王への手紙

2015-07-23 07:29:59 | 学んだこと
村田光平元スイス大使のオフィシャルサイト
氏が ローマ法王 に宛てた英文の手紙が掲載されていました。
とても大切なことが書かれていると思いましたので、訳させて頂きました。
是非、共通認識にしたいと思います。

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2015年7月5日

貴聖

より良い世界のための貴方様の勇気ある絶え間のない御献身に対しまして
私は心からの敬愛を表します。

貴聖とバラク・オバマ大統領間の極めて貴重な御協力による結果としての、
合衆国とキューバ間の外交関係の修復は、
調和と忍耐に特徴づけられる母性文化による双方の動機づけからなされました。

2014年2月28日付の私の手紙の中で、私は「UN倫理サミット」の重要性を強調しました。

私は、道徳性の回復のための貴方様の新しい主導と調和することにより、
新しい変化を感じています。

このサミットは世界倫理確立と母性文明に先立つべく、
「核兵器のない世界」というオバマ大統領のビジョンへの不可避の始まりであります。

この観点から レブランド・ガナー・シュタルセットさんは、
近頃私に宛てたメッセージで、

 「核の大災害の連鎖を止めるための貴方の偉大な努力に対し、
  私が認識を新たにし続けられることに対し感謝致します。
  倫理サミットというアイデアは、市民社会や宗教指導者たちが
  その中に入って追及されるべきです。」

と表明されています。

現在、福島原発のメルトダウンした燃料棒から発散して、止めどない水蒸気となっており、
その中性子線やトリチウム(重水素)の放射能が日本中に拡散している、
その事実を確かめるために、日本は国際的な専門チームを必要としています。
日本に広範囲に観察される異常な湿度100%の湿気が、
燃料棒が地下水や海水に接触していることの証拠となっています。

もし検証されましたならば、
日本と世界の未来は深刻な危機にあると認めざるを得ないでしょう。
私は人民が消滅してしまうというパニックを避けるために、
出来るだけ早くこの検証が実行されることを切望しております。

東京オリンピックはフクシマを忘れさせるためのもののように思えます。
2015年6月15日付のIOCのトーマス・バッハ会長への私の手紙の中で、
私は彼に、現在の、そして未来の危機的状況を査定するために、
日本に独立した専門家チームを派遣すべきことを強調しました。

原子力発電所の存在自体が、可能な限り早急に正さねばならない大きな過ちであることを、
増加する地震、火山の噴火、その他天候状態の悪化などが私たちに示してくれています。

国家を超えた新しい危機との観点から、東京オリンピックは全く問題外と見受けられます。
フクシマの事故にならい最大の努力を捧げるために、
オリンピックゲームからの退却は必要不可欠です。
世界はこれを名誉ある退却としてみなすでしょう。
そのことは日本に道徳性を復活させ、新たな始まりをもたらすでしょう。

どうか、貴聖の御理解と御援助を賜りますことを私にお許し下さいませ。


最高の そして最も暖かい思いとともに、

                 村田 光平

元スイス大使
「地球システムと倫理学会」のための日本社会の代表

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以上です。







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