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留学開始からようやく一年がたとうとしている。ボストンの厳しい冬もようやく終わりが見え、雪もほとんどなくなり、一年前に初めて見たボストンの風景と同じような風景が広がっている。窓の外を眺めて、ああ一年たったんだなと実感する(*)。
確かに理想的とはいえないが、留学開始当初思い描いていた目標(アラフォーからのハーバード留学上陸編004:テーマがきまるまでに半年??参照)
1か月目 セットアップ&情報収集
2か月目 パイロットスタディ+情報収集
3か月目 プロジェクト決定及び本格稼働
5-6か月目 プリミティブなデーターをもとに奨学金応募
が意外と達成できているのには、我ながら驚いてしまう(**)。
一方で予想外だったのは、プロジェクトのアウトプットの部分で共同研究のウェートが高く(イメージング、バイオインフォマティックスなど)、この部分がスムーズにいかないために、研究としての結果に結びついていないことがある。今後この点はある程度見込んで、積極的に手をうっていかないといけないだろう。
先日ボスと2年目について話す機会があったが(***)、2年目はある程度結果が求められるようである。次年度以降のfundingに苦労する可能性がないわけでないことも考慮すると、積極的なチャレンジとともに、効果が相乗的に表れるような一石二鳥のアプローチもとっていくことが重要だろう。
もとの研究室より持ってきたテーマが、今一つ弱含みのところがあり、また予想以上に時間がかかっていることから、アベノミクスの第二、第三の矢ではないが、付随するプロジェクトをいくつか試し始めた。
そんな話をボスとすると、「なるほど。今はプラットフォームをつくるということだね。」と賛成してくれた(****)。
次年度は来月より始まるが、
1-6か月目:プラットフォームを作る(スクリーニングとブラッシュアップ)
イメージング、バイオインフォマティックス等のツールを確保、
ターゲット遺伝子確定など。
6-7か月目:奨学金応募。できれば中長期的なfunding確保。
6-10か月目:論文の基礎となるFig1-2のデーターを確保。
ということがこのタームの目標となるだろうか(*****)。2年目は2年目で違った苦労があるようだ。
(*)日本人は特にそうであるが、ヨーロッパの人もこの時期に移動する人も多く、入れ替わりの激しい季節である。日本人は留学時期が同期しているケースが多いのか、身近な人が結構帰国される。隣の研究室でお世話になった日本人の女医さんもつい先ごろ帰国された。3月は何かとさびしい季節です。
(**)あと英語に苦労するのも予想以上であった。
(***)一年ごとに契約更新関連のミーティングが原則的に開かれる。ただ数年以上いる人は免除されているケースもある。
(****)平野敦士カールのプラットフォーム戦略っていうのがあったけど、今一つプラットフォームって何っていう感じだった。実験系というか網というか、そういったものもプラットフォームっていってよいのね。
(*****)目標の時間設定が1年前と大分違うことに書いてみて驚いた。アメリカ時間に慣れてきたということなのか?