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あなたにもできる!ハーバード留学!!~アラフォーからのボストン留学体験記

アラフォー研究者のボストン留学体験ブログ。
研究・生活・英語・ITを中心に留学ライフハックスをお教えします!

アラフォーからの海外留学準備編002:引っ越し

2013-04-24 12:20:25 | アラフォーからのハーバード留学準備編
 海外への引っ越しは費用が大きいので、コスト&ベネフィットからもっていくものを切り詰めるのが重要である。引っ越し業者はクロネコヤマトがよいというので、チェック!!
最初は10万円での引っ越しをもくろみ単身者パックをお願いするが到底入りきらず、単身者パックのレギュラーコースとする(*)。
閉めて13万円程度。
 クロネコ海外引っ越し単身パック

 しかしながら、それでも入りきらない。これまで捨てられなかった書籍の類が多いのだがこの際捨ててしまうことととする。専門書が多いのでブックオフに送るとひと箱1000-2000円程度にしかならないのでちょっともったいないしかしながらネットで専門書高価買取のサイトを検索目についたノースブックセンターというところに売ることにした。30冊以上ならばクロネコヤマトで着払いで送付可能というのも魅力。ためしに送ってみると、選りすぐりのほんであったためにひと箱1万数千円の値段が。。学会の抄録にも値を付けてかってくれるのがよい。これに味をしめて5-6回買取をお願いし3-4万円の値段をつけてもらう。
 ノースブックセンター
 
一方お金にならないのが、家電。家電買取のところに電話をし、2009年製の冷蔵庫と2008年製の洗濯機を取りにに来てもらう。なまりのある日本語の受け答えだったので、中国の方かなと思っていたが、こられたのはアラブ系の兄ちゃん。偏見でしかないがちょっと怖い!!あと数千円で買い取りというはずが、ちょっと古いのでということで引き取り料3000円を取られてしまった。。残念。
 
(*)引っ越しの荷物が届くのにかかった時間は2か月弱(3月中盤に出して
5月前半にやってきた。夏物がぎりぎり間に合った)。アメリカでも予定した時間通りにやってくる日本クォリテイで、無くなっているものもなかった。

アラフォーからの海外留学準備編001:奨学金がきまったら?

2013-02-05 00:54:56 | アラフォーからのハーバード留学準備編
 いよいよ11月。運よく奨学金に選んでいただく。年齢的なもの、これまでの業績的なものを考えると、ありがたい限りである。
 奨学金が決まったことを受け入れ先のボスに伝えると、'give a hearty welocome to you’と手放しで喜んでくれる。
ほぼ給料出さなくてよいから、当たり前か。。

 次に行うことはvisaと就職用手続(Visa and Credentialing issues)である。オフィス&ビジネス担当の事務の方紹介してもらい、その後何回かその方とやり取りをすることとなる。行ったプロセスのポイントは以下の3つである。

1)正式なオファーレター

 まずは正式なオファーレターが受け入れ先から送られてくる。これにサインしてスキャンしたPDFファイルを送り返す。
 
 またこの正式なオファーレターをもらうのに、奨学金の英文証明書が必要であった。

 奨学金の英文証明書は奨学金を支給する財団にお願いするとすぐ発行してくれる。

 内容については、
  
  開始および終了期間、
  米ドル相当の支給金額、
  そのお金の振込方法(個人の口座か、受け入れ先の大学か?)

 を記入してもらう必要があった。
 
 
 また正式なオファーレターおよび奨学金の英文証明書は、visa取得のために大使館とのや り取りをする際や家を借りる際にも必要になったので、入手したらコピーやスキャンして PDFファイルにしておくべきである。
 

2)Visaについて
 
 まずはDS-2019という書類を受け入れ先の大学事務に発行してもらい、その後米国大使館とのやり取りのとなる。

 DS2019を発行してもらうために、本人および家族の情報や履歴などを書いた紙を提出した。生年月日のほか、出生地もかく欄があり、DS2019に反映されてしまう。
  
 出生地は住んでいた場所とことなっていることがあり、間違えることがあるので、あやふやであれば戸籍謄本をとっておくとよいだろう。

  戸籍謄本は大使館とのやり取り(婚姻証明や出生証明)で必要になることがある。


3)Credentialing for appointmentについて

  本人確認のための書類とCredentialing用の記入書類を用意する

  本人確認のための書類には、

   大学院の学位証明(英文):notarized PhD diploma
 

   医師免許の証明(英文):notarized MD diploma


   公証人の認証した写真つきID用書類:notarized ID verification

  等の書類を必要とした。

大学院の学位証明については、大学院事務に申し込み無料で一週間くらいでつくってくれる。


 医師免許証の英文証明書については厚労省に申し込めば無料で作ってくれる。厚労省への申し込みは必要書類とともに郵送で行ない、くるまでに1か月くらいかかる。



Credentialingの提出期限があれば要注意である。自分の場合締め切りまでに1か月半くらいしかなく、厚労省に持参して申し込んだ。


また公証人の認証は厄介で、公証人役場でやってくれるが一件1万3000円くらいかかる。


アメリカ大使館でもやってくれてこれは少し安く1件50ドルくらいのようであるが、予約制である。




  

アラフォーからの海外留学初期編007:アラフォーと奨学金について

2013-01-26 01:16:09 | アラフォーからのハーバード留学準備編
 以前奨学金というものは40歳を過ぎると途端に申請できなくなるという話をあるジャーナリストから聞いたことがある。40歳を過ぎると投資する価値がないと国家や社会がみなしているのだというのがその理由ではないかと彼は指摘していた。不惑の年とはそのようなものらしい。

 実際このたび海外留学に利用できる奨学金を探していて、そのような現実にぶちあったった。
奨学金の申請が可能な年齢の上限は、34歳、37歳、40歳というものが多い。特に37歳以上になると6年生の医学部を卒業していないとほとんど応募できる奨学金がない。

 しかしながらライフスタイルは多様化してきた。一度サラリーマンになってから医学部に入りなおす人もいるし、妊娠や出産などで一時的に一線の仕事から遠ざかっておられる女性の先生もいる。子育てや仕事がおちついてから留学したという先生もいるだろう。一義的に年齢で門戸を閉めてしまうのはこうした先生のチャンスを奪っていることにはならないだろうか?

 最近では40歳定年説といって40歳まででそれまでの仕事からキャリアチェンジすることを推奨する考えもでてきており、再チャレンジではないが40歳を超えてもトレーニングの機会を提供することは重要である。一方で20代の若者の留学は減少傾向にあり内向き志向として問題視されている。年齢に限らず意欲のある人にチャンスは提供すべきではないだろうか?

 とはいえ、奨学金だけでなく周りの環境も40歳をすぎるとなかなか留学に向いていないかもしれない。留学を考えるなら、35歳前後をめどにするのがよいだろう。

アラフォーからの海外留学初期編006:面接後

2013-01-25 03:01:56 | アラフォーからのハーバード留学準備編
 面接は一応うまくいったようで、セミナーで話した研究テーマについてボスは非常に興味を持ち、こちらにきてそれを続けるべきだと言ってくれる。そして奨学金をとってくれば受け入れは可能。奨学金の額はかならずしも給料をフルにカバーするものでなくてもよい。とのことであった。ただ詳細については今後メールでやり取りするなどして継続協議していきましょうとの話となった。オファーレターもこの時点でもらえなかった。

 外資系ヘッドハンティング会社に努める知人が、「外資系への転職はオファーレターがでてから動くべきである。結構交渉時にいい雰囲気になっていてもオファーレターがでないというのは外資系でよくある話」と言っていたのが頭によぎる。

 なんとなく玉虫色の決着である。あとから失敗したなと思ったのだが、この面接旅行で複数のラボにアポを取っておき有利な条件のところに決めるというアプローチをすべきであった。冷や汗!!


 といってもはじまらない。奨学金を申請するためには受け入れ先の承諾書なり、オファーレターが必要なのである。帰国して礼状兼オファーレターの依頼メールをだすが、レスなし。一週間してから、催促してようやくオファーレターが送られてくる。

 レターには「リサーチフェローとして喜んで受け入れる。しかしながら本契約はあなたが給料分の財源を見つけた時のみ有効である」という文章が書かれ、アンダーラインまでひかれている。おいおい。

 何はともあれ、ようやく奨学金申請は可能になった。

 奨学金申請は募集要綱が大体毎年4月に告知され、締切が主に6月である

 1)6月中旬:アステラス病態代謝研究会、持田記念財団、先進医薬研究振興財団など
 2)8月中旬-9月:上原記念生命科学財団
 3)年数回(6,9,1月):住友生命社会福祉事業団

また発表は10月から11月に行われる。

 年齢等の応募資格を確認し、可能なものはすべて応募する。
 同じような時期の応募および発表時期なので、留学準備は
 
  冬から翌年の4月くらいまでに面接
  4月から8月で奨学金申請
  10-11月に奨学金発表後、ビザ手続き
  翌々年の春から夏くらいに留学
 
 といった時期に行うのが効率的な気がする。よく言われるように留学準備は思い立ってから一年くらいかかるのが常なようだ。

 奨学金を申請してしまえば後は運を天に任せるしかない。

 

 


アラフォーからの海外留学初期編005:面接当日

2013-01-23 03:49:14 | アラフォーからのハーバード留学準備編
 面接当日、セミナーの練習をしてから、ラボに向かう!こうしたときに自分は否定的な考えが浮かびやすい。こんな人にはマーフィの法則がよいかもしれない(笑)。たとえば面接の旅行にこんな本を持っていくとよいかも。

成功者の告白 神田昌典著 (講談社)


 さて昨日見つけた入口に入る。電話をかけ、エレベーターのところで待つことになった。しかし待てど暮らせど案内してくれる事務員の人はこない。そのうち携帯に電話が、「どこにいるの?」「入口のエレベーターのとこ」「ん?」何回かやり取りするうちに今いるところは同じ施設の別部門の入口で、本の数十メートル先に本来の入口があることがわかる。やれやれ。

 面接は

 1)質疑応答込みで30分程度の研究発表(セミナー)
 2)ボスとの面談(いわゆるチョークトーク)
 3)ラボのメンバー数人との面談

 からなる。1)と2)が評価の対象らしい。

1)は十分に準備しているのでそこそこ興味をもって聞いてもらえる。逆に彼らにとっても世界各国からポスドクになるためにやってきてセミナーをしてくれるのだから、ある意味いい情報源。世界中の主たる研究の情報が研究室のセミナーで手に入れられるのだからうらやましい環境である。

 2)については研究内容をさらに突っ込んだことや将来やりたいことを聞かれたほか、またビックラボの特性かポスドク(研究員)の給料は原則でないこと、給料分は奨学金もしくはグラントをとってくることを言われる。

 日本での奨学金は数が少ないうえ、フルに給料をカバーするものでないこと、また初年度のみのものが多いことを話してみると、足りない部分はラボから援助できるかもしれないとの話である(この辺りはあとで念を押して確認してみることが必要であるが、結局自分が奨学金をとるまで具体的な援助額についての話はでなかった)。

 あとこのラボでは各ポスドクがindependentに研究することを求められるらしく、「一番大事な質問だけど、セミナーで発表した研究はどこまで自分が主体的にやったのか?」と聞かれる。これについては「今のボスのスーパーバイズの下、全て自分で考えておこなった」と答えておいた(事実そうなのであるが)。


3)はラボの実情を聞けるチャンスを提供してくれているようである。
研究内容やラボの実情について聞く。共通しているのはこのラボの弱点は、ボスが有名すぎて、忙しすぎるため、なかなかつかまらないことととか。大丈夫なのか?英語の苦手で押しの弱い日本人がこんなとこにきて。。

 給料については各ポスドクの状況をリサーチしてみるが、原則奨学金をとるというのはみな同じようである。ただ取れなかった人はラボから出してもらっているケースもあるとか。この出してもらえる人の条件はよくわからない感じであるが、何か方法があるのだろう。

 あとラボに日本人がいれば紹介してもらおうと思い聞いてみると、同じラボにはいないが、研究室がオープンラボシステム(最近できた山中先生の京大iPS研究所もこのシステムとか)になっておりそのスペースを共同利用している別のラボに日本人がいるという。

 その方は人の好い親切な方で、いろいろこの研究施設の実情やボストン生活のピットフォールなどについて教えてくださった。日本人の視点からみた情報もかなり有用なのでこうしたチャンスを生かして是非紹介してもらうべきである。ちなみにその先生とは意気投合して、その夜一緒に飲みに出たのであった。。