前夜、お布団に入る前、チビに言いました。
「明日はオトナのサッカー見に行くから、ぐっすり寝なくちゃね」
『オトナのサッカー』とは、主にJリーグのことです。
こどものサッカーではない=チビはボール蹴れず見るだけになる、と釘を刺す意味で使っている単語です。
そしてチビが返事します。
「いかなーい」
……え?
いつも必ず行きたがるサッカーに、行きたくないですと?
勘違いがあったら大変だ、一応教えてあげます。
「中村俊輔も中澤も出るよ?」
「いかなーい」
あらまあ。
そうですか。
そんなやりとりが今朝も二、三度ありまして。
まあ、はっきり言って、独りで行くほうが楽です。
じっくり見られるし、凶悪席で野次れるし(笑)、好きなタイミングで動けて、好きなモノ食べられて、荷物も最低限自分のモノだけでよく…
なにより、95cm15kgの生き物を抱えなくて済む。笑
こうして、外出準備を済ませた出掛けのワタクシに、チビが声をかけるのでした。
「いく。」
いや、来んでいい。
というワケで。
一緒に来た…。
ワガママすれすれの願いが叶ったチビは、電車の中でしばしお昼寝。
新横浜に着くと気分爽快、実に楽しそうです!駅のマリノスっぽいディスプレイやマリノス神社を見て大はしゃぎ!
さあ、歩こうか!
「ねむくてあるけないなー」
いやいや完全に覚醒してますから…
おなかぺこぺこでスタジアムまで辿り着けないと主張するチビの意見を汲んで、駅前のヴェローチェへ。
昨日からずっと「サンドイッチは食べない」と強行に主張するチビは抹茶マフィンを…
しっかり食べたいパパは、チビが食べないと主張するツナサンドをチョイス。
さて、いただきます♪
「パパー」
はい。
「サンドイッチはんぶんこしてよー」
食べないって言ったじゃん!(T_T)
こうして、サンドイッチを半分あげた見返りに、抹茶マフィンを「はんぶんこね」とひとかけら頂いた父です。
絶望的は空腹具合のままキックオフ。
やっぱりアレですね、清水に盛大な拍手が送られるのは気分がいいですね。
そして福岡、選手わからないですね…
城後はいいプレーヤーだった記憶がありますが…
マリノスは、とにかくちぐはぐ。
2トップに連動性があまり見られず、両サイドハーフはこじんまりしていて、ボランチは…
ボランチは、小椋が攻め上がってはスルーパスを狙い、谷口がポストプレーを見せます!
ただし同時に。
いや無理だから。
相手が連敗してるからって舐めてるだろ!
中途半端なプレーからカウンターをくらい、何度も何度もGKがファインセーブを見せます。
あーもう。
前半15分。
「おさんぽいきたくなっちゃった。いっしょにいこうよ」
早っ! 行かねーよ!
とりあえず5分くらいは足元の階段でうろうろ独り散歩を楽しむチビでしたが…
つまり5分しか保たなかった。
スタンドを散歩していると、カウンターから俊輔がぶっちぎられます。
まあ、守備面では軽量級だからな。
で、あっという間にGKと一対一になり、あっさり失点。
決めたのは城後。
…いいプレーヤーだなんて思わなきゃよかった。
ぶつぶつ。
散歩して、席に戻って、「おしっこ。」の要望を叶えるべく一緒にトイレに行き、帰ってきたら、城後が2点目を決めていた。
ハーフタイム。
「マリノスかってる?」
むかーーーっ!!!
もう帰る!絶対帰る!
じっくり見られず、行きたいとこも行けず、食べたいモノも食べられず、スタジアムまでほとんどだっこで、ワガママに振り回されっぱなしで、おまけに福岡相手に2-0ですか!
ああもう見ませんとも、帰りますとも!
「もう帰る!」
「やーだ、みるー」
見てないだろっ!
父の心に怒りの炎が燃え上がります。
が。
もし。
もしもだよ。
これで、チビのワガママ云々を苦に帰ってしまい、万が一マリノスが逆転したら…今後の父子関係(もちろん父→子の関係)は大丈夫だろうか。
すこぶる不安です。
…居ようかな。
メンバーいじるかもしれないし。
…ピッチでサブメンバーが全員練習してる時点で、それもなさそうですが。
トホホ。
暗澹たる気分で迎えた後半。
開始早々、右サイドにロングボール。
大黒がふんわりしたクロスをあげると、
渡邉千真がふんわりしたヘディングシュートを放ち、
ふんわりネットを揺らしました。
わぅ!!
いきなり1点返した!
もう残りたったの1点、逆転までたったの2点!
ゴールの瞬間飛び上がって喜び、宙に拳を奮ってガッツポーズです。
「ヤッタァ!渡邉千真がゴールしたよ!」
そう告げると、隣のチビも満面の笑み。
ハーフタイムに絞められたのか、マリノスの動きが良くなりました。
攻撃面ではボールがしっかりとつながるようになり、なによりルーズボールへの寄せが激しくなりました。
守備では相変わらずの場面もありますが、そこも変わらずGK飯倉がシャットアウト。
前線に小野とキム・クナンを投入するとますます攻撃はヒートアップ。
左サイドでボールを受けた小野がポストの谷口にボールを出すと谷口がちょこん、落としたボールを小野が豪快に叩き込んで同点!
イェス! イェス!
1点目と同様、ジャンプして拳を振り下ろし、ジャケットがどこかに飛んでいって大喜びさ!
しかもマリノスの選手はもう1点取るべくゴールマウスに入ったボールに殺到している。
ちょっとちょっともういけるかもよこれ!
俊輔のスルーパスを受けた兵藤が右サイドからシュート!
GK弾いたこぼれ球に相手DFとキム・クナンが詰め、潰れてこぼれたボールに反応したのは小野!
左脚で豪快に叩いたシュートは、反応しようとしたGKの反対側サイドネットにずどん!
イェス!イェス!イェス!
ジャンプ、パンチ、ジャケット!
チビともハイタッチで喜びます。
電光掲示板のリプレイと大写しになった小野を見て、チビがビックリ叫びました。
「この10ばんのひと、2回もゴールしたよ!?」
ご名答!
チビよ、彼こそ我らの至宝、ユウジーニョだ!
こうして、4点目のチャンスを逃しながら、大逆転劇の幕は閉じたのでした。
ああ楽しかった!
チビも満足げな笑顔です! やっぱりサッカーって楽しいでしょう!?
そんなことを言おうとして、ふと気づく。
このお方、後半は一度も「おさんぽいこう」って言わなかったなあ…
さて。
パパがそれどころではなかったのか。
試合展開がそれどころではなかったのか。
それはチビのみぞ知る物語ですが…
でも、後半は試合、かなり見てたね…?
すなわち、まりの家の父子関係も守られました。
父子にこにこ。
ああ、いいGWだなあ!
「明日はオトナのサッカー見に行くから、ぐっすり寝なくちゃね」
『オトナのサッカー』とは、主にJリーグのことです。
こどものサッカーではない=チビはボール蹴れず見るだけになる、と釘を刺す意味で使っている単語です。
そしてチビが返事します。
「いかなーい」
……え?
いつも必ず行きたがるサッカーに、行きたくないですと?
勘違いがあったら大変だ、一応教えてあげます。
「中村俊輔も中澤も出るよ?」
「いかなーい」
あらまあ。
そうですか。
そんなやりとりが今朝も二、三度ありまして。
まあ、はっきり言って、独りで行くほうが楽です。
じっくり見られるし、凶悪席で野次れるし(笑)、好きなタイミングで動けて、好きなモノ食べられて、荷物も最低限自分のモノだけでよく…
なにより、95cm15kgの生き物を抱えなくて済む。笑
こうして、外出準備を済ませた出掛けのワタクシに、チビが声をかけるのでした。
「いく。」
いや、来んでいい。
というワケで。
一緒に来た…。
ワガママすれすれの願いが叶ったチビは、電車の中でしばしお昼寝。
新横浜に着くと気分爽快、実に楽しそうです!駅のマリノスっぽいディスプレイやマリノス神社を見て大はしゃぎ!
さあ、歩こうか!
「ねむくてあるけないなー」
いやいや完全に覚醒してますから…
おなかぺこぺこでスタジアムまで辿り着けないと主張するチビの意見を汲んで、駅前のヴェローチェへ。
昨日からずっと「サンドイッチは食べない」と強行に主張するチビは抹茶マフィンを…
しっかり食べたいパパは、チビが食べないと主張するツナサンドをチョイス。
さて、いただきます♪
「パパー」
はい。
「サンドイッチはんぶんこしてよー」
食べないって言ったじゃん!(T_T)
こうして、サンドイッチを半分あげた見返りに、抹茶マフィンを「はんぶんこね」とひとかけら頂いた父です。
絶望的は空腹具合のままキックオフ。
やっぱりアレですね、清水に盛大な拍手が送られるのは気分がいいですね。
そして福岡、選手わからないですね…
城後はいいプレーヤーだった記憶がありますが…
マリノスは、とにかくちぐはぐ。
2トップに連動性があまり見られず、両サイドハーフはこじんまりしていて、ボランチは…
ボランチは、小椋が攻め上がってはスルーパスを狙い、谷口がポストプレーを見せます!
ただし同時に。
いや無理だから。
相手が連敗してるからって舐めてるだろ!
中途半端なプレーからカウンターをくらい、何度も何度もGKがファインセーブを見せます。
あーもう。
前半15分。
「おさんぽいきたくなっちゃった。いっしょにいこうよ」
早っ! 行かねーよ!
とりあえず5分くらいは足元の階段でうろうろ独り散歩を楽しむチビでしたが…
つまり5分しか保たなかった。
スタンドを散歩していると、カウンターから俊輔がぶっちぎられます。
まあ、守備面では軽量級だからな。
で、あっという間にGKと一対一になり、あっさり失点。
決めたのは城後。
…いいプレーヤーだなんて思わなきゃよかった。
ぶつぶつ。
散歩して、席に戻って、「おしっこ。」の要望を叶えるべく一緒にトイレに行き、帰ってきたら、城後が2点目を決めていた。
ハーフタイム。
「マリノスかってる?」
むかーーーっ!!!
もう帰る!絶対帰る!
じっくり見られず、行きたいとこも行けず、食べたいモノも食べられず、スタジアムまでほとんどだっこで、ワガママに振り回されっぱなしで、おまけに福岡相手に2-0ですか!
ああもう見ませんとも、帰りますとも!
「もう帰る!」
「やーだ、みるー」
見てないだろっ!
父の心に怒りの炎が燃え上がります。
が。
もし。
もしもだよ。
これで、チビのワガママ云々を苦に帰ってしまい、万が一マリノスが逆転したら…今後の父子関係(もちろん父→子の関係)は大丈夫だろうか。
すこぶる不安です。
…居ようかな。
メンバーいじるかもしれないし。
…ピッチでサブメンバーが全員練習してる時点で、それもなさそうですが。
トホホ。
暗澹たる気分で迎えた後半。
開始早々、右サイドにロングボール。
大黒がふんわりしたクロスをあげると、
渡邉千真がふんわりしたヘディングシュートを放ち、
ふんわりネットを揺らしました。
わぅ!!
いきなり1点返した!
もう残りたったの1点、逆転までたったの2点!
ゴールの瞬間飛び上がって喜び、宙に拳を奮ってガッツポーズです。
「ヤッタァ!渡邉千真がゴールしたよ!」
そう告げると、隣のチビも満面の笑み。
ハーフタイムに絞められたのか、マリノスの動きが良くなりました。
攻撃面ではボールがしっかりとつながるようになり、なによりルーズボールへの寄せが激しくなりました。
守備では相変わらずの場面もありますが、そこも変わらずGK飯倉がシャットアウト。
前線に小野とキム・クナンを投入するとますます攻撃はヒートアップ。
左サイドでボールを受けた小野がポストの谷口にボールを出すと谷口がちょこん、落としたボールを小野が豪快に叩き込んで同点!
イェス! イェス!
1点目と同様、ジャンプして拳を振り下ろし、ジャケットがどこかに飛んでいって大喜びさ!
しかもマリノスの選手はもう1点取るべくゴールマウスに入ったボールに殺到している。
ちょっとちょっともういけるかもよこれ!
俊輔のスルーパスを受けた兵藤が右サイドからシュート!
GK弾いたこぼれ球に相手DFとキム・クナンが詰め、潰れてこぼれたボールに反応したのは小野!
左脚で豪快に叩いたシュートは、反応しようとしたGKの反対側サイドネットにずどん!
イェス!イェス!イェス!
ジャンプ、パンチ、ジャケット!
チビともハイタッチで喜びます。
電光掲示板のリプレイと大写しになった小野を見て、チビがビックリ叫びました。
「この10ばんのひと、2回もゴールしたよ!?」
ご名答!
チビよ、彼こそ我らの至宝、ユウジーニョだ!
こうして、4点目のチャンスを逃しながら、大逆転劇の幕は閉じたのでした。
ああ楽しかった!
チビも満足げな笑顔です! やっぱりサッカーって楽しいでしょう!?
そんなことを言おうとして、ふと気づく。
このお方、後半は一度も「おさんぽいこう」って言わなかったなあ…
さて。
パパがそれどころではなかったのか。
試合展開がそれどころではなかったのか。
それはチビのみぞ知る物語ですが…
でも、後半は試合、かなり見てたね…?
すなわち、まりの家の父子関係も守られました。
父子にこにこ。
ああ、いいGWだなあ!