横浜中華街で本格香港料理

　GWを利用して、横浜にある実家に泊まりがけで行きました。横浜にも湘南方面にも出やすい所に実家はあるので、遊びに行く場所はいくつもあります。が、GW…。何処も有名な観光地なので、相当の混雑は必至。数年前、鎌倉辺りは身近なものなので甘く見て、江ノ電に乗って死にそうになった覚えがありました(笑)。

　ということで、今回は早めに出発し横浜中華街での「美味しいお楽しみ」に決めました。向かったのはダンナさんが調べ上げて厳選した「大珍楼・別館」。ほかに本館と新館があるのですが、この別館だけが日本人向けにアレンジされていない、一番本格的な香港料理が食べられるということで、そこに決めました。

　調べている当初、中華街のコックさん向けのお店なので日本語は通じないなどと書かれていたのですが、そのようなことはなく、サービスもにこやかにスムーズ。が、メニューに並ぶ漢字は漢検にも出てこないような(笑)難解なものばかり…。事前に調べておいたのですが、お店のお姉さんに聞きながらメニュー選びをしました。

　で、注文した料理は「例湯・月下美人と豚肉のスープ」「避風塘炒蟹」「家郷肥又焼」「姜葱覇王鶏」「美極鴨舌」「姜汁炒豆苗」「蟹肉圦魚肚」「マテ貝にんにく蒸し」「蝦腸粉」「又焼腸粉」「麻辣茄子炒伊麺」の11品！
　どれも中華料理とは思えない軽やかさと、深く舌に染み入る旨味に溢れ、塩加減も絶妙で美味しいのなんのって…。この店に決めたダンナさんなんて、そのまま興奮して倒れるんじゃないかと思うほどでした(笑)。
　お腹いっぱい食べたのに、全然もたれた感じがなく、栄養満点でいながら実に健康的なお料理でした。

　ちなみに写真の一番右上が、「家郷肥又焼」で、豚バラ肉の又焼。又焼そのものの美味しさはもちろん、下にあるピーナッツが効いています。
　その下が「姜葱覇王鶏」で、鶏を骨ごとぶつ切りにして、ショウガとネギで蒸し上げています。その下の段の一番左が「美極鴨舌」で鴨の舌の竜田揚げ。ぷにゅっとした舌肉のやわらかさと、カリッとした香ばしさ、そして八角の効いたスパイシーな味付けが最高！次男がハマっていました。
　その右が「避風塘炒蟹」でワタリガニを高温で揚げてあり、上にエビとニンニクが効いた揚げパン粉がふりかけられていて香ばしさ倍増。
　その右が例湯・月下美人と豚肉のスープ」ここのお店の名物の例湯といわれるスープで、中身は日替わりです。この壺に様々な旨味ある材料を入れ、壺ごと蒸し上げるスープです。この軽くそして濃い旨味さは、もう「ぜひ召しあがってください！」というしかないほど(笑)。
　そして焼きそばは「麻辣茄子炒伊麺」というもので、麺は一度揚げた「伊麺」という麺を使うので、他の麺より味付けの旨味を吸い込み、唸る一品(笑)。になっています。

　と、大満足の舌と一緒に、後は中華街を買い出し散策。
　17年来のお付き合いのある中華食材店「愛龍號」の息子さんには、可愛いお嫁さんがいました。お腹には赤ちゃんがいるというのに、素敵な笑顔でお店に出ていました。息子さんに初めて会った時は、「高校生が手伝っている」という感じだったのに！と驚きながら、赤ちゃんだった息子らが中高生だものね。と、お付き合いの年月の長さを実感しました。

　その後中華餡の量り売りをしている「三陽號」でゴマ餡、ナツメ餡、蓮の実餡、「耀盛號」で花茶を、アンティークショップでは西太后の頃のガラスビーズを夏のアクセサリー用に買ったり、横浜中華街を堪能して、帰途についたのでした。
　美味しくて楽しくて、友人との交流がある。やっぱり、私にとって横浜中華街散策はたまりません♪