マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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ヒルクライマーを読んで…。

2010-05-25 00:29:48 | 
 今読み終り立てで、ちょっと興奮気味(笑)。 どこから話そうかなと頭を巡らせつつ書いていますが…。

 この本を手にするまで、他の本よりやや多めな理由がいくつかありました。
 まず、この本との出会は、何を読もうかな?という時に本選びのガイドにさせていただいている「やまとの部屋へようこそ」(音が出ます~)で紹介されていたからなのですが、作者がなんと「高千穂 遥」氏…。 
 中高時代かな?安彦良和氏の挿絵とテンポの良い読み味に惹かれ、それはそれは「クラッシャー・ジョウ」シリーズや、「ダーティー・ペア」シリーズを夢中で読んだものですよ!
 その懐かしい高千穂氏の小説ということにかなり興味は沸きました。

 で、題材が息子達が大好きな自転車であること、しかも私が好きじゃない(汗)坂登が好きな人達の話のようで、それ以前にも長男に再三「ギアチェンジを覚えれば坂はそんなに嫌じゃないもんだよ、あなたタダしゃかりきにコグから…すぐ倒れる(笑)」と嗤われていて……確かにただパワーの差だけでなく至極楽そうに息子達は坂を上るのねん…。
 この本にその辺のことが書かれているかしらん?と思ったり…。

 でもひとつ息子達情報で高千穂氏が極々近所の、息子達も行ったことのある神金自転車商会のお客さんだということで…なんだかもういっぱい理由があって図書館に予約をしたわけです(笑)。

 いや~テンポもドラマも面白かったし、エラそうに言っちゃえば高千穂氏の巧さを数十年ぶりに堪能しました。 そして好きなこと(高千穂氏ご自身が坂登が好きな方です♪)を書くというのはより魅力的な小説になるのだなと思いました。 なんか自転車とその周りに対しての愛が溢れてるの♪
 出て来る土地も行ったことのある山梨のお山だったり多摩川沿いだったり調布だったり仙川だったり…もうツボ押されまくりで2日で読んじゃいました。
 
 好きなものに愛情込めて描かれた作品を読み、小説家の能力というものが羨ましくなりました。
 水彩画でも料理でも、こんな風に自分で感じる魅力を他者に伝えられないものね…。
 さすがに自分で坂登をする気にはなれないけれど(汗)、もし裕福になれたなら、目を輝かせて自転車の話をする息子達に彼らが望む自転車を買ってあげたいな…そんな風に思ってしまいました。

 私の拙い文章で、どれだけこの小説の魅力が伝わったか?はなはだ不安ですが、自転車がお好きな方はもちろん、高千穂氏を懐かしむ方、おススメです♪

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