マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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永山裕子水彩と素描展

2009-07-04 08:54:16 | 展覧会
 水彩画仲間のくどうさとしさんから教えてもらい、「永山裕子水彩と素描展」を観に、銀座にある 東京セントラル美術館へ足を運びました。 
 
 「圧倒的な画力」それを実感しました。 デッサン力、水彩絵の具を扱う技術、絵を演出するプロデュース能力等々…。どれも潤沢にある人でなければ生み出せない作品だということを実感しました。

 描かれたモチーフ達はレースであったり硝子に細かく描かれた模様であったり、何枚もの花びらを持つバラやボタンと、かなり濃密なものが多いのだけど、表現は融けて行くようなやわらかさと肩の力を感じさせない軽やかさ…。そして観る者を夢の世界へと誘う演出…。
 も、ね…どれをとっても一流というか、頭抜けてました…。

 穴が空く程に近づいて技術を盗もうと思ったり、遠くはなれて絵から放たれる空気に酔ったりして堪能したのですが、一番興味を持ったのはハイライトの表現でした。

 ご存知の方も多いかと思いますが、私は絵の具の白を使わず紙の地色の白を活かしますし、その白を残すためにマスキングインクを使う事もしません。
 それはその技法で表現される水彩画が好きだからなのですが、永山氏の魔法のような白い絵の具を使うハイライトを見ると、「あ~…こんな風に表現出来るのであれば、白い絵の具を使ってみたいかも…」と思うのです。
 効果的に使えば、上に乗せる白色の魅力が、上に乗せるのでなければ表せない光もあるのだと思いました。
 要は、私が上手く扱えていなかっただけ…。素敵に白色を使えていなかった自分の技術の拙さを痛感しましたね…。 マスキングインクも同様です。 

 「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…」…。いや、鑑賞中マジでそんな気持ち…。 
 ホワイトについても再考し、もう一度技術を磨くべくトレーニングしてみたいと思います。
 私もまだまだ頑張ります!

 といったように、絵から受けた感動も含めて、とてもお勉強になる展覧会でした。
 ギリギリのお知らせでごめんなさい! 明日まで開催です、間に合う方、ぜひぜひおいでになってみてください!

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