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[一時代の終焉] マウス発明者 死去 

2013-07-05 | Weblog

マウスの発明やハイパーテキスト、グラフィカルインタフェースの開発で知られる米国の発明家、ダグ(ダグラス)・エンゲルバート氏 88歳で死却

マンマシンインタフェースの先駆者として知られる米国の発明家、ダグ(ダグラス)・エンゲルバート氏が7月2日(現地時間)、88歳で亡くなった。

同氏の娘、クリスティーナ・エンゲルバート氏がインターネット技術の標準化団体、IETF内のメーリングリストで3日に明らかにした。

同氏によると、エンゲルバート氏は週末に体調が悪化し、2日夜に自宅で就眠中に静かに亡くなったという。

写真:エンゲルバート氏

エンゲルバート氏は1950年代、スタンフォード研究所(現SRI International)にARC(Augmentation Research Center)を設立し、コンピュータの入力装置であるマウスや、ハイパーテキストという概念、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)などの開発に従事した。

同氏が1968年12月9日に行ったマウスを含むコンピュータ関連の発明についての実演は「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)」として知られている(動画添付)。

また同氏が発明したマウスの特許は、SRIが取得し、後に米Appleに4万ドル足らずで売却された。

米Appleの故スティーブ・ジョブズ氏や米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏などの起業家らがエンゲルバート氏の初期のアイデアを利用して名声をつかむ一方で、同氏の名は世間から忘れられていった。


参考


 1.発明当初の木製マウス(写真はレプリカ)

 

 

2.特許図書

patent application(原本オリジナル)

1970年11月19日ワシントンDC特許本部にて出願

 

3.デモビデオ

エンゲルバート氏のデモンストレーションビデオ。このデモは後に、「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)」と呼ばれた。

The Mother of All Demos, presented by Douglas Engelbart (1968)


Part 4 of 10: Engelbart and the Dawn of Interactive Computing: SRI's 1968 Demo (Highlights)


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