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開票結果、無効票(白票)204万票が意味すること

2012-12-18 | Weblog

自民党勝利は国民の信任によるものなのか。自民党安倍晋三総裁でさえ「自民党に信任が戻ったのではなく、民主党政治の混乱に終止符を打つべきだという国民の判断だった」と認めている。実際、過去のデータと比べると自民党は今回の衆院選で得票を得ているわけではない。東京新聞の記事の見出しにあるように、まさに「自民比例219万票も減 乱立棚ぼた これでも勝てた」のだ。

朝日新聞の集計では、16日に投開票された衆院選小選挙区で、白票や候補者以外の名前が書かれた「無効票」が約204万票に上ったことが分かったと報じられている。

投票者数の3.31%に当たる数字だ。今回の過去最低の投票率のなかで、有権者は投票所に足を運んだものの投票先に悩み、白票を投じたものと理解される。

 明治学院大の川上和久教授(政治心理学)は「誰に入れたらいいか分からないが棄権はしたくないと悩んだ結果、白票を選択した有権者が多かったのではないか。今回は政党が乱立したが、政策に共感できる政党があっても、その党の候補者が選挙区にいないケースがあったことも影響した可能性がある」と指摘する。

 総務省の集計では、これまでの無効票率は2000年の2.99%が最高だったが、今回の衆院選における都道府県別で割合が高かったのは高知県の5.24%、大阪府4.63%、熊本県4.44%、東京都4.20%の順。高知県選管の担当者によると、県全体の無効票約1万7千票のうち半数以上が白票で、候補者以外の名前を記した票も多かったという。 


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