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フウランのアカチャン。
これは無菌播種の方法で育てたフウランのアカチャン1歳と5ヶ月である。
欲目でかすかな斑入り葉が2本あったが抜けてしまい今は無い。
私の場合あまりお金はかけたくないので自己流の簡易法のテスト走行中。既に6年もたった。
従って、圧力釜やクリーンベンチ等の設備は全く無い、家庭のゴミ袋やいらなくなった蒸し器
又はコーヒーやジャムの空き瓶・園芸店でもらったバイオ瓶フラスコ等を使っている。
設備の整った環境と比較すると約数倍の時間と労力が必要になることより一般的にお勧め
できるものではないような気もする。お金をかけない方法はそれなりの致命的な欠点がある。
2回か3回に1回の割合で原因不明のカビが発生し気が付いた時には苗が全滅している。
鉢上げまでには数回の移植という作業を繰り返すのだが、斑入り葉や変化葉の貴重に
思い慎重になって力の入ったボトルに限ってカビにやられるパターンだ。移植を繰り返して
いると 3年くらいで殆ど苗が残っていない状況だ、だから教えることもしない。
私の場合、フウランの気持ちが知りたくて、アカチャンの時から付き合っている。
世界で一つだけの華を求めて挑戦をしている、結果ウンヌンより好きだから、気が澄むから
やっている。苦労は多いが新たな発見が多くあり満足している。
さて、この核のような物をプロトコームと呼び1個から数個の集合体まで出来る。初めは黄色
だが肥大するにつれて緑色となりこの状態を発芽という。
このプロトコームから1個又は10数個の仔供が次々と出てくるのだ。
別ボトルではプロトコームからアルビノ(幽霊葉)と縞斑が確認できる、これが出ないとおもしろく無い。
同じボトルに蒔いても大きいのと小さいのが出来る、この大きい方は強健なので原種フウランに近く早い
時期に選別して取り除く、柄物や小さいひねくれたような物のみ残していくように選別する。
ちなみに、太根から毛根が出ているのがよくわかる、これが自力栄養吸収の貴重な根である。