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フウラン マンポウ(漫歩)・風蘭と友達、旅と花

カメラ大好き人間の拘りの画像の発信集。

フウランの自然実生

2006年02月08日 | ◆種から育てるフウラン

いつも御じゃまさせて戴く山野草のお店の庭園でフウランの自然実生を見学させてもらった。
  (①②は人工的に着けた株。③長く伸びた根。⑩⑪の枝先奥に自然実生着生あり。)

場所は、冬の最低気温がひどいときにはマイナス2度からマイナス4度とコチンコチンに凍る寒い所。
道路を挟んで大きな川が南側にありその反対側のやや高台に 店主ご夫婦拘りの商品展示を兼ねた
癒し系の苑が開けている その1本の木のみにフウランの自然実生が着いている。

もともとの親株は庭木に人工的に着けたもの、その根の勢いはたくましく 株の大きさからして想像
よりはるかに長い、株の下側へ伸びる根は幹にはうように長く、上に伸びる根は夫々の枝に沿って
いく筋も伸びている。 
自然実生はその木の下側の枝先付近に広がった枝の先端付近に④⑤⑥の3個見られ枝の下側から
見ないとわからない程だ、
更に反対側の枝にも葉を割って捜すと また1個見えた③。

何故この木だけに実生ができるのかの質問にたいしては、この木にはラン菌がまわっているからとのこと。

この庭ではセッコクの自然実生が多い、ラン菌もビックリ頭をかかえる カエデの鉢からも数個の小さな
子供が顔を出しているほかは 大げさに表現すれば何処にでも発芽している。
周りを見渡すとフウランの他セッコクやクモラン等の着生ランがあちこちに所狭しと吊るしてある。

つまりこの庭は 土や苔又は水苔の 植え替えへの再利用やラン株片の風による飛散等を含めて考えると、
ラン菌で一杯の庭なのだ。

個人で種からフウランを育てるにはなにかヒントがあるような気がする。

我が家では蘭舎等の虫避けが無いので、種を取りたい受粉交配したもの以外はフウランの花は種の
出来るような長くは咲かせない、 夜盗蛾が寄ってきて卵を産みつけ幼虫になると出たばかりのフウラン
の新根を食い荒らすことで 泣きたいほどの被害をこうむるのだ。従って種子が出来るのは、摘み取
りを忘れた一部の株数個のみなので、自然実生等は期待薄である。


  


 


世界で一つだけの花

2006年02月01日 | ◆種から育てるフウラン

  種から育てたフウランである。
世界で一つだけの花を求めて交配による種から育てることに挑戦している。(我が家は無加温・
  無加湿の自然作りなので、苗でも皺の乗った見苦しい画像となってしまいます)

この鉢はお気に入りを寄せたもの成果は 縞 虎 覆輪と出現しているものの既存の品種に
似ていていまひとつ感動にあたいする手応えなし。

この鉢はソコソコ柄物は出現しているが交配親に富嶽系を使用していないのに出てくる縞は
散斑縞が多く不思議である。
  いずれにしても柄物が少しでも出現してくれると、楽しいものである。 

種から育てるのは、実親の選定から種の取り蒔き・育成とケッコウ年月がかかり大変である。
実生苗を買った方が得策と言う人もいてるが、それはそれなりに 気に入った苗を買って楽しんでいる。

世界で一つだけの花 に小さな拘りがあり、プロが育てた実生苗は数が少ないと言っても後からゾクゾクと
同じ物が出現するのであまりおもしろくないし、一品物と言われるものであれば ほしい がそれなりに
超高価で手が出ないこともあり自分で種を蒔くしかないかと、気ままに遊んでいるのである。

実生で一番難しいのが、気に入った交配から種を確保する事でありなかなか種が確保出来ないので、
3から4年に一度しか蒔くことが叶わず、これが良い休息の期間となっている。