チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「速水御舟」 山種美術館

2019年07月04日 04時00分09秒 | 日々のこと

曇、23度、94%

 6月は3回上京しました。主人の新居を整えるためですが、その合間を縫って3つの美術展に足を運ぶことが出来ました。以前なら、一泊の旅で3つの美術展に行っていましたから、今回は寛いで見ることが出来ました。月初は日本の仏像、次に西洋美術、月の締めには日本画でした。西洋絵画ではマチスやゴッホが好きです。抽象的な絵の前に行くとちょっとポカンとしてしまいます。わかりやすく、タッチのしっかりした絵が好きです。日本画は水墨画に始り和食のようにストンと胸に落ちてくれます。自分が日本人だと感じる時です。

 「速水御舟」の絵は度々目にしますが、こうして一度に沢山の作品を見るのは初めてでした。日本で「速水御舟」の作品保有数が一番多いのが山種美術館だそうです。数点是非と思っていた作品の一つが「錦木」。好きな女性の家の横に「錦木」を立てて置く、その「錦木」が家に取り込まれていたら、その男性の思いを受け入れますよというサインだったという昔の風習を描いた絵です。若い男性が「錦木」を手に歩く横顔の静謐さに惹かれます。思っていたより大きな絵でした。条幅に仕立てられるはずだったと初めて知りました。おそらくもう一面には若い女性が描かれたのではないでしょうか。

 数々の花の絵もやはり日本ならではのものでした。椿、芍薬、紫陽花、牡丹、桃花。普段花の名をカタカナで書くことが多くなっていますが、日本画の時はやはり漢字で書くと落ち着きます。

 個人美術館です。展示室も広いとは言えません。雨の日曜日の朝、心落ち着く時間を過ごしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする