曇、18度、72%
伊勢を旅していた友人から小包を受け取りました。旅先から送られてきたものです。もう一人の友人とよく旅をなさいます。そして、旅先からいつも珍しい物をこの私にまで送ってくださいます。荷物を開けると、伊勢の名物「赤福」と赤福そっくりな初めて見る「あそび餅」が入っています。小さい頃から「赤福」をお土産ていただくと嬉しかった。母が「足が早いから。すぐに食べてしまいなさい。」と言っていたことを思い出します。つまり賞味期限が短いことです。
さて、「あそび餅どんなお菓子かな?」と蓋を取ると「赤福」同様お行儀よく4色のお餅が並んでいます。いつもの小豆あんばかりではありません。ちょうどおやつの時間です。贈り主にお礼を言う前にお茶を点てて早速、一つ。 赤福と同じであっさりした甘さです。白あん、ヨモギのあん、濃い茶色は黒糖でした。4つ一気にいただきました。「おごちそうさま。」
「あそび餅」は新商品ではなく限定商品だそうです。 売られているお店も限定、一人5箱限定で1日の作られる個数も決まっているそうです。友人2人は暑さの残る伊勢で長い列に並び買い求めてくれたのです。急に「あそび餅」がありがたいものに思えます。きっちり半分残った「あそび餅」を見つめて、珍しいものだから義母に持って行こうと冷蔵庫にしまいました。
その夕方のことです。贈り主ではないもう一人の友人とメールでやり取りしていました。彼女からびっくりすることを聞きました。贈り主の友人は旅の荷物に小包用の箱や保冷剤を入れていたそうです。そして「あそび餅」を手に入れるや箱詰めしてクロネコヤマトに直行してくれたのだそうです。それが我が家に届いた小包でした。小包の中には2人の連名のお手紙や珍しい伊勢の干物まで入っていました。心配りのある年若い友人ですが、ここまでしていつも旅の時お土産を送っていてくれたことを初めて知りました。嬉しさで、「あそび餅」は数倍にも貴重に思えます。
美味しいものばかりでなく、人の気持ちをいただいた「あそび餅」でした。今回の伊勢の旅はもう一人の友人の願い事のためでした。「どうか願い事が叶いますように。」