小雨、28度、88%
香港は年間を通して、最低気温と最高気温の差があまりありません。これは、体が休まる暇がないということです。私のように早朝走っても、太陽光線を浴びないというだけで、暑いことには変わりがありません。家に着く頃には汗だく、いえ、汗がポトポト滴っています。
お腹はペコペコ、水分補給もしなくては、家に帰ると冷蔵庫を覗きます。手早く食事を調えます。こんなに暑いのに、一番に飲むものは決まって熱いものです。これは家が一日中クーラーが付いているので出来ること。一通り食事を終えたのに、まだ何か食べたい気分です。冷蔵庫を開けて覗きます。上のだんの奥の方に、ひと缶、フルーツみつ豆を見つけました。
滅多にこんな缶詰は買いません。香港島東の日系のスーパー、中心部から外れた場所にも関わらず、最近駐車料金がセントラルやトンローワンなみに高くなりました。香港$200以上買い物をすると1時間駐車料金がフリーになります。主婦ですからしっかりとケチです。ところが買い物しながら、いくら買ったか計算をするのは苦手です。レジの行列(なぜかこのスーパーレジでいつも長い行列ができています。)に並んで、かごを見ていると$200には足りないような不安を覚えます。これはいつものことです。すぐ側に山積みにしてあったこのフルーツみつ豆をひと缶、かごに放り込みました。以来冷蔵庫に入れたまますっかり忘れていたのです。
日本にいた頃お中元でいただいたみつ豆のシロップが、ベッタリと手に付くほど甘くてどうにも好きになれないでいました。このみつ豆、 ごくごくと飲めるほど、サラッとしたシロップです。寒天に赤豆。小さい頃は赤豆が嫌いだったのに、色といい、味といい、みつ豆には無くてはならないものと思います。このひと缶をあっという間に、モモさんと食べ上げました。
香港には、「糖水」といって、いろんな豆の汁粉から昆布や卵の白身を浮かした甘いスープがあります。冬は熱く、夏は冷たくして街角の甘み屋さんで男も女も、年寄りも子供も食べています。この「糖水」お砂糖がロックシュガーを使います。べとつかない、さっぱりした砂糖です。
暑い夏を乗り切るのに、水分、塩分そして糖分もお忘れなく。