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夕飯の支度をしていました。特別な夕飯でなく、普通の主人と二人の夕飯です。前の晩、遅くまでお付き合いがあった主人ですから、少し我家にしては軽めの夕飯になりました。なにげに用意していたにもかかわらずふと気付くと、これは凄い!と。
生のイチジクが、出始めました。イチジクが生で香港に入って来るようになったのは、最近のことです。これは、トルコ産。ミックスのサラダの葉っぱは、アメリカ産。甘いチェリートマトは、イスラエル産。
こちらは、ホースラディッシュがはいったハバティ、ハバティはデンマークのチーズですが、こちらはアメリカ産。
ガルーパのソテーです。香港では、このガルーパを丸ごと蒸した有名な料理があります。美味しい魚です。生のときは少し匂いがあります。匂い消しに、お酒で洗って主人が買って来てくれたプロバンスのハーブをまぶしておきます。たっぷりのオリーブオイルで焼くと、身がフワッと持ち上がっていい香りがします。フィリッピンで捕れた魚です。付け合わせの新ジャガは、オーストラリア産。上にのっているイタリアンパセリは、我家で出来た種はオーストラリア産。その横のみどりの塊は、バジルで作ったペストです。バジルは、我家で出来た種はオーストラリア産。中の松の実は、中国産。
これに、私が焼いたパンを添えました。くるみは、中国産。強力粉は日本産。それと、マヨネーズが好きな主人に、日本の味の素のマヨネーズを。
なにが凄いって、こんなに多国籍な食卓は、日本では考えられないかもしれません。香港産は、我家のバジルとイタリアンパセリだけ。
出来るだけ、地元の野菜、魚を食べたいと思っています。それなのに、こんな食卓になってしまいます。地元の魚、庶民の魚だったイトヨリダイ、ちょっと高級なイシモチ。そんな魚が、魚屋の店先から姿を消しています。そして、不思議なことに輸入物のサーモンが丸のまま売られています。トマトやサラダの葉っぱは、香港のものも美味しくなりました。地元の果物は、今はライチがありますが、季節によっては輸入ものばかりです。香港の人は、きっとそんなことに慣れ切って、疑問にも思わないのでしょう。かくいう私も、毎日のことですから当たり前になっています。多国籍な夕飯でした。