私は、目を疑った。
おい、嘘だろう?
なあ、嘘って言ってくれ!
おはようございます。
今回は、マットを感じの良い柄物に替えて、
キッチン回りの、ちょっとした模様替えを試みようと、
満を持して買ってきたキッチンマットが
こんなに中途半端な小ささだなんて、嘘だろう?
ほんで、
仕方ないから急いで買ってきた、柄物の下に敷いたマットな。
これも、実は色が薄いやん?
フローリングと同調させたいなら、色が薄いやん?
ほんでから、
この事態が信じられなくて、慌てて老眼鏡を掛けて
しっかり確認しようと思ったら、
引きちぎっちゃった。
大惨事だ。
さてと、落ち着いてっと思いきや
いやちょっと待って!
おたまが、のん太の食べ残しを食べている。
嘘だろう?
のん太は、ドライフードとウェットフードを混ぜた物を食べる。
その中身は、まだ1歳未満用の物なのだが、
それを、おたまが食べているのだ。
おたまといえば、
生まれてこの方、ドライを一粒も食べずに過ごしてきた猫だ。
ウェットに一粒でも混じっていたら、口さえ着けない。
強い拒絶を表すほどだ。
いかなる種類のドライでも、それをふやかして、それをウェットに混ぜても、
どうやってもこうやっても、ドライを食べない猫だった。
嗜好のレベルではない気がした。
そんなおたまが、
のん太の食べ残した物だけ、ドライ&ウェットを食べるようになった。
なぜだ?
悩んでいた当時、獣医さんは
「何かの成分を嗅ぎ分けて、それが体質に合ってないと、
感覚的に感じてるからかもだから、無理に食べさせなくていいよ。」
と言っていた。
私も別角度から、考えていた。
保護した直後、他の猫が食べているドライのガリガリ音が、
おたまのトラウマと繋がってしまったのではと考えたんだ。
おたまは、数日間、砂利を食べて堪えた子猫だったから、
ガリガリ音を立てるドライの匂いでさえ、拒絶してしまった。
そんな気がしていた。
驚く程の記憶力を持った、拘りの強い子だから、
そうなったのかもしれないなって。
あれから、5年と半年ほど経った今、
おたまの辛い記憶が、
少しづつでも塗り替えられているとしたら嬉しいことだ。
おい、おたま!
遊ぶぞーい!!
ほれっ
ちょっと待て!おい?
ほれ、ここだ!
おい!
こっちでやろう
おいってばー!
おたまよ、君はやっぱり
面白い猫だな。