うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ご報告

2019年06月12日 | よねの闘病記録

我が家のよねさんは、

昨日、静かに旅立ちました。

 

おはようございます。

一昨日夕方は、開けた窓まで歩いて行き、

外の空気を感じていたが、

夜からは寝返りも出来なくなり、

口元を水で湿らせてみても、舌も動かさない。

近いだろうと予感したが、夜は乗り越えた。

 

朝になると、ほくろが酷くぐずって、ミルクを飲まない。

よねは、相変わらずな状態に見えた。

今日は、会社を休んだ方が良さそうだ。

そう思い、携帯電話に手を伸ばし、再び、よねを見ると、

よねは起き上がっていた。

起き上がって、近くに置いてある容器まで3歩歩いて水を飲んだ。

 

何かが私を引き留めている気がしたが、

よねは、私を「早くいってらっしゃい」と急かしている気がして、

私は、数分悩んだ。

そして、

「よね、行ってくるね。お昼に帰ってくるよ。」

と、座布団に戻って寝ている、よねに声を掛け、

ほくろを連れて家を出た。

覚悟をしていた。

 

昼に戻ったら、よねは朝見た時と全く変わらぬ格好で、

静かに寝ていた。

寝ているようだった。

よし、泣くぞっと思った、その時、

あんなにぐずって飲まなかった、ほくろはぴーぴー泣くし、

仕方ないから飲ませたら、今度は自分の足でトイレまで歩いて、

上手にウンチを垂れた。

6月11日は、

いままで続けてきたトイレトレーニングが完了した日でもあった。

 

泣いていいんだか、笑っていんだか、もう分らなくて、

私はしばらく、笑いながら涙をぽたぽた流していた。

 

皆様、これまで、よねへの温かい応援をたくさん下さり、

誠にありがとうございました。

よねは、無事、極楽へと旅立ちました。

 

これは、一昨日の夕方。

この時の写真が、

図らずも、よねの最期の1枚と相成りました。


よねの最近

2019年06月05日 | よねの闘病記録

もうすぐ、

この地方も梅雨の季節がやってくるよ

 

おはようございます。

最近のよねさんは、

やっぱり相変わらず、不思議な空気を纏って過ごしている。

もう歩けなくなったかと跪いた私の脇を、

短い足で、てとてと通り過ぎていき、

わざわざ遠くのトイレを使ってみたりして、

用を済ませて、お気に入りの座布団にちゃんと戻っていく。

 

自力で飲めなくなっていた水も、

いつから、どうしてなのか、

気付けば、また自分で飲めるようになっていた。

 

相変わらず、おたまの事は、

あまり好きでは無いようだが、

あれは、いつの頃だったか、

あいさつ程度なら、許してやるようになっていた。

 

腹を触られるのも嫌いだったはずだが、

今では、便秘にならんよう腹をマッサージすると、

ゴロゴロと喉を鳴らして、気持ちよさそうに寛いでいる。

まったく、相変わらず不思議な猫だ。

げっそりしていた顔も、

なんだか最近、まん丸に戻っている気がして、

本当に、よねは不思議だ。

体重は、下げ止まらないのに。

 

よねさん、

今夜も、かつお節、いっぱい食べような。

「それは、気分次第だよね~」

そうだよね~

 


よねさんの、ここ最近

2019年05月17日 | よねの闘病記録

月曜日に貰った薬を3日、試してみた。

さて、よねのお口の痛みは、消えただろうか・・・

 

おはようございます。

口の痛みは、消えていると・・・思う。

体調の方は、落ち着いていると・・・思う。

今のよねとしては、ご機嫌さんだと・・・いいのだけれど。

 

もともと、大変大人しい猫で、表情もあまり変わらない猫だ。

2回の引っ越しも、新入り猫が来た時も、

よねは、どんな時でも、どこ吹く風で過ごしてきた。

居心地のいい座布団があれば、どこでだって、

よねはよねらしく生きられる。

夜中に、我が家が総出で騒がしくしていたって、

ふと眼をやると、よねは朝と同じ格好で、寝ているという具合だ。

夕方、猫達が目の色を変えて、ご飯を催促していたって、

よねは、やっぱり、朝と同じ格好で、寝ている訳だ。

そうかと思えば、

用がある時は、ちゃんと言いに来る。

撫ぜて欲しい時、おやつが欲しい時、

不具合が生じた時、側にいて欲しい時、

よねは、ちゃんと言える子だ。

だからか、 

あの子は、いつご飯を食べているのだろう?

という、すごく根本的な疑問さえ、不思議と抱いたことがない。

よねは、本当に不思議な猫だ。

 

そんな不思議なよねさんが、今痛いのか、苦しいのか、

私としては、全くらしくない事を考えている。

そして、全く分からない。

 

よねは、もう何も言わない。

 

と思っていたら、昨夜は

「おやつをおくれ~」と言いに来たよね。

今まで、たまに、ほんの少ししかあげない、かつお節を

珍しく1袋あげてみたら、よねは、みごと完食した。

 

~最近の記録~

月曜日・通院。

 

火曜日・よねらしい主張が蘇った。

 

水曜日・よねの最近では最高に見事なウンチをして、

その身代わりか、おかっぱが痔になった。

おそらく、切れ痔だ。

 

木曜日・かつお節を、1袋完食した。

 

金曜日の今朝・起床後すぐに、よねを触ってみると、

よねの体が、とても冷たくて、

一瞬、即身仏みたいに、このまま逝ってしまっているのかと疑い、

慌てて揺すってみたら、シッポが動いた。

私は、ここで悩んだ。

強制給餌をやめようかと。

これ以上は、よねの負担でしかないように感じた。

しかし、探るように、少量の給餌をしてみる。

すると、よねの体がポッと温かくなり、今日初の声が出て、

ご飯をきっかけに、トイレへ歩いて行った。

その一連が、まるで、ねじを巻かれたオモチャみたいで、

私は、すごく愛おしく思えた。

 

分からないというのは、怖い事だ。

分からないから、怖いんだ。

だから、揺れながら悩みながら、進んでいくんだ。

止まっちゃだめだ。

諦めちゃだめだ。

よねは、死に向かっているんじゃない。

よねは、生きているんだ。

細胞ひとつひとつが、動き続けているうちは、

私が勝手に止まっちゃだめだ。

私が出来ることは、細胞がひとつも動かなくなるまで、

その動きに合わせて、手伝うことなんだ。


院長は、絆創膏レベルだから大丈夫らしいよ(奥さん先生より)

2019年05月14日 | よねの闘病記録

私が住むマンションの植え込みでは、

ツツジが満開になっていた。

 

おはようございます。

ピンぼけた・・・。

 

土日で、よねの様子はガラリと変わった。

闘病をするようになって以来、

私が離れると、「ちょっとー」っと呼びに来ていたのに、

この週末は、逆に私と距離を取りたがった。

離れた座布団で、ずっと静かに動かない。

寝ているのではなく、動かないのだ。

撫ぜても、首をもたげる事もしない。

「これは、まずい」

 

まずいのだが、まずいのか?と考える。

もう、そっとして置こうか?という考えが過る。

静かに嫌がるよねの体中を触りながら、

その手が口元に差し掛かると、ようやく、よねが動いた。

「口が痛いんだよね?」

だったら、まだやる事があるじゃないかと、

過った考えを振り切った。

 

腎不全の症状の中に、口腔内の炎症がある。

その炎症で、痛みが出ているのだろうと考えて、

私は、昨日、病院へ連れて行った。

 

待合室では、老婦人と猫がいた。

老婦人は

「野良ちゃんなんだけど、痩せて行き倒れてるから」と言う。

キャリーケースを覗いてみると、ぐったりした茶白の猫だった。

保護の経緯を聞いている最中、院長から呼ばれ、

老婦人は「お先に」と私に言って、キャリーケースを持ち診察室へ入って行った。

その3秒後、院長の声と老婦人や看護師らしき声が聞こえた。

「うわ~~~」と「きゃーーーー」だ。

院長、名誉の負傷。

 

そして、

次に待っていた私を呼ぶ声は、院長ではなく、奥さん先生だった。

「悲鳴、聞こえた?ふっはっはっは」と笑う、奥さん先生。

私も、つい、うっかり、一旦爆笑して、仕切り直した。

「もう、延命は望んでないんです。

ただ、痛い辛いを楽にできるようにしてやりたいんです。」

そう告げると、奥さん先生は、

「まず、血液検査してみよう」と言い、よねの採血をした。

そして、

「数値は悪い。でも思ったほど悪くないの。

おかっぱさん、まだまだよ。先を考えた、お薬にしましょう。」と。

 

効き目が強いステロイドは、ここぞという時のためのもの。

今回は、ビタミン投与と共に、1~2日効力の痛み止めを注射し、

明日からは、投薬で消炎させて痛みを抑える。

 

という事で、今日から投薬だぞ、よねさん?

おぉぉ、顔が上がったね。

痛みが治まってる様子だな。

 

よね「撫ぜてよね~」

おぉぉ、撫ぜてよねコールも蘇ったのね。

 

ツツジの次は、アジサイの頃か。

よねは、ツツジもアジサイも、きっと見たことがない。

よねが、もし見られるとすれば、それは空に帰るついでに、だろう。

よねが、ついでに見る花が、アジサイなのか、ひまわりか、

コスモスなのかもしれないが、

それを決めるのは、よね、君が決めてくれればいい。

それまで私は、よねの命が、余すところなく燃え尽きて、

きれいさっぱり無くなるまで、よねのご機嫌さんな日々を守りたい。

 

※皆様へ

いつもお越し下り、ありがとうございます。

コメントのお返事や、皆様のブログへの訪問などが

滞る事が増えてくると思います。

申し訳ありません。


三日月が、遠い夜

2019年05月09日 | よねの闘病記録

昨夜の三日月が、

まるで、私を笑っているようで、

見上げる私は、今の自分は、月から最も遠い存在のように感じた。

 

おはようございます。

あのね、二日酔いなんです。

いや、厳密に言えば、まだ酔ってるんです。多分。

でも、がんばって書くぞい!

 

火曜日は、よねの通院日だった。

連休明けの病院は、ごった返していた。

そして、よねは、また体重が減っていた。

よねの顔は、昔からまん丸で、満月みたいだったが、

月が欠けていくように、よねの顔も細くなっていっている。

「これは、仕方ないですよね」と院長に言いながら、

実は、強制給餌量を、昨日から増やした。

私は、あがきたいだけ、あがくが、月はどんどん離れていくのだ。

 

そういえば、

病院で、久しぶりに、イチゴちゃんのお父さんと再会した。

このブログの最初の記事は、迷子の柴犬の記事なのだが、

その時、協力してくれたのが、イチゴちゃんのお父さんだった。

小ぶりな柴犬と散歩していただけなのに、

迷子の柴犬を連れた私に、すっかり巻き込まれてしまった、気の毒な人だ。

その迷子の飼い主は見つけることが出来なかった。

そりゃ、当然だ。

あの子は、迷子ではなく、捨てられた犬だったからだ。

それは、私もイチゴちゃんのお父さんも、薄々感じていた。

お父さんは、

「イチゴちゃんもね、前の飼い主さんが要らないっていうから、

もらっちゃったんだよね~。

凄いの~。この子、咬むんだも~ん。

怖いんだから~。

迷子ちゃんは、大人しいシバだね~。

あぁぁ、イチゴちゃんと取り替えたいな~。」と何度も言っていた。

確かに、イチゴちゃんは、飼い主探しをしている最中、

ずっと私に唸っていた小さな猛犬だった。怖かった。

 

最近も、イチゴちゃんは絶好調らしい。

お父さんは、

「あと、数年すれば、落ち着いてくると思うのね。」と言いながら、

咬まれた左手を摩っていた。

「僕はいいんだけどさぁ、近所の人を咬んじゃってね。

さすがに、牙を、削ってもらおうかと思うの。」

と、呑気な口調で、話している。

 

イチゴちゃんは、以前の飼い主に、いじめられたことが、どうしても忘れられない。

もう叩かれたりしないけど、手が伸びてくると、咄嗟に口が出てしまう。

当時より、ふっくらして、顔も穏やかだ。

それでも、時々、咬んでしまう訳だ。

困ったことだが、お父さんの話を聞いていると、

そんな困ったところも、受け入れているのだと分かる。

お父さんは、受け入れながら、あがいているのだ。

 

よねさん?

君は、何もしなくていいぞ。

 

どんな君でも、いいんだ。

 

三日月になっても、

君にバレないように、あがくぞ。