モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

モビング。野次馬ではなく。

2010年04月25日 | 日々のできごと
モビング。
「被食者が、捕食者を発見すると、被食者は、捕食者に自ら近づいていき、一定の距離を保ちながら、捕食者のまわりで警戒的な動作や発声を繰り返す、という行動である」

『先生、』シリーズで人気の小林朋道が、新刊『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!』の中で、以上のように説明されています。

例えば、サバンナで、ライオンが横たわっているのをシマウマが見つけると、シマウマはライオンに近寄っていくことがあるのだそうです。
そのライオンが、空腹でエサを求めているのか、満腹で捕食する意思が無いのか、見極めるためだそうです。

そして、こう続けています。
「人間が、火事や事故の現場に対して示す強い関心、これは、一種のモビングではないだろうか。」

激しく納得。

そして、自分がなぜ、競馬の落馬事故に(我ながら)異様な興味を持つのかの理由が、解き明かされたような気がしました。
モビングです。
不安なことを明らかにしておきたい気持ちから、自分から近寄っていくのでしょう。その事柄から目を背けるのではなくて。

今までは、落馬事故の詳細を知りたがる気持ちを「野次馬的な」ものとして、ちょっと「自分のイヤな部分」として認識していましたが、これからは「モビングであるのだ」と、開き直ることができそうです。
堂々と野次馬になれそう。

先ほど、家の近所で火事がありました。
さっそく、後ろめたさを感じることなくモビングして来ました。
野次馬でなく、モビング。
どうやら、焼けた範囲はそれほど広いものではなかった様子。
人的被害が無かったことを祈る。
コメント (4)
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