モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

スマートな親切

2009年09月28日 | 日々のできごと
郵便局に、払込に行きました。
手数料のかからないものなので、ATMではできないもの。窓口の順番待ちをすることになるのですが、今日は月末。混んでました。なんと10人待ち。
番号札は取ったものの、
“めんどいな~でも先にご飯食べて来れるほどの時間は無いよな~…”
と、窓口付近をぼんやりウロウロしていると、突然、サラリーマン風の外国人(欧米系)のにーさんに話しかけられました。
道でも聞かれるかと思い身構えた私に、彼は英語で何かを言いながら番号札を差し出してきました。
見ると、私の持ってる札より5番ほど早い番号。何事かを言いながら、外を指差し、私の番号札と自分のを指差して、自分の札を私に渡してくれました。
とっさに彼の意図が分かった私。「わぁ、サンキュー!」とギリギリお礼が言えて良かった。彼は「気にしないで!」とばかりに片手を振り、外へ出て行きました。

彼は、何らかの事情で要らなくなった自分の番号札を、10人待ちになっちゃってる私にくれたのですよ。
ラッキー☆

流暢すぎる英語で何を言ってたかサッパリ聞き取れなかったのに彼の意図を汲み取れたアタシってすごくね?と思ったりしましたが(ジェスチャーで伝えた彼も凄いし、私もなんとなく単語を聞き取ってたのかもしれませんが)、それより何より、彼のスマートな振舞いに感激。

日本人にだって、そーゆーカッコイイ事のできる人はいます。例えば…寅さん的雰囲気のオジサマ?「いいってことよ」とか言っちゃうカンジ。
具体例:数年前、京都のウインズに行ったとき(私は旅先で何を…?)、女性2人で居たのが良かったのか、見知らぬオジサマが「もう私達は帰るから」と、競馬新聞をくれました。付いてた赤印はサッパリ当たっていませんでしたが、たぶん、「レーシングプログラムもらえるカウンターはどこだろう?」という私達の会話を聞いて、ゴミ箱に捨てるよりは、とくれたのだと思います。


大したことじゃないんです。やってもやらなくても、どっちでも大して社会に影響は無い。
新聞でも番号札でも、ゴミ箱にポイとやってその場を去ったって別になんら問題ないのです。てゆーかそれがフツー。
だからこそ、周囲を見回して「あっ」と気付いて、さらにスマートに相手に意図を伝え、さらりと立ち去る。
コレができる人は特別で、だからこそカッコイイのですよ。
ましてや、今日の彼は若めな青年。若いのにサラリとできちゃうんだから、ステキだよなー、と。
私もあんなステキなミスターになりたいです。