熱く語らせていただきます。長いです。あしからず。
面白かったです、のめり込んで観てました。
侮ってました。
どうせ薄っぺらなモンだろう、などと思ってました。
「ジャニーズ・オン・パレードで視聴率はとりあえず稼いで、現代を当時に置換えただけの恋愛モノをちゃちゃっとやって、で、会津戦争で死に別れてハイ、お涙頂戴ってカンジでしょ?」などと・・・。
すみません、ホント失礼いたしました。
深かったです。
内容も、会津に対する愛情も。
加えて、若い人・・・つまり「山下クン」と同年代の人たちも楽しめるような工夫も、ちゃんとしてありました。
砲術の先生の「はい、駆けあ~し!」というセリフとか、主人公たちがヘンに時代劇な言葉遣いをせずに自分の言葉でしゃべってる様子とか。
こてこての時代劇が観たかった方には違和感があっただろうと思いますが、私には許容範囲。むしろそれくらいの「遊び」があるほうが、魅力ある作品になってて良いのでは、と思うほど。
CGにも、けっこうグッときました。
始めのうち、「いかにも合成」なシーンが多くて「これはあんまりな・・・」と思っていましたが、でも、日新館のあたりから鶴ヶ城天守閣が見えているあのカンジとか、天守閣から容保公が会津を見渡すあのシーンとか(あれは小田山方向を望んでいたと思うのですが、いかがでしょう?足元に本丸らしき建物もあったようですし。)、「あぁ、きっと当時はこんなふうに見えていたんだろうな」と思わせてもらえて、とても臨場感が味わえて、満足でした。よくやってくれた!と喝采。
そして、もうそれだけで泣きそうになったのが、「戊辰戦争の後半は、北vs南の構図だった」とハッキリ、ナレーションで言ってくれたこと。
私は、両親の田舎も現住所も東北とはさっぱり縁が無い関東人なので(縁があるのは熊本と京都で、むしろ西寄り)、「戊辰戦争」の東北の戦争を知ったのは大学に入ってからでした。それまでは、上野戦争の次はもう函館戦争だったのです。興味を持って本を読んだりするまで、会津戦争も奥羽越列藩同盟も知りませんでした。大学時代にイッキに東北好きになってからは、それがなんだか悔しくて。
「官軍を素通りをさせたワケじゃないのよ!!」と、アピールしたい気持ちだったのです。それを今回、してくれました。これまたよくやってくれた!と、喝采。
この絶妙な脚本はどなただろうかと思ったら、内館牧子氏でした。今調べたところによると、秋田出身で東北大学大学院卒。このヘンが、このドラマに東北愛を感じる要因でしょうか。(ま、特に出身がカンケイなくても愛は生まれますけれど。私のように!)
そうそう、エンディングテーマもステキです。
ホームページに載ってました。
ケルティック・ウーマンの「ユー・レイズ・ミー・アップ」だそうです。
洋楽はさっぱり詳しくないのですが、確かコレ、荒川静香選手が演技の曲として使ってましたよね?(違ってたらスミマセン)ボーカル入りなので、たぶんエキシビで。記憶に新しいので、たぶん昨シーズン。
熱いものがこみ上げてくるカンジの曲で、すごく好きです。CD、買ってしまいそうです。
さて、明日は後半です。
いよいよ戦火が会津に及びます。
滝沢本陣から、白虎隊が出陣することでしょう。
娘子隊も戦うことでしょう。
小田山からの砲撃も、きっと始ってしまいます。
ミーハーとしては、斎藤一氏が登場するか、気になります。後に彼の奥さんとなる方は城で籠城してるハズです。その奥さんの弟さんは白虎隊士だったハズです(自刃した一団とは別グループだったそうですが)。彼らは登場するでしょうか。照姫や八重子氏は登場してるので、すこ~し期待です。
あぁ・・・。
会津に行きたくなっちゃいました。
私が行く先々は雨になるので、冬の時期に動こうもんなら大雪になりかねない!と思って雪の季節はできるだけ旅行はしないようにしてるのですが、もういっそ行ってしまおうか・・・。
明日、ドラマのクライマックスを観てしまったらもう気持ちが止まらなくなってしまっているかもしれません・・・。