世界遺産に登録された西港の一角にある、国登録有形文化財である旧三角海運倉庫の耐震補強工事をしています。
明治20年に建てられた倉庫です。
32年前に修復され、その後、レストランとして利用されている建物です。
雨の日ばかり現場に行くので内部ばかりの写真です。
工事をするために、内外部に足場を掛けてあります。
建物内部です
テラスです
内部足場が掛かったので小屋組の写真が撮れました。
曲がった木材を使って上手く組まれていました。
一部壁を解体したところです。
筋交いが見えますが、これは32年前の工事の時に取り付けられたものだそうです。
上部の筋交いと下部の筋交いの間に横架材が入ったいません。
今回はこの場所に横架材を入れ、柱の根元を固めるために横架材を入れて補強をします。
もとの筋交いにも金物を取り付けて、柱からはずれないようにします。
横架材が取りつく部分の柱を欠き込みます。
欠き込んだ部分は見て分かるように、初々しい木材と同じようでした。
横架材の継ぎ手部分です。
尻はさみ継ぎで継ぎます。
継ぎ終わったところです。
一部の壁は30ミリの杉板を横張にして補強します。
柱根固めの横架材も付いています。
この壁の上にボードを貼って漆喰仕上をします。
24日に文化財建造物保存技術協会の方が見えていろいろとご指導をいただきました。
これから来年3月の工期までしっかりとした工事をさせていただき、今後も長く続く建物に仕上げたいと思います。