昨年11月から年末にかけて木造住宅の耐震改修工事をしました。
工事内容は
・重い瓦を軽い屋根材に葺きなおし
・壁の補強(構造ベニヤ貼り・筋交い入れ)
・壁の補強をしたところの柱の接続金物入れ
・屋根工事で足場を組むため、外壁の塗装の塗り直し
以上です。
工事前の写真です
先ずは屋根工事
瓦などを撤去した後、軒が風で飛ばないように既設の垂木を軒桁に専用ビスで止めつけます。
この後、新たに野地板合板を張ります。
これで屋根工事は終わりです。
壁の補強工事です
まずこの壁の外壁が割れて浮いていたの撤去しました
補強に必要な壁に構造用合板を貼って補強しました
その後、サイディングを張りました。
筋交いや柱接合金物入れです
工事前
この中を解体します。この物入れは天井が鴨居のすぐ上にあることを覚えておいてください。
筋交いを新しく入れました。筋交いの寸法を測って記録します。
筋交い金物です
柱接合金物です
柱頭柱脚2か所に入れます
各金物は数種類の中から選びます。
各金物を入れたところです。
内部でも構造用合板で補強するところもあります。
補強工事が終わり、物入れの復旧をしたところです。
天井を上げる空間があったため、天井を高くして枕棚を付けました。
塗装工事も終わり、完工しました。
今回は設計事務所さんが耐震診断をして計画された工事です。
耐震改修は、精密な耐震診断をして上部構造評価点を1.0以上(一応倒壊しない)を目指して補強する工事です。
行政からは工事費の4/5以内で上限100万までの補助金が受けられます。
この工事も補助金の申請をされて、100万の補助が受けられました。
耐震補強を考えられるならばで、出来ればリフォームまで考えられた方がいいかもしれません。
最近よく問い合わせやご相談をいただく耐震診断
先週ごろから調査に回っています。
間取りが分かるものがあれば、どこに耐力が効いた壁などがあるかがわかりますが、なければ図面を起こすところから
始めていきます。
その他に、外壁や内装の仕上げ、屋根の材料等が関係してくるので調査をしていきます。
今回の地震による被害も一緒に確認していきます。
今までは耐震まで意識が行き届かなかったこともありますが、今回の地震で勉強しなければならないことが
更に増えている状況です。
下げ振りで傾きを確認したり、小屋裏や床下に潜って耐力壁の確認などをしていきます。
小屋裏はジワリと汗かく常夏の蒸し暑さです
スタミナをつけて診断を乗り切らねばなりません