北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

今に生きる歌

2009年08月25日 00時17分44秒 | Weblog
 ヒューマンファーマーズの、結成20周年フォークライブツアーの千秋楽まで
あと3ヶ月あまりとなっているが、お盆から下旬にかけては演奏活動も小休止状態である。

 この間に最近の演奏活動を振り返って見て、私たちが今に生きる歌を歌えてい
るかどうかが気になった。

 このところ、定年退職の年齢を迎えてきている団塊の世代を中心に、フォーク
ギターを買って歌を歌いだす人たちが増え、うたごえ喫茶なども各地で盛んになりつつあるようである。これはフォークソングやうたごえのリバイバルというものであろうか。

 私は音楽談義はするが、特に音楽理論などというものを持ち合わせているわけ
ではない。

 ただ、かつてフォークソングやうたごえが隆盛を極めた頃も現在でもそうなの
だが、音楽産業界から与えられた歌もあれば、民衆の側からの創作歌もある。

 プロのソングライターが創作した歌、プロの歌手が歌う流行歌があってももち
ろん良いのだが、私たちが追求しているのは、私たち自身の歌であり、民衆の側からの歌なのである。

 もちろんフォークコンサートやうたごえ喫茶もリバイバルのような傾向のもの
ばかりではなく、ずっと歌い続け継続されてきたものもある。

 例えば、7月26日に開催された千葉のうたごえ合唱発表会は、「うたごえは
平和のチカラ」「うたごえは生きる力」などをモットーにして、地道に毎年続けられてきたことによって、新たに青年が合唱団に参加したり、創作活動も広がろうとしているようである。

 また、8月1日と2日に行われた憲法フォークジャンボリーin東京では、歌い
続けてきたプロやアマのフォークシンガーたちに加えて、復活組みもあり、老若男女の新しい顔ぶれも多彩で、在日コリアンや中国人の演奏もあった。

 ヒューマンファーマーズがこれらの会場で演奏した歌で、百姓フォークの「食
糧主権が世界を救う」「百姓」や、雑花塾の歌作りで生まれた「まんせい 知らされなかった歴史」「九条の風」などは、今に生きる歌として評判も良かったし、何よりも常に創作活動を怠らない姿勢に大いに刺激を受けたようである。

 だが、まだまだチームとしての創作曲数は100曲にも満たないし、せっかく
生まれた歌も、現状のコンサート数や演奏時間では歌われる機会もないままにある歌も多い。よく歌ってきた歌にしても、その回数はたかが知れている。

 出来るうちが花である。今後も地道でもしたたかに、そして楽しみながら、作
り続け歌い続けていくことしかないだろう。

1 コメント

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フォークソング (ミー)
2009-08-25 16:02:16
私は NSPの夕暮れ時は淋しそうを聴くと子供の頃の風景が思い出されます。シンガーソングライター魅力です!茨城放送とかの出演などいかがでしょう?私はリスナーですが県内のアスリート(神楽等)が結構出演してますよ!
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