◎2022年6月19日(日)
岩穴の石仏探しで滝沢の不動滝方面には散々通ったので、大猿川を含めてしばらくそちらには行くつもりはなかった。気が変わったのは、瀑泉さんからいただいたコメントだった。くまたかさんの記事を見ると、大猿川の「乙女の滝」は流れが変わってショボ滝になったようだとの情報。くまたかさんの記事写真を拝見する。確かにショボ滝だ。観に行ったのはもう7年前のことだが、あのヒョングリも勢いも面影はまったくなくなっている。
これは自分の目で確かめねばなるまい。昨日の三十三尋の滝の後にでも行くつもりでいたが、暑くてやめた。今日は昨日以上に朝から暑く、気分も身体もまったくシャキッとしていないが、どうせ、その上の大猿の滝まで行っても2時間くらいの往復だろう。無理して行くことにした。
駐車地はおおさる山乃家の、大猿川沿いにある駐車場。先客は2台。滝見だろうか。準備をしていると、ジムニーに乗ったオッチャンがやって来た。外に出たオッチャンはすでに長靴を履いている。こちらも長靴(例のバードウォッチング用)を履いていたからか、「魚釣りかい?」と聞かれたので、「滝見物」と答え、逆に「釣りですか?」と聞くと、「イヌ、イヌ」と答える。意味がわからず、はぐれた犬でも探しに来たのかと思っていたら、車の後ろから柴系のワンコが顔を出した。ここで納得。つまりは散歩。先日、山乃家の神社の近くでクマを見たが、クマは犬を見て逃げて行ったそうだ。続いて、この辺にヤマヒルはいるかと問うと、「草むらにいっぱいいるよ。塩かけて歩きゃ、寄ってはきねーよ」とのことだったが、長靴の足入れ口(何と言うのか知らない)にジョニーをたっぷりかけ、本体とズボンには濃い塩水をスプレーした。このオッチャン、自分には塩水をかけても、犬には何もかけずにそのまま歩きなのだろうか。
(大猿川沿いの遊歩道を少しだけ歩く)
(すぐに林道歩き)
(「大猿の滝」はあるが、上には「乙女の滝」があったのではないのか)
(標識だけは健在だった)
(川を渉って林の中の遊歩道へ)
(遊歩道とはいってもわかりづらく、ようやくロープを見つけ、ロープに沿って歩いた)
大猿川を見ながら遊歩道を歩く。間もなく林道歩き。もろに陽を浴びる。暑い。風なし。すぐに頭から汗が落ちてきてはメガネを汚す。少しは涼しいと思ったが、これでは町の中と同じだ。ヤマヒルどころか熱中症に注意のようだ。
この先のことはくだくだと記しても意味もない。問題は乙女の滝がどうなっているかということだけで、林道から川を渉って林の中の遊歩道歩き。再び河原に下っただけのこと。その間、気温はどんどん上がっていき、むっとする。
(乙女の滝の下の滝)
(確かこの上だったような。以前は、この位置からでもヒョングリは見えていたはず)
(これが乙女の滝と思ったら大間違い。右端だ)
(乙女の滝。水が筋で窪みを流れてはいるようだ)
(撤去しないまま)
(横から。手前の穴ぼこのある岩を乙女の滝が流れ落ちていた)
まずは乙女の滝の下の滝。7年前に比べて水量が少ない感じ。その際、左から上がろうとして上がれず、林に入り直すためのハシゴを使った。ハシゴは健在だ。これだけ水が少ないのではそのまま上げれりゃしないかと岩に手をかけて第一歩の踏ん張りをかけた瞬間、ズルッといき、岩に左膝頭をしたたかに打ってしまった。しばらくその場でうずくまった。そうだった。バードウォッチング長靴は底型が浅かった。さらに、岩にはヌメリがあった。滑っても当たり前だが、この先のことを考えると、かなり慎重に歩かねばなるまい。
遊歩道から再び河原。ちょっと先には、何だ、ヒョングリにはなっていないが、乙女の滝があるじゃないの。だが、何だか様子がおかしい。川下から見て、滝は左ではなく右側だったような気がする。目の前にある滝は左側だ。右に行ってみた。水流にえぐられた段差のあるむき出しの岩にチョロ水が流れ、少し濡れた状態で黒光りしている。これがかつての乙女の滝だったか。何でまた…。
たまたまオジサンが写真撮りをしていて、乙女の滝のことを解説し出す。どうも話が止まりそうにもないので、「大猿の滝には行かれました?」。「いや、沢の上はかなり荒れているから危なくて行かない」。「じゃ失礼します」で話を打ち切った。乙女の滝の今の様子を見るだけで十分だけだったし、長靴も滑ったので、大猿の滝はやめようかと思っていたのに行かなきゃならなくなってしまった。
(上の滝に出る)
(ご覧のように、土砂の自然堤防が出来ていて、水流は左ではなく直進し、「代替」の乙女の滝に流れ込んでいる。左先には大石が数個見えるから、これが土砂を溜める要因になったのかもしれない)
余計な話が割り込んだ。乙女の滝に戻す。確か、左には滝はなかったと記憶している。水流はすべて乙女の滝を経由していたはず。この糸のような一筋の流れではショボ滝どころか消えてしまったと同じだ。右から迂回して、いまだに置かれた「乙女の滝」の看板の前を通って、上に出てみた。やはりだ。上流から見れば、本来、左寄りに流れるはずの水流が、低い堤防のようになった土砂の堆積が流れをさえぎって直進している。これでは、乙女の滝には水が向かなくなってしまう。やがてか細い水も消えるのは時間の問題かと思う。
何でこうなったのか、事前に調べたがわからなかった。2019年10月の台風19号の影響とする人もいたが(さっきのオジサンもそう言っていた)、同年の7月20日に行かれた方のネット記事写真では、乙女の滝はすでに消えていたからそれ以前からということになる。徐々に堆積でそうなったのか。素人にはわからない。現実として、土砂の堆積で水の流れが変わり、乙女の滝は消えたことだけはわかった。それまでは、上流から巨石が多数転がり落ち、水の流れが変わったのかと憶測していた。これだけでも来た甲斐はある。それにしても、あのヒョングリの滝がもう見られないのは残念だ。7年のブランクは、いつでも気軽にやって来られる滝だということもあった。
(とりあえず大猿の滝に向かう)
(今日の写真はまったくダメ。南からの光が強過ぎて)
(さっきのオジサンが言っていたが、沢に石が結構溜まっているような気がする)
(ここなんかもゴロ石で先が見えない。前に来た時もこうだったかなぁ。荒れていたのは確かだ)
(非常に歩きづらかった)
(大猿の滝が見えた)
(自分の知る大猿の滝はもっと水量があった。これでは、乙女の滝が健在だったとしてもヒョングリは期待できなかったろう)
大猿の滝に向かう。オジサンの言うように、確かに荒れてはいるが、7年前とさして変わりはないし、水流の変化も見られない。ただ、とにかく気遣って歩いた。水の中はともかくとして、岩の上を歩く際には、乾いたところを選び、濡れた岩はヌメリがないかを確認してから歩いた。そんな状況で登ったから、大猿の滝に着いた時にはほっとし、同時に下りが心配になった。
ゴーロ状の上り沢が続く。滑らないよう、できる限り迂回した。大猿の滝に着く。この滝もまた乙女の滝とのセットで7年ぶりになる。この滝も、梅雨時なのに水量は少なく、岩盤上に流れる水の姿はゾンビにも見えたものだが、今日はそれはない。果たして源流の小沼の水量が少なくなったのか。
(腰かけもせずにさっさと下る)
(滑るのが恐く、踏み跡のある所はできるだけ山側を歩いた)
(ナメ床もある。こんなところは積極的に水に入る)
(ここは滑りそうで脇を下った)
前日に三十三尋滝を観たせいか、大猿の滝すらこんなものだったっけかと、さっさと下る。滝前で一服する気分には遠く、長靴のスベリのこともあって、早いとこ乙女の滝の下まで戻りたい気分が先行した。まして、何やら雲行きが怪しくなり、さっきまで晴れていた空は濃い灰色になりかけている。梅雨時の天気不安定、ここで土砂降りにでもあったらまずいことになる。少し慌てる。
(乙女の滝を再確認)
(アップで。ショボ滝レベルまではいかない)
(改めて見ると、左にも細い水流があった。雨後はこちらにも流れるだろうが、右には行くまい)
砂が付着した岩は尻でゆっくり下ったし、腹ばいになったところもある。乙女の滝の上流部を再確認して、下の滝まで出た。その間に青空に戻って、また暑くなった。ここでようやく一服した。
(川を渉って)
(林道)
(ヘビイチゴ。子供の頃、これとノイチゴの区別がつかず、山に入ると平気で食べていた)
(駐車場に到着)
イレギュラーなこともせずに元の歩きコースで戻った。林道に出ると、さっきのオジサンが、岩にくっついた葉を撮っていた。何を撮っているのか聞きもせずに「大猿の滝に行って来ましたよ。お先に」と挨拶して別れた。
林道歩きは長く感じた。5月15日に突き指をした左足の薬指が長靴の中で痛くなる。もう一か月も経つのにたまに軽い痛みが出るのはちょっと問題だ。さりとて医者にまた診てもらうほどのものでもなく、日常生活に問題はまったくない。
駐車場に到着。往復2時間ちょうどだった。ワンコ散歩のオッチャンの車はすでにないが、車は一台増えていた。滝見で出会ったのはオジサンだけだった。今日のヤマヒル被害は幸いにもなし。山乃家の駐車場にも車は2台あった。ここから銚子の伽藍を尾根通しで周回するには、今日のような暑さでは試練かもしれない。せめて風でもなびいていれば救いかと思うが。
着替えもせず、靴だけは長靴からズックに替えて帰る。汗たっぷりで不快だが、窓を全開にした。どうせ、家までは一般道で一時間半もかからない。さすがに大間々に入ってからはエアコンを入れた。
無理して確認に行った乙女の滝だったが、現実としてそういう結末だった。自分の目で確認できただけでもムダ足ではないだろうが、しばらくは、この周辺がずっと続いたから、当面はもういいだろう。
梅雨時期なのに暑い日が続いている。ここのところずっと2~3時間歩きばかりをしている。それが、長時間歩きはできるだろうかといった不安にもつながっている。歩きたいところはあるのだが、自信はない。ヤマヒル、マダニ、熱中症も恐い。となれば、少しは風が通り気なチョイ沢、これに滝でも加わればその歩きでごまかしたい。群馬県内で調べても、そんなお手軽スポットは大方歩いてしまった。暑さが和らぐまでは、毎回、行き場に悩むことだろう。
(参考。7年前の乙女の滝。今は左寄りの窪みが本流になっていた)
(ここから見ても、向こう側に水の流れはない)
※大猿の滝に行く際には、ヘルメットの着用をお薦めします。今回は普通の帽子で歩きましたが、大猿の滝に向かいながらヘルメットを持参しなかったことを後悔しました。
岩穴の石仏探しで滝沢の不動滝方面には散々通ったので、大猿川を含めてしばらくそちらには行くつもりはなかった。気が変わったのは、瀑泉さんからいただいたコメントだった。くまたかさんの記事を見ると、大猿川の「乙女の滝」は流れが変わってショボ滝になったようだとの情報。くまたかさんの記事写真を拝見する。確かにショボ滝だ。観に行ったのはもう7年前のことだが、あのヒョングリも勢いも面影はまったくなくなっている。
これは自分の目で確かめねばなるまい。昨日の三十三尋の滝の後にでも行くつもりでいたが、暑くてやめた。今日は昨日以上に朝から暑く、気分も身体もまったくシャキッとしていないが、どうせ、その上の大猿の滝まで行っても2時間くらいの往復だろう。無理して行くことにした。
駐車地はおおさる山乃家の、大猿川沿いにある駐車場。先客は2台。滝見だろうか。準備をしていると、ジムニーに乗ったオッチャンがやって来た。外に出たオッチャンはすでに長靴を履いている。こちらも長靴(例のバードウォッチング用)を履いていたからか、「魚釣りかい?」と聞かれたので、「滝見物」と答え、逆に「釣りですか?」と聞くと、「イヌ、イヌ」と答える。意味がわからず、はぐれた犬でも探しに来たのかと思っていたら、車の後ろから柴系のワンコが顔を出した。ここで納得。つまりは散歩。先日、山乃家の神社の近くでクマを見たが、クマは犬を見て逃げて行ったそうだ。続いて、この辺にヤマヒルはいるかと問うと、「草むらにいっぱいいるよ。塩かけて歩きゃ、寄ってはきねーよ」とのことだったが、長靴の足入れ口(何と言うのか知らない)にジョニーをたっぷりかけ、本体とズボンには濃い塩水をスプレーした。このオッチャン、自分には塩水をかけても、犬には何もかけずにそのまま歩きなのだろうか。
(大猿川沿いの遊歩道を少しだけ歩く)
(すぐに林道歩き)
(「大猿の滝」はあるが、上には「乙女の滝」があったのではないのか)
(標識だけは健在だった)
(川を渉って林の中の遊歩道へ)
(遊歩道とはいってもわかりづらく、ようやくロープを見つけ、ロープに沿って歩いた)
大猿川を見ながら遊歩道を歩く。間もなく林道歩き。もろに陽を浴びる。暑い。風なし。すぐに頭から汗が落ちてきてはメガネを汚す。少しは涼しいと思ったが、これでは町の中と同じだ。ヤマヒルどころか熱中症に注意のようだ。
この先のことはくだくだと記しても意味もない。問題は乙女の滝がどうなっているかということだけで、林道から川を渉って林の中の遊歩道歩き。再び河原に下っただけのこと。その間、気温はどんどん上がっていき、むっとする。
(乙女の滝の下の滝)
(確かこの上だったような。以前は、この位置からでもヒョングリは見えていたはず)
(これが乙女の滝と思ったら大間違い。右端だ)
(乙女の滝。水が筋で窪みを流れてはいるようだ)
(撤去しないまま)
(横から。手前の穴ぼこのある岩を乙女の滝が流れ落ちていた)
まずは乙女の滝の下の滝。7年前に比べて水量が少ない感じ。その際、左から上がろうとして上がれず、林に入り直すためのハシゴを使った。ハシゴは健在だ。これだけ水が少ないのではそのまま上げれりゃしないかと岩に手をかけて第一歩の踏ん張りをかけた瞬間、ズルッといき、岩に左膝頭をしたたかに打ってしまった。しばらくその場でうずくまった。そうだった。バードウォッチング長靴は底型が浅かった。さらに、岩にはヌメリがあった。滑っても当たり前だが、この先のことを考えると、かなり慎重に歩かねばなるまい。
遊歩道から再び河原。ちょっと先には、何だ、ヒョングリにはなっていないが、乙女の滝があるじゃないの。だが、何だか様子がおかしい。川下から見て、滝は左ではなく右側だったような気がする。目の前にある滝は左側だ。右に行ってみた。水流にえぐられた段差のあるむき出しの岩にチョロ水が流れ、少し濡れた状態で黒光りしている。これがかつての乙女の滝だったか。何でまた…。
たまたまオジサンが写真撮りをしていて、乙女の滝のことを解説し出す。どうも話が止まりそうにもないので、「大猿の滝には行かれました?」。「いや、沢の上はかなり荒れているから危なくて行かない」。「じゃ失礼します」で話を打ち切った。乙女の滝の今の様子を見るだけで十分だけだったし、長靴も滑ったので、大猿の滝はやめようかと思っていたのに行かなきゃならなくなってしまった。
(上の滝に出る)
(ご覧のように、土砂の自然堤防が出来ていて、水流は左ではなく直進し、「代替」の乙女の滝に流れ込んでいる。左先には大石が数個見えるから、これが土砂を溜める要因になったのかもしれない)
余計な話が割り込んだ。乙女の滝に戻す。確か、左には滝はなかったと記憶している。水流はすべて乙女の滝を経由していたはず。この糸のような一筋の流れではショボ滝どころか消えてしまったと同じだ。右から迂回して、いまだに置かれた「乙女の滝」の看板の前を通って、上に出てみた。やはりだ。上流から見れば、本来、左寄りに流れるはずの水流が、低い堤防のようになった土砂の堆積が流れをさえぎって直進している。これでは、乙女の滝には水が向かなくなってしまう。やがてか細い水も消えるのは時間の問題かと思う。
何でこうなったのか、事前に調べたがわからなかった。2019年10月の台風19号の影響とする人もいたが(さっきのオジサンもそう言っていた)、同年の7月20日に行かれた方のネット記事写真では、乙女の滝はすでに消えていたからそれ以前からということになる。徐々に堆積でそうなったのか。素人にはわからない。現実として、土砂の堆積で水の流れが変わり、乙女の滝は消えたことだけはわかった。それまでは、上流から巨石が多数転がり落ち、水の流れが変わったのかと憶測していた。これだけでも来た甲斐はある。それにしても、あのヒョングリの滝がもう見られないのは残念だ。7年のブランクは、いつでも気軽にやって来られる滝だということもあった。
(とりあえず大猿の滝に向かう)
(今日の写真はまったくダメ。南からの光が強過ぎて)
(さっきのオジサンが言っていたが、沢に石が結構溜まっているような気がする)
(ここなんかもゴロ石で先が見えない。前に来た時もこうだったかなぁ。荒れていたのは確かだ)
(非常に歩きづらかった)
(大猿の滝が見えた)
(自分の知る大猿の滝はもっと水量があった。これでは、乙女の滝が健在だったとしてもヒョングリは期待できなかったろう)
大猿の滝に向かう。オジサンの言うように、確かに荒れてはいるが、7年前とさして変わりはないし、水流の変化も見られない。ただ、とにかく気遣って歩いた。水の中はともかくとして、岩の上を歩く際には、乾いたところを選び、濡れた岩はヌメリがないかを確認してから歩いた。そんな状況で登ったから、大猿の滝に着いた時にはほっとし、同時に下りが心配になった。
ゴーロ状の上り沢が続く。滑らないよう、できる限り迂回した。大猿の滝に着く。この滝もまた乙女の滝とのセットで7年ぶりになる。この滝も、梅雨時なのに水量は少なく、岩盤上に流れる水の姿はゾンビにも見えたものだが、今日はそれはない。果たして源流の小沼の水量が少なくなったのか。
(腰かけもせずにさっさと下る)
(滑るのが恐く、踏み跡のある所はできるだけ山側を歩いた)
(ナメ床もある。こんなところは積極的に水に入る)
(ここは滑りそうで脇を下った)
前日に三十三尋滝を観たせいか、大猿の滝すらこんなものだったっけかと、さっさと下る。滝前で一服する気分には遠く、長靴のスベリのこともあって、早いとこ乙女の滝の下まで戻りたい気分が先行した。まして、何やら雲行きが怪しくなり、さっきまで晴れていた空は濃い灰色になりかけている。梅雨時の天気不安定、ここで土砂降りにでもあったらまずいことになる。少し慌てる。
(乙女の滝を再確認)
(アップで。ショボ滝レベルまではいかない)
(改めて見ると、左にも細い水流があった。雨後はこちらにも流れるだろうが、右には行くまい)
砂が付着した岩は尻でゆっくり下ったし、腹ばいになったところもある。乙女の滝の上流部を再確認して、下の滝まで出た。その間に青空に戻って、また暑くなった。ここでようやく一服した。
(川を渉って)
(林道)
(ヘビイチゴ。子供の頃、これとノイチゴの区別がつかず、山に入ると平気で食べていた)
(駐車場に到着)
イレギュラーなこともせずに元の歩きコースで戻った。林道に出ると、さっきのオジサンが、岩にくっついた葉を撮っていた。何を撮っているのか聞きもせずに「大猿の滝に行って来ましたよ。お先に」と挨拶して別れた。
林道歩きは長く感じた。5月15日に突き指をした左足の薬指が長靴の中で痛くなる。もう一か月も経つのにたまに軽い痛みが出るのはちょっと問題だ。さりとて医者にまた診てもらうほどのものでもなく、日常生活に問題はまったくない。
駐車場に到着。往復2時間ちょうどだった。ワンコ散歩のオッチャンの車はすでにないが、車は一台増えていた。滝見で出会ったのはオジサンだけだった。今日のヤマヒル被害は幸いにもなし。山乃家の駐車場にも車は2台あった。ここから銚子の伽藍を尾根通しで周回するには、今日のような暑さでは試練かもしれない。せめて風でもなびいていれば救いかと思うが。
着替えもせず、靴だけは長靴からズックに替えて帰る。汗たっぷりで不快だが、窓を全開にした。どうせ、家までは一般道で一時間半もかからない。さすがに大間々に入ってからはエアコンを入れた。
無理して確認に行った乙女の滝だったが、現実としてそういう結末だった。自分の目で確認できただけでもムダ足ではないだろうが、しばらくは、この周辺がずっと続いたから、当面はもういいだろう。
梅雨時期なのに暑い日が続いている。ここのところずっと2~3時間歩きばかりをしている。それが、長時間歩きはできるだろうかといった不安にもつながっている。歩きたいところはあるのだが、自信はない。ヤマヒル、マダニ、熱中症も恐い。となれば、少しは風が通り気なチョイ沢、これに滝でも加わればその歩きでごまかしたい。群馬県内で調べても、そんなお手軽スポットは大方歩いてしまった。暑さが和らぐまでは、毎回、行き場に悩むことだろう。
(参考。7年前の乙女の滝。今は左寄りの窪みが本流になっていた)
(ここから見ても、向こう側に水の流れはない)
※大猿の滝に行く際には、ヘルメットの着用をお薦めします。今回は普通の帽子で歩きましたが、大猿の滝に向かいながらヘルメットを持参しなかったことを後悔しました。
そうでしょうね。あの自然堤防を破壊するには、土砂だけならスコップでできても、乗っかった数個の大石は重機が必要かと思います。でも、あそこ、重機を入れるのは無理じゃないですか。ただ、下には堰堤があるから可能かもしれませんが、前橋市ではそんなお金は出さないでしょう。
大猿の滝については、たまたま、ハイトスさんと行った時の水量が多くて、見応えもかなりあったのですが、それを覚えていただけに正直のところがっかりでした。もう梅雨明けになってしまい、しばらくは豪瀑は期待できないような気がします。
みー猫さんでも行き場所を考えることがあるのですか? 私は、コロナ禍以来、群馬県内の山を主に歩いていたら、雪の富士山以外に他県の山に行くのが億劫になっています。ただ、確かに暑いですからね。やはり、沢、それも大きな滝付きのナメ沢を歩きたいですよ。
2020年8月に見に行ったのですが、その時には、このような感じで、山乃家の御主人から重機入れないと戻せないと嘆いておられましたね。行こうかと思ってた大猿の滝の様子が分かり、ありがとうございました。急激に暑くなりましたので、行き場所考えないといけないですね。
あの乙女の滝が、このただの穴ぼこですよ。重機を使った工事でもして土砂を撤去しない限りは水の流れも変わらないと思いますよ。確かに寂しい限りです。
ご一緒したのは、もう7年前。実は、その一週間前に一人で行き、乙女の滝から上に行ったのはいいものの、小滝続きで、ゴーロの中の細い流れになり、小滝のうちの一つが大猿の滝かと思い、そのまま帰って来ていましてね、ハイトスさんと一緒に行き、初めて大猿の滝を観たわけです。
まだ覚えていますよ。大猿の滝からハイトスさんが小峰通りに出ようと、途中まで登っても手がかりがなく戻って来たことを。
明日からかなり暑くなるようですね。山に登りたいのですが、こう暑くては、無理もきかない身体ですから、そこらの沢や滝に涼を求めるしかないですね。
そのうち、またどこか歩きましょう。納涼会もまたそろそろ解禁でしょう。
滝だからというよりも自然のものだから仕方がないのですよ。華厳の滝のように、水源が中禅寺湖で、水量調整できるような滝は、やはり不自然というものです。
案内人さんは、おそらく、せっかくいらっしゃるのに、この水の少ない滝ではがっかりするだろうなと気をもんでいたのではないでしょうか。
当日が雨では、袋田の滝もおそらく上の方はガスがかかっていたかと想像しますが、滝見物はカラッとした天気の中で楽しみたいもの。その翌日が晴れていれば、藤波さんの感じ方も違っていたかと思いますよ。でも、天気予報が狂うと同じで、滝が消えたとしても自然相手ではしかたもないでしょうね。
ひょんぐり滝も今は昔。
前回たそがれさんと行ったのは7年も前になりますかね。
標識だけが残っていてさみしいものです。