◎2020年11月15日(日)
いつもの長い前置き。前日の14日(土)は病院の予約。ただの月一の処方箋もらい。それがあったため、山行は予定外だった。病院予約は半端な時間だったので、その前に<鬼滅の刃>をイオンシネマに観に行った。興収がすさまじい勢いであるということを知って初めてこのアニメの存在を知った。ミーハーのようなもので、どんなものなのか知りたくて観に行っただけのことだが、感想は、単に面白かった。それ以上のものは何もない。ストーリーの前後関係もまったく知らずに観たわりには、過去のエピソードを入れたりしていたから、大方は理解できた。隔席で隣に座っていた二十代半ばらしき女性は泣いていた。泣くほどのものだろうかと理解できなかった。後日談になるが、息子が『鬼滅の刃』のマンガ本を持ってきた。無駄線の多い拙い絵に飽き、二巻でそれ以上は読む気がしなかった。映画もマンガも触れただけでもう十分。むしろ、映画の予告で流していた『ドラえもん2』を観てみたい。
病院も含めて、午前中の用事はこれで終わったが、家にそのまま帰れない事情があった。妻がネットスクーリングを受けていて、目障りな存在にはなりたくなかった。そのまま足利に向かった。その気になったらのつもりでいたから、カメラと簡単な歩き荷物は車に積んでいた。行き先は行道山浄因寺。紅葉もそろそろだろう。予定では、その後にモミジ谷と鑁阿寺で時間つぶしをする。
浄因寺はまだ一週間以上早かった。当然、標高的にモミジ谷もそうだろう。こりゃダメだなとモミジ谷は中止。だからといって、さっさと帰るわけにもいかず、そのまま寝釈迦を見て石尊山(行道山)に登り、大岩山毘沙門天に下って、巻き道で浄因寺に戻った。紅葉見物どころか、ただの2時間お疲れさま歩きで終わった。
後で後悔した。ぶなじろうさんがこの三日後に、浄因寺はともかく、モミジ谷と鑁阿寺で鼻血を流したそうな。モミジ谷に思い込みで行かずに大失敗だった。おそらく、今週末に行ったら終盤で、鼻血どころかクシャミかもしれない。
【城峯公園】
ということで、前置きは終わらすが、翌15日は、予定、予定としつこいが、当初から城峯公園に行くつもりでいた。この時季は紅葉と冬桜のダブルらしい。これだけではただの物見遊山だからと、公園から歩いて行ける神山歩きを加え、ついでに藤岡の見どころスポットを回ることにしよう。候補はいくつかあった。この辺は埼玉と群馬がごちゃごちゃ入りくんでいる。この紅葉、桜のダブル見物、ぶなじろうさんではないが、鼻息は荒くせずに出かけた。前日の浄因寺で、期待を持つと、かなりの落胆につながることを体験してしまっているから、見られりゃラッキー程度のもの。余談だが、「鼻息荒く」で思い出した。浄因寺ではいつもよりも密(とはいっても出会ったのは20人くらいだったが)だったため、マスクをして歩いた。これがまた坂道を登る際に苦しいのなんのって。呼吸困難、口の周りは汗だらけ。マスクはすぐに外してしまった。せめて、鼻部分だけ出して鼻息はフリーにした方がいいだろうが、最近、電車内で鼻をマスクで覆う、覆わないで傷害事件が起きたりしている。みんな、神経過敏になっている。山中でのマスク、混んだ山ならともかく、そうでなかったら、自然体で歩きたいし、行き会う相手が神経質でないことを願いたいもの。
で、冬桜なら、桜山公園と城峯公園で見られるが、紅葉含みでの探索なら後者だろう。まして、桜山には2月に行っている。城峯公園にするのに迷うことはなかった。ただ、自宅からの交通アクセスはややこしい。公園は埼玉県神川町。群馬を出て埼玉に入り、本庄、児玉から群馬の藤岡に入り、また埼玉に入るということになる。混んでいるかもと早めに家を出て、着いたのは7時45分。それでも駐車場の半分以上はうまっていた。
最初に目に付いたのは桜。冬桜がどんなものなのかは知らないが、花は小さく、真っ白というわけでもないらしい。しばらく、紅葉を含めて、公園内をぶらぶら歩いて楽しんだ。この手の花やら紅葉に対する感想を巧みに表現することは自分にはできない。以下、ヘタな写真を並べるだけにする。空虚な言葉をダラダラと並べてもしょうがあるまい。
【神山】
ほぼ一時間、公園で桜と紅葉を楽しんだ。以前、桜山に行った際に、低いながらも存在感のある山が目に付いた。それが神山だった。標高は732mの三角点峰。城峯公園は490m程度のものだから、登るといってもたかが知れている。この山には下から破線と実線が山頂に続いている。実線は林道かもしれない。とりあえず、往路は尾根伝いの破線で行く。今日もまた、妻はネットスクーリングだから、長い時間つぶしをしないといけない。神山の後の行き先は下山してから決めることにしよう。万一でも、神山で疲れるかもしれないし。
公園から出て城峰神社に向かう。公園は城峯公園で、ここから数時間歩いて至る山も城峯山。峰の字をどう使い分けているのか。神社の方から誘導棒をもった人たちが数人やって来る。おそらく、公園の交通整理だろう。公園で一時間うろうろしている間に駐車場は満杯になっていた。
鳥居をくぐると、そのまま林道になっていて、右手に社殿が見えた。立ち寄ってお参りする。由来板を読む。やはり日本武尊と大山祇命のセットだ。狛犬が狼のようだったのでそうかなと思っていた。階段を戻ると、神社脇に登山道の標識が見えた。小径が林の中を上に続いている。探す手間が省けた。神社に寄らなきゃ気づくこともなく、そのまま林道を歩いていた。後で気づいたが、この林道を帰路で下ることになる。念のためというか、挨拶代わりに、境内にいた地元の方らしきオジサンに聞く。「神山はここを登ればいいんですよね」。「そうだけど、結構、急だよ」。実際のところ、自分にはそうでもなかった。
どこの風景にも似た植林を、細い道型に合わせて登ると尾根に乗った。尾根は植林から外れている。左は植林のままだが、右手は明るく、ダム湖の神流湖と雨降山らしき山。埼玉県を歩いているが、神流湖の向こうは群馬県だ。神流湖の中を県境が横断している。
林道のような道が横切った。尾根は削られ段差になって攀じ登りは無理。「登山道右」の標識に合わせて右に行く。そのまま林道が続いている。変だなと思い、標識まで戻る。左に行って、手頃なところから入り込み、ヤブを少し漕ぐと尾根に出て、ハイキングコースに復帰した。さらに先に行けば簡単にコースにつながっていたのかもしれない。復帰したのだから、それはそれでいい。尾根伝いに登ればいいだけのことで、道がなくとも迷いようはない。
共同アンテナがあって、「神社より七〇〇米」の標識。ご丁寧に、これがハイキングコースにはいくつか設置されている。また林道というか、幅広の作業道が横切った。作業道は二分していて、右と右上。尾根道は右上道に吸収されているようだ。右の奥に黄色い塊りが見えたので行ってみると、かなり焼けていてすぐに引き返したが、右の作業道はそこで終わっていた。
山頂着。9時30分。鳥居をくぐったのが8時50分だったから、40分で着いた。特徴のない山頂だが、屋根付きの囲いに石祠が祀られていた。「城峯神社奥之院」とある。こうなると、峰も峯も特別な使い分けはないということになる。おかしなことに気が回ってしまった。三角点を見つけ、傍らの切り株に腰かけて菓子パンを食べ、タバコを吸った。だれもいなかったから吸った。公園では吸えなかった。
さっきの作業道は、そのまま奥社の裏に回っていて、部分的に柵がめぐらされている。どこに行けるのだろうかと考えていると、単独さんが登って来た。拝殿して、写真撮り。落ち着いた頃に、この道はどこに行くんですかねと聞くと、行ったこがないからわからないとのこと。その言葉のニュアンスからして、この神山に来るのは初めてではないようだ。じゃ私はこっちを行ってみますよと別れる。
作業道は下久保ダム管理所の建屋の脇を通って林道になった。下る予定でいた林道のようだ。紅葉も目に入らないただの林道。二人連れとすれ違う。おそらく、尾根道の存在を知らないのだろう。さっきの「登山道右」の標識に出たが、そのまま林道歩きで通した。
林道はやがて舗装道になった。さっきから気になっていたことだが、かなり先を小型の四つ足が歩いている。サルかと思ったが、仲間の姿は見えないし、脇の斜面を登ったり、下ったりもしない。近づくとさっと逃げる。ようやく四つ足の正体がはっきり見えた。ただのネコだった。つい、アライグマかキツネ、タヌキかと期待してしまっていた。
左に神社を見て林道起点。この林道は通行止めになっていた。10時17分。休憩込みで1時間半ではたいした時間つぶしにならなかった。おもしろいことに、山頂にいた単独さんと鳥居の前で出会った。尾根道をそのまま戻って来たのだろう。
公園に戻る。さらに行楽客が増えている。先を歩いていた単独さんが、オレに向かって手招きをする。行ってみると、小さな鳥居の先にお稲荷様があった。そうか、彼氏は神社愛好家だったのか。丁寧にお参りをしていた。
紅葉、冬桜目当ての行楽客はかなり多くなっていた。こんなご時世だ。密からはさっさと離れることにしよう。
(公園入口から神山)
(城峰神社へ)
(城峰神社)
(狛犬)
(尾根登り)
(右下ダム湖で、山は雨降山)
(林道と交わった色づき)
(これがいくつかあった)
(ダム湖。ここでは気づかなかっが、白っぽい水になっている)
(山頂の奥社)
(三角点)
(柵伝いに下ってみる)
(どこにでもある林道)
(唯一見かけた石祠だが、裾の文様が気になった。年代は確認できなかった)
(中央が城峯公園になる)
(林道入口。先が城峯公園の車道)
(お稲荷様の鳥居)
(お稲荷様)
(駐車場に戻るところで)
(公園から見た神山)
【三波石峡】
では次はどこに行こう。メイン目的は終わった。埼玉にいては落ち着かないので群馬に入った方がいいだろう。途中にある桜山には寄らない。城峯公園よりも混んでいるかもしれないし、しつこく冬桜を追うのも趣味ではない。
道路地図を広げ、藤岡(旧鬼石町)に入ってすぐにある三波石峡(実は、この時は群馬だと思っていたが、石峡のある神流川は県境になっていた)というところに行ってみることにする。ここはダム湖から落ちた神流川だか三波川が渓谷状になっていて、巨岩、奇岩も多く、国の史蹟名勝天然記念物に指定されているらしい。ただ、事前調べでは、去年の台風19号の復旧工事で、車は通行止めになっていた。車で行けなきゃ歩けばいい。手頃な車置き場があればいいが。
城峯公園の通行は一方通行に規制されていた。誘導員に念のため三波石峡への行き方を聞き、車は入れるのかと聞くと、車で行けるとのこと。安心した。
「名勝天然記念物三波石峡」の看板が見えたので大きく左折した。狭い道だった。対向車がいればすれ違えない。全面通行止の看板が目に付いたが、この辺に通じているはずの誘導員が行けると言っていたのだから無視した。50mほど行くと通行止めのバリケード。何だ、結局、車では入れないじゃないか。切り返しスペースもなくそのままバックした。
さて、どうしたものかと国道に出たが、この国道は路肩スペースはないものの、広い国道で、車の通行量も少ない。ぎりぎり左に止めて歩くことにした。まずいかなと思ったが、駐車禁止なのかどうかは確認もしなかった。
バリケードを越えるとすぐに「2番降り口」の看板。1番はどこにあったのか気づかなかった。朽ちかけた階段を下って行くと河原に出た。大石、中には鋭利な石もあるが、これがずっとゴロンゴロンと続いている。一つ一つの石に存在感がある。ただ、景観を損なう致命的なものがあった。水は透明度がなく白濁していた。これは、工事の影響かと思ったが、最後の6番まで続いていて、ダムの水そのものが濁っているようだ。後で、神山から撮ったダム湖の写真を見ると、確かに白かった。
この大石が乱雑に群れて横たわる河原を歩くのはつらい。崖状になっているところもある。水に入るつもりはないから、遠巻きにヤブ漕ぎをしては上流に向かう。何度も目の前の石を避けて行く。こうなるともはや河原ではない。右手に階段が見えたので上がった。3番降り口だった。
正直のところ、面白いところだという印象からは程遠かった。この先も同じだろう。どうしようかと思ったが、たかが1.5kmの距離だ。終点まで行ってみよう。
車の通らない車道を先に行く。すでにダムの囲みのコンクリ壁(何というのか知らない)が見えている。そして、4番から降りた。東屋らしきものがあり、そこは静かな河原だった。石は小さめになったかと思ったが、一瞬のことで、また大石避けとヤブ漕ぎ。始末の悪いのが、ヤブに隠れたトゲ状の枝が多く、石の間に見えない水溜りがあること。どうも、ここの石峡は、道路下の川沿いに歩きながら楽しむところではない。それをやれば危険としかいいようがない。水も白いから、どれくらいの深さがあるのかもさっぱりわからない。それぞれの降り口から下りて、周囲の景観を楽しんでは戻り、次の降り口からまた下るといった楽しみ方をする所らしい。だとすれば、自分はおかしなことをやっている。また、朽ちかけというよりも朽ちたレベルの階段を慎重に上って5番降り口に出たが、入口には、立入禁止のテープが巻かれていた。
国の史蹟名勝天然記念物の指定を受けているのなら、国からの整備補助金が出ているのかどうかは知らないが、道路の復旧工事もさることながら、この階段をどうにかすべきではないだろうか。
もはや河原に下りる気は失せているが、少し上流に橋が架かっているのが見えたので、あの橋だけは行ってみよう。
広い駐車場の片隅に人家があった。そこに住んでいるオバチャンだろうか、外に出ていた。会釈する。真下に橋が見え、橋に下る。橋から石峡を眺めた。石峡はここから眺めるだけで十分かもしれない。わざわざ河原を歩くまでもない。と思いながらも、身体は相反した行動をとる。駐車場に戻って、6番降り口に向かった。
6番の河原は極めて安全。ただ、真上にダムの壁があるから圧迫感がある。雨の日は止した方がいい。あふれ出た水に流されでもしたら、白濁の水の底ではなかなか見つかるまい。それどころか、このゴロンゴロンでは損傷もかなりなものだろう。橋を眺めると、二人連れの姿が見えた。自分と同じように通行止めから歩いて来たのだろうが、女性同伴だ。河原越えの酔狂なことはしなかったろう。
三波石峡とはこんなところだったのかと、期待の半分以上はがっかりして帰路に就く。この後、蛇喰渓谷に行くつもりでいたが、PRしているわりには同じようなものだろうとやめにした。蛇喰渓谷を上から眺めて、何だただの河原かと、周回するのはやめて帰ったといったネット記事も目にしていたし。
駐車地着12時9分。1時間20分つぶし。
(ここからバックした)
(まずは降りてみる)
(川はどんよりして陽があたらない。確かに、普通の川とは違うが、水が灰色)
(車道から)
(きれいではあるが、どれくらいの深さがあるのかわからない)
(下流の景色)
(ダムと、下に橋が見える)
(この階段の板は腐りかけている)
(橋から)
(6番下の河原で。白濁なりにきれいではある)
(橋を上流から)
(戻る。そのまま車道歩きだ)
(城峯公園を回らなかったら、きれいに見えるはず)
(改めての白濁)
(戻った)
【妹ヶ谷不動滝】(いもがやふどうのたき)
この辺に際立った滝はない。上毛新聞社発行の滝本で、かろうじてこの滝ともう一つを見つけたが、掲載写真で見る限りはこちらの滝がましかなと、妹ヶ谷不動滝に向かう。これとて落差は4mほどの小滝。わざわざ行くまでもないとは思っている。この滝は、石峡のある三波川のかなり上流にある滝だ。
駐車場の脇には鳥居がありながら、物置のような粗末な神社があった。三波川を渡る橋には「御荷鉾山不動尊」の看板があって、ここのふれあい道の略図もあるが、略図では御荷鉾山不動尊ではなく「妹ヶ谷不動尊」となっている。それはともかく、この略図看板に不動滝は出ていない。それでいて、ここは御荷鉾山への登山口の一つなのに、御荷鉾山へのコースもなく、肝心なふれあい道も釈然とせずにちょん切れている。後で知ったが、ここのふれあい道は廃道状態になっているようだ。
不動滝がどこにあるかもわからずに不動尊に向かう。坂道を登って行くと、どこからともなく嬌声が聞こえる。右に神社が見えた。階段を登ると、右手にある鐘撞堂の脇で、巫女姿の女性たちが何やらやっている気配。深くは見もしなかった。目的は滝だ。
階段から下りて、沢の上流に向かう。これは明らかに御荷鉾山への登山道だ。ハイカーが2人、それぞれに下って来た。しばらく沢沿いに歩くも小滝はあっても滝の気配はない。標識も何もない。途方に暮れた。上に滝がある様子もなし。下る。
不動尊を通り過ぎ、沢沿いに下ると、ようやく不動滝入口の手書き標識があった。何と、車道沿いだ。木の階段を下って、ようやく不動滝に出会えた。
随分ちまっとしたというかコンパクトな滝だった。落差は4mもないだろう。2段で合わせて4.5mといったところだろうか。しばらく眺めていた。日陰で寒くなった。もう少し大きかったら見ごたえもあるだろう。こじんまりしたこの滝、先日の霧降の滝ではないが、荒くれた大瀑や、大きくたおやかな女性的な滝に比べれば、滝の規模は小さ過ぎながらも、うまい表現はできないが、その清らかさに気持ちは和らぐ。
寒くてぞくぞくしてきた。もういいか。改めて不動尊に向かうと、あの若い巫女たち、テレビか何かの撮影だったのか、境内に出て来て、カメラ撮りをしていた。駐車場に戻る。さっき出会ったハイカーが着替えをして帰り支度をしていた。
1時半か。まだ早いが、近くにはもう見たいところもない。ゆっくり帰るとする。
(不動滝入口)
(不動尊)
(不動滝を探して上流に)
(小滝がいくつかあった)
(この先、滝がある気配はないので引き返す。御荷鉾山への道は左に続いている)
(不動滝。二段)
(滝つぼ。というほどのものでもないのだが)
(改めて)
(駐車場に戻る橋の手前で)
(駐車場脇の神社)
いつもの長い前置き。前日の14日(土)は病院の予約。ただの月一の処方箋もらい。それがあったため、山行は予定外だった。病院予約は半端な時間だったので、その前に<鬼滅の刃>をイオンシネマに観に行った。興収がすさまじい勢いであるということを知って初めてこのアニメの存在を知った。ミーハーのようなもので、どんなものなのか知りたくて観に行っただけのことだが、感想は、単に面白かった。それ以上のものは何もない。ストーリーの前後関係もまったく知らずに観たわりには、過去のエピソードを入れたりしていたから、大方は理解できた。隔席で隣に座っていた二十代半ばらしき女性は泣いていた。泣くほどのものだろうかと理解できなかった。後日談になるが、息子が『鬼滅の刃』のマンガ本を持ってきた。無駄線の多い拙い絵に飽き、二巻でそれ以上は読む気がしなかった。映画もマンガも触れただけでもう十分。むしろ、映画の予告で流していた『ドラえもん2』を観てみたい。
病院も含めて、午前中の用事はこれで終わったが、家にそのまま帰れない事情があった。妻がネットスクーリングを受けていて、目障りな存在にはなりたくなかった。そのまま足利に向かった。その気になったらのつもりでいたから、カメラと簡単な歩き荷物は車に積んでいた。行き先は行道山浄因寺。紅葉もそろそろだろう。予定では、その後にモミジ谷と鑁阿寺で時間つぶしをする。
浄因寺はまだ一週間以上早かった。当然、標高的にモミジ谷もそうだろう。こりゃダメだなとモミジ谷は中止。だからといって、さっさと帰るわけにもいかず、そのまま寝釈迦を見て石尊山(行道山)に登り、大岩山毘沙門天に下って、巻き道で浄因寺に戻った。紅葉見物どころか、ただの2時間お疲れさま歩きで終わった。
後で後悔した。ぶなじろうさんがこの三日後に、浄因寺はともかく、モミジ谷と鑁阿寺で鼻血を流したそうな。モミジ谷に思い込みで行かずに大失敗だった。おそらく、今週末に行ったら終盤で、鼻血どころかクシャミかもしれない。
【城峯公園】
ということで、前置きは終わらすが、翌15日は、予定、予定としつこいが、当初から城峯公園に行くつもりでいた。この時季は紅葉と冬桜のダブルらしい。これだけではただの物見遊山だからと、公園から歩いて行ける神山歩きを加え、ついでに藤岡の見どころスポットを回ることにしよう。候補はいくつかあった。この辺は埼玉と群馬がごちゃごちゃ入りくんでいる。この紅葉、桜のダブル見物、ぶなじろうさんではないが、鼻息は荒くせずに出かけた。前日の浄因寺で、期待を持つと、かなりの落胆につながることを体験してしまっているから、見られりゃラッキー程度のもの。余談だが、「鼻息荒く」で思い出した。浄因寺ではいつもよりも密(とはいっても出会ったのは20人くらいだったが)だったため、マスクをして歩いた。これがまた坂道を登る際に苦しいのなんのって。呼吸困難、口の周りは汗だらけ。マスクはすぐに外してしまった。せめて、鼻部分だけ出して鼻息はフリーにした方がいいだろうが、最近、電車内で鼻をマスクで覆う、覆わないで傷害事件が起きたりしている。みんな、神経過敏になっている。山中でのマスク、混んだ山ならともかく、そうでなかったら、自然体で歩きたいし、行き会う相手が神経質でないことを願いたいもの。
で、冬桜なら、桜山公園と城峯公園で見られるが、紅葉含みでの探索なら後者だろう。まして、桜山には2月に行っている。城峯公園にするのに迷うことはなかった。ただ、自宅からの交通アクセスはややこしい。公園は埼玉県神川町。群馬を出て埼玉に入り、本庄、児玉から群馬の藤岡に入り、また埼玉に入るということになる。混んでいるかもと早めに家を出て、着いたのは7時45分。それでも駐車場の半分以上はうまっていた。
最初に目に付いたのは桜。冬桜がどんなものなのかは知らないが、花は小さく、真っ白というわけでもないらしい。しばらく、紅葉を含めて、公園内をぶらぶら歩いて楽しんだ。この手の花やら紅葉に対する感想を巧みに表現することは自分にはできない。以下、ヘタな写真を並べるだけにする。空虚な言葉をダラダラと並べてもしょうがあるまい。
【神山】
ほぼ一時間、公園で桜と紅葉を楽しんだ。以前、桜山に行った際に、低いながらも存在感のある山が目に付いた。それが神山だった。標高は732mの三角点峰。城峯公園は490m程度のものだから、登るといってもたかが知れている。この山には下から破線と実線が山頂に続いている。実線は林道かもしれない。とりあえず、往路は尾根伝いの破線で行く。今日もまた、妻はネットスクーリングだから、長い時間つぶしをしないといけない。神山の後の行き先は下山してから決めることにしよう。万一でも、神山で疲れるかもしれないし。
公園から出て城峰神社に向かう。公園は城峯公園で、ここから数時間歩いて至る山も城峯山。峰の字をどう使い分けているのか。神社の方から誘導棒をもった人たちが数人やって来る。おそらく、公園の交通整理だろう。公園で一時間うろうろしている間に駐車場は満杯になっていた。
鳥居をくぐると、そのまま林道になっていて、右手に社殿が見えた。立ち寄ってお参りする。由来板を読む。やはり日本武尊と大山祇命のセットだ。狛犬が狼のようだったのでそうかなと思っていた。階段を戻ると、神社脇に登山道の標識が見えた。小径が林の中を上に続いている。探す手間が省けた。神社に寄らなきゃ気づくこともなく、そのまま林道を歩いていた。後で気づいたが、この林道を帰路で下ることになる。念のためというか、挨拶代わりに、境内にいた地元の方らしきオジサンに聞く。「神山はここを登ればいいんですよね」。「そうだけど、結構、急だよ」。実際のところ、自分にはそうでもなかった。
どこの風景にも似た植林を、細い道型に合わせて登ると尾根に乗った。尾根は植林から外れている。左は植林のままだが、右手は明るく、ダム湖の神流湖と雨降山らしき山。埼玉県を歩いているが、神流湖の向こうは群馬県だ。神流湖の中を県境が横断している。
林道のような道が横切った。尾根は削られ段差になって攀じ登りは無理。「登山道右」の標識に合わせて右に行く。そのまま林道が続いている。変だなと思い、標識まで戻る。左に行って、手頃なところから入り込み、ヤブを少し漕ぐと尾根に出て、ハイキングコースに復帰した。さらに先に行けば簡単にコースにつながっていたのかもしれない。復帰したのだから、それはそれでいい。尾根伝いに登ればいいだけのことで、道がなくとも迷いようはない。
共同アンテナがあって、「神社より七〇〇米」の標識。ご丁寧に、これがハイキングコースにはいくつか設置されている。また林道というか、幅広の作業道が横切った。作業道は二分していて、右と右上。尾根道は右上道に吸収されているようだ。右の奥に黄色い塊りが見えたので行ってみると、かなり焼けていてすぐに引き返したが、右の作業道はそこで終わっていた。
山頂着。9時30分。鳥居をくぐったのが8時50分だったから、40分で着いた。特徴のない山頂だが、屋根付きの囲いに石祠が祀られていた。「城峯神社奥之院」とある。こうなると、峰も峯も特別な使い分けはないということになる。おかしなことに気が回ってしまった。三角点を見つけ、傍らの切り株に腰かけて菓子パンを食べ、タバコを吸った。だれもいなかったから吸った。公園では吸えなかった。
さっきの作業道は、そのまま奥社の裏に回っていて、部分的に柵がめぐらされている。どこに行けるのだろうかと考えていると、単独さんが登って来た。拝殿して、写真撮り。落ち着いた頃に、この道はどこに行くんですかねと聞くと、行ったこがないからわからないとのこと。その言葉のニュアンスからして、この神山に来るのは初めてではないようだ。じゃ私はこっちを行ってみますよと別れる。
作業道は下久保ダム管理所の建屋の脇を通って林道になった。下る予定でいた林道のようだ。紅葉も目に入らないただの林道。二人連れとすれ違う。おそらく、尾根道の存在を知らないのだろう。さっきの「登山道右」の標識に出たが、そのまま林道歩きで通した。
林道はやがて舗装道になった。さっきから気になっていたことだが、かなり先を小型の四つ足が歩いている。サルかと思ったが、仲間の姿は見えないし、脇の斜面を登ったり、下ったりもしない。近づくとさっと逃げる。ようやく四つ足の正体がはっきり見えた。ただのネコだった。つい、アライグマかキツネ、タヌキかと期待してしまっていた。
左に神社を見て林道起点。この林道は通行止めになっていた。10時17分。休憩込みで1時間半ではたいした時間つぶしにならなかった。おもしろいことに、山頂にいた単独さんと鳥居の前で出会った。尾根道をそのまま戻って来たのだろう。
公園に戻る。さらに行楽客が増えている。先を歩いていた単独さんが、オレに向かって手招きをする。行ってみると、小さな鳥居の先にお稲荷様があった。そうか、彼氏は神社愛好家だったのか。丁寧にお参りをしていた。
紅葉、冬桜目当ての行楽客はかなり多くなっていた。こんなご時世だ。密からはさっさと離れることにしよう。
(公園入口から神山)
(城峰神社へ)
(城峰神社)
(狛犬)
(尾根登り)
(右下ダム湖で、山は雨降山)
(林道と交わった色づき)
(これがいくつかあった)
(ダム湖。ここでは気づかなかっが、白っぽい水になっている)
(山頂の奥社)
(三角点)
(柵伝いに下ってみる)
(どこにでもある林道)
(唯一見かけた石祠だが、裾の文様が気になった。年代は確認できなかった)
(中央が城峯公園になる)
(林道入口。先が城峯公園の車道)
(お稲荷様の鳥居)
(お稲荷様)
(駐車場に戻るところで)
(公園から見た神山)
【三波石峡】
では次はどこに行こう。メイン目的は終わった。埼玉にいては落ち着かないので群馬に入った方がいいだろう。途中にある桜山には寄らない。城峯公園よりも混んでいるかもしれないし、しつこく冬桜を追うのも趣味ではない。
道路地図を広げ、藤岡(旧鬼石町)に入ってすぐにある三波石峡(実は、この時は群馬だと思っていたが、石峡のある神流川は県境になっていた)というところに行ってみることにする。ここはダム湖から落ちた神流川だか三波川が渓谷状になっていて、巨岩、奇岩も多く、国の史蹟名勝天然記念物に指定されているらしい。ただ、事前調べでは、去年の台風19号の復旧工事で、車は通行止めになっていた。車で行けなきゃ歩けばいい。手頃な車置き場があればいいが。
城峯公園の通行は一方通行に規制されていた。誘導員に念のため三波石峡への行き方を聞き、車は入れるのかと聞くと、車で行けるとのこと。安心した。
「名勝天然記念物三波石峡」の看板が見えたので大きく左折した。狭い道だった。対向車がいればすれ違えない。全面通行止の看板が目に付いたが、この辺に通じているはずの誘導員が行けると言っていたのだから無視した。50mほど行くと通行止めのバリケード。何だ、結局、車では入れないじゃないか。切り返しスペースもなくそのままバックした。
さて、どうしたものかと国道に出たが、この国道は路肩スペースはないものの、広い国道で、車の通行量も少ない。ぎりぎり左に止めて歩くことにした。まずいかなと思ったが、駐車禁止なのかどうかは確認もしなかった。
バリケードを越えるとすぐに「2番降り口」の看板。1番はどこにあったのか気づかなかった。朽ちかけた階段を下って行くと河原に出た。大石、中には鋭利な石もあるが、これがずっとゴロンゴロンと続いている。一つ一つの石に存在感がある。ただ、景観を損なう致命的なものがあった。水は透明度がなく白濁していた。これは、工事の影響かと思ったが、最後の6番まで続いていて、ダムの水そのものが濁っているようだ。後で、神山から撮ったダム湖の写真を見ると、確かに白かった。
この大石が乱雑に群れて横たわる河原を歩くのはつらい。崖状になっているところもある。水に入るつもりはないから、遠巻きにヤブ漕ぎをしては上流に向かう。何度も目の前の石を避けて行く。こうなるともはや河原ではない。右手に階段が見えたので上がった。3番降り口だった。
正直のところ、面白いところだという印象からは程遠かった。この先も同じだろう。どうしようかと思ったが、たかが1.5kmの距離だ。終点まで行ってみよう。
車の通らない車道を先に行く。すでにダムの囲みのコンクリ壁(何というのか知らない)が見えている。そして、4番から降りた。東屋らしきものがあり、そこは静かな河原だった。石は小さめになったかと思ったが、一瞬のことで、また大石避けとヤブ漕ぎ。始末の悪いのが、ヤブに隠れたトゲ状の枝が多く、石の間に見えない水溜りがあること。どうも、ここの石峡は、道路下の川沿いに歩きながら楽しむところではない。それをやれば危険としかいいようがない。水も白いから、どれくらいの深さがあるのかもさっぱりわからない。それぞれの降り口から下りて、周囲の景観を楽しんでは戻り、次の降り口からまた下るといった楽しみ方をする所らしい。だとすれば、自分はおかしなことをやっている。また、朽ちかけというよりも朽ちたレベルの階段を慎重に上って5番降り口に出たが、入口には、立入禁止のテープが巻かれていた。
国の史蹟名勝天然記念物の指定を受けているのなら、国からの整備補助金が出ているのかどうかは知らないが、道路の復旧工事もさることながら、この階段をどうにかすべきではないだろうか。
もはや河原に下りる気は失せているが、少し上流に橋が架かっているのが見えたので、あの橋だけは行ってみよう。
広い駐車場の片隅に人家があった。そこに住んでいるオバチャンだろうか、外に出ていた。会釈する。真下に橋が見え、橋に下る。橋から石峡を眺めた。石峡はここから眺めるだけで十分かもしれない。わざわざ河原を歩くまでもない。と思いながらも、身体は相反した行動をとる。駐車場に戻って、6番降り口に向かった。
6番の河原は極めて安全。ただ、真上にダムの壁があるから圧迫感がある。雨の日は止した方がいい。あふれ出た水に流されでもしたら、白濁の水の底ではなかなか見つかるまい。それどころか、このゴロンゴロンでは損傷もかなりなものだろう。橋を眺めると、二人連れの姿が見えた。自分と同じように通行止めから歩いて来たのだろうが、女性同伴だ。河原越えの酔狂なことはしなかったろう。
三波石峡とはこんなところだったのかと、期待の半分以上はがっかりして帰路に就く。この後、蛇喰渓谷に行くつもりでいたが、PRしているわりには同じようなものだろうとやめにした。蛇喰渓谷を上から眺めて、何だただの河原かと、周回するのはやめて帰ったといったネット記事も目にしていたし。
駐車地着12時9分。1時間20分つぶし。
(ここからバックした)
(まずは降りてみる)
(川はどんよりして陽があたらない。確かに、普通の川とは違うが、水が灰色)
(車道から)
(きれいではあるが、どれくらいの深さがあるのかわからない)
(下流の景色)
(ダムと、下に橋が見える)
(この階段の板は腐りかけている)
(橋から)
(6番下の河原で。白濁なりにきれいではある)
(橋を上流から)
(戻る。そのまま車道歩きだ)
(城峯公園を回らなかったら、きれいに見えるはず)
(改めての白濁)
(戻った)
【妹ヶ谷不動滝】(いもがやふどうのたき)
この辺に際立った滝はない。上毛新聞社発行の滝本で、かろうじてこの滝ともう一つを見つけたが、掲載写真で見る限りはこちらの滝がましかなと、妹ヶ谷不動滝に向かう。これとて落差は4mほどの小滝。わざわざ行くまでもないとは思っている。この滝は、石峡のある三波川のかなり上流にある滝だ。
駐車場の脇には鳥居がありながら、物置のような粗末な神社があった。三波川を渡る橋には「御荷鉾山不動尊」の看板があって、ここのふれあい道の略図もあるが、略図では御荷鉾山不動尊ではなく「妹ヶ谷不動尊」となっている。それはともかく、この略図看板に不動滝は出ていない。それでいて、ここは御荷鉾山への登山口の一つなのに、御荷鉾山へのコースもなく、肝心なふれあい道も釈然とせずにちょん切れている。後で知ったが、ここのふれあい道は廃道状態になっているようだ。
不動滝がどこにあるかもわからずに不動尊に向かう。坂道を登って行くと、どこからともなく嬌声が聞こえる。右に神社が見えた。階段を登ると、右手にある鐘撞堂の脇で、巫女姿の女性たちが何やらやっている気配。深くは見もしなかった。目的は滝だ。
階段から下りて、沢の上流に向かう。これは明らかに御荷鉾山への登山道だ。ハイカーが2人、それぞれに下って来た。しばらく沢沿いに歩くも小滝はあっても滝の気配はない。標識も何もない。途方に暮れた。上に滝がある様子もなし。下る。
不動尊を通り過ぎ、沢沿いに下ると、ようやく不動滝入口の手書き標識があった。何と、車道沿いだ。木の階段を下って、ようやく不動滝に出会えた。
随分ちまっとしたというかコンパクトな滝だった。落差は4mもないだろう。2段で合わせて4.5mといったところだろうか。しばらく眺めていた。日陰で寒くなった。もう少し大きかったら見ごたえもあるだろう。こじんまりしたこの滝、先日の霧降の滝ではないが、荒くれた大瀑や、大きくたおやかな女性的な滝に比べれば、滝の規模は小さ過ぎながらも、うまい表現はできないが、その清らかさに気持ちは和らぐ。
寒くてぞくぞくしてきた。もういいか。改めて不動尊に向かうと、あの若い巫女たち、テレビか何かの撮影だったのか、境内に出て来て、カメラ撮りをしていた。駐車場に戻る。さっき出会ったハイカーが着替えをして帰り支度をしていた。
1時半か。まだ早いが、近くにはもう見たいところもない。ゆっくり帰るとする。
(不動滝入口)
(不動尊)
(不動滝を探して上流に)
(小滝がいくつかあった)
(この先、滝がある気配はないので引き返す。御荷鉾山への道は左に続いている)
(不動滝。二段)
(滝つぼ。というほどのものでもないのだが)
(改めて)
(駐車場に戻る橋の手前で)
(駐車場脇の神社)
城峯公園から城峯山に行ってみようと何年か前に計画を立てたのですが、結局計画倒れになってしまいました(確かふみふみぃさんが歩かれていたかと)。もちろん冬桜と紅葉の見物が目的でした。
本記事からは、紅葉のあでやかさが冬桜を圧倒しているように見えます。安行にも十月桜、冬桜、二季桜などの銘板の掛かった桜があるのですが、どれも花密度が疎で華やかさに欠けています(その変わり花期が長い)。城峯公園の桜もそんな桜に見えますね。
私も、せっかく城峯公園に行くのなら、城峯山にでもと思ったのですが、そのルートを調べていたら、城峯公園を通過して城峯山の真下まで一般車が入れるらしいじゃないですか。今、通行止めになっているかどうかは知りませんが、それを知って、城峯山が俗っぽく感じてやめました。無理に難儀なところを歩いても自己満足に終わるでしょう。だったら、最初から、城峯山は考えない方がいいかなと、代わりに行った神山に行きましたが、こことて、同じようなものです。神山は行ったことがないので、こちらを選びました。正直のところ、凡で、味気ない山でした。
桜山公園も、この城峯公園も、冬桜は十二月に入ってからが本番のようです。桜だけが目的なら、盛りの紅葉が邪魔になる。私にはわかりませんが、紅葉が収まった頃に、果たして花が増えて大きくなるかはわかりませんね。桜山公園のロウバイに関しては、訪れる人も宝登山ほどもなく、なかなかだと思いますけど。