虫。
・草原のバッタの脚が√のように願わくば少年は夏の数学者
・蝉時雨 取り残されたこの森の木々の隙間に手を取り合って
・ゆるやかに秋の日は増え夏の日の忘れてしまう昆虫標本
・バタフライの飛沫の記憶水のないプールの底を蝶は飛び立つ
・蝉の声を最後に聞いて八月は麦わら帽子の凹みのなかに
題詠blog2010:081~085。
靴下をなくしたシェフの前菜に寄り添っている石田純一
連弾を忘れてしまうピアニスト右足に穿く靴下がない
靴下を穿いた孤独はアスファルトかつかつという音も残せず
もう少し希望があるというのなら千のナイフに穿かす靴下
靴下を穿いた訛りの足跡がわすれてしまう東北の土
うたのわ。
ワイシャツの釦をとめる日常は可も不可もない白色だろう
繰り返すフォローアンフォロー呟きは優しい嘘で十分でした
立つことの意味をなくして信号機うつむき加減の三つの庇
「もうどうしようもない馬鹿ね」と呟いて夜明け前人魚は声を足へとかえた
たくさんのしあわせ のようなものが追い越してゆくのが見えるわ
あお色の誘蛾灯ならきのうから胸のあたりでなにかさみしい
いくつかを理解している(でも)いくつかは理解されずにしんでゆくのだ
コンビニの袋の清さはあっさりと捨てられること受け入れること
昨日から忘れています書きかけの手紙の最後に綴る言葉を
ふりそそぐ雨は銃弾 僕のもつ傘の世界はとてもちいさい
何をなにを信じているのでしょう僕たちの歌はみじかい夏であるのに
青い目の王蟲は迷子腐海からとおくはなれたビルたちの森
蟲笛で森まで帰ろう傷ついた翅蟲の群れになぐさめられて
VOICE!Perfumeのシンクロ率が越えてゆく綾波レイのシンクロ率を
・草原のバッタの脚が√のように願わくば少年は夏の数学者
・蝉時雨 取り残されたこの森の木々の隙間に手を取り合って
・ゆるやかに秋の日は増え夏の日の忘れてしまう昆虫標本
・バタフライの飛沫の記憶水のないプールの底を蝶は飛び立つ
・蝉の声を最後に聞いて八月は麦わら帽子の凹みのなかに
題詠blog2010:081~085。
靴下をなくしたシェフの前菜に寄り添っている石田純一
連弾を忘れてしまうピアニスト右足に穿く靴下がない
靴下を穿いた孤独はアスファルトかつかつという音も残せず
もう少し希望があるというのなら千のナイフに穿かす靴下
靴下を穿いた訛りの足跡がわすれてしまう東北の土
うたのわ。
ワイシャツの釦をとめる日常は可も不可もない白色だろう
繰り返すフォローアンフォロー呟きは優しい嘘で十分でした
立つことの意味をなくして信号機うつむき加減の三つの庇
「もうどうしようもない馬鹿ね」と呟いて夜明け前人魚は声を足へとかえた
たくさんのしあわせ のようなものが追い越してゆくのが見えるわ
あお色の誘蛾灯ならきのうから胸のあたりでなにかさみしい
いくつかを理解している(でも)いくつかは理解されずにしんでゆくのだ
コンビニの袋の清さはあっさりと捨てられること受け入れること
昨日から忘れています書きかけの手紙の最後に綴る言葉を
ふりそそぐ雨は銃弾 僕のもつ傘の世界はとてもちいさい
何をなにを信じているのでしょう僕たちの歌はみじかい夏であるのに
青い目の王蟲は迷子腐海からとおくはなれたビルたちの森
蟲笛で森まで帰ろう傷ついた翅蟲の群れになぐさめられて
VOICE!Perfumeのシンクロ率が越えてゆく綾波レイのシンクロ率を