カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』

どうもこんにちは、富田林薫(とんだばやしかおる)です。
遠洋マグロ漁船乗りです(ぇ?

「2008年11月」。

2008-12-01 09:13:12 | Weblog
店屋・店名。

 せがまれれば3倍速でカクテルをつくるバー「赤い彗星」のマスター

 本当のこと知らないままに「ばふばふの宿」は少年のこころざわつかす

・かそのむらのなみだのように電気屋のパナソニックは青くかがやく

 ペットショップ「あふりか」の床下に棲まう絶滅種ナイルコブトカゲ鰐

 マチルダさん似の女主人営む書店にて買う「ガンヲタ魂」の誇らしさ

アイドル。

永遠のアイドルとしてアグネスのいつまでもへたくそな日本語は

僕たちがそこすれ違うおばさんを天地真理だと気づかない 今

アイドルの白さと香りのニュービーズ南沙織のハイソックスも

きっとカモメの丸焼きを完食するのだ渡辺真知子の口の大きさ

「馬鹿にしないでよ!」テレビの前で爺さんは山口百恵に射竦められる

まよなかに耳をふさいで何処までもアイドル水着画像&動画をたどる

「ジャニーズにあらずんばアイドルにあらず」と言い放つジャニー喜多川

にせんはちねんくがつにじゅうはちにちハロモニ@最終回に哀れ止める

元LUNA SEA真矢(夫)の暇さ加減に反比例する石黒彩の今の露出度

1000年後「あやや=はるな愛」そんな歴史になっているらし(?

最高齢グラビアアイドルとしてほしのあきギネスに登録されてほしぃ~の

引越の荷物のなかにすてられぬ全キャン連のピンクのはっぴ

    *全キャン連=全国キャンディーズ連盟

「あの頃は」「ああ、あの頃は」がこだまする堀越学園同窓会会場

やっぱ、痛いって真似すると、たぶん 武田久美子のホタテガイ水着

「ステキの国からやってきたプリンセス」有希子は僕たちの夢の国へ

爺さんのねがいはひとつ叶えられアグネス・ラムはパチンコになる

くだらない「あのひとは今」という番組が爺さんの思い出ふみにじるのだ

「誰でもよかった」そんな言い訳する前に本田美奈子を聴いてみないか

洗うことまかりならぬ杉様の汗をふくんだハンケチが黄ばむ

「まつけん」と言えば松平と松山の間に横たわるジェネレーション地溝帯

日本語の「ぺ」という言葉の価値観を高めた功績でヨンさま

秘密。

・UFO目撃談の話題になると急に無口になるタバコ屋の梶原さん

 ほんとうの僕のすがたはこの次の満月の日まで言わないでおく

 キティちゃん宝石箱の底にかくすママには知られたくない秘密

 誰にでもあるのでしょうか真っ直ぐに見つめられても話せないこと

 トンネルに虹の秘密があるようないろとりどりの地下鉄路線図

 どうやら肉じゃがに混ぜられた秘密の成分にて惚れちまったようだ

 やましいってワケじゃないけど真夜中にネット通販で買うシークレットブーツ

 お疲れさま世話になったねと5足目のシークレットブーツ捨てる秋の日

 秋晴れのひょんなことからスイス銀行秘密口座が妻に発覚

 会員制かつ一日たった十食の秘密結社みたいなラーメン屋

 ためこんだ秘密をぜんぶ埋めるため大地溝帯へと旅立つ

うたのわ。

爽快は何処いったのだ まちがえて買ったコーラのみほす 十二月

流されること受け入れながらも ひとり 満員電車の揺れに逆らう

ああ まりあ ほそくつめたい銀の矢は祈りをささぐ羊の群れに

ぜんしんに錆びたコイルをめぐらせて夢をみている羊のゆめを

爛漫にたわむれながらポケットに黒いざくろを羊はかくす

数えなさい 一匹 二匹 燃え尽きるレプリカントを抱かぬように

ゆるやかに傾斜する檻 残された羊のつがいをまきこみながら

高慢はおびえにかわり青草をいっしんふらんに刈り取るマシン

じゅうじゅんな顔をしながら番犬の背後にまわるステップをふむ

もとめあうニュージーランドむせかえる草の匂いにおいたてられて

こいびとは千夜をかたるらくえんの鉄条網にかこまれながら

届かないメルアドを消去しおえてあなたとはもう圏外となる

せいふくのボタンひとつかけちがえて誤解だらけの街角になる

雨をうける男のせなかまるまってゆくにつれて雪にかわる

かそくするでんしゃにもまけないとおもえた全力で疾駆する少年

雨が雪にかわるときの静寂に ふたり みみをすましていきをひそめて

やすっぽいビニール傘はなげすてて いま からだじゅうできく雨音

かわりようのない苛立ちが連打する硬く閉ざされたシャッター

ゆっくりと朱にかわりゆく街角にいずれわたしも同化するのだ

まっくろなだいちを白にかえてゆくそれはきぼうで掴もうとした

てのひらにおちる涙のつめたさにそれが雪だと気付かないまま

コロニーの水資源のため殘虐にトラクタービームで捕獲する彗星

尾根を下る夏風に誘はれるやうに滅びた生きもの水場をたどる

復刻版ゴジラソフビ人形の眼にみつける記憶とのちがいは

あきらめた羽根をたたんで路地裏に秘密組織への扉をさがす

僕たちがより複雑になることをどうして進歩とよんだのだろう

ふたりして防波堤を散歩した思い出のために買うミニテラポット

粘土子といふ名の女あらはれし意外にタイプでこまつてしまふ

なつくさのひざうつもりのくまさんのひとみにうつる産廃のやま

いま僕は鍋をかこんでこの時もどこかではなりやまぬ銃声

父さんも母さんもニコニコなのは ああ 今夜 黒毛和牛のすき焼きなわけで

鍋の底にわすれさられた豚肉がちいさくなって雑炊にいる

夕刻のスーパーの生鮮売り場にてぶなしめじ手招きする頃

きみのあたま電車のゆれにかたむいてほんのすこし肩に力いれる

アイポッドからながれでる音に目をとじて雑踏のなかへ 殻をまとう

笑顔ならタダでいいと言うお店でもあんがい高くつくものだ

スーパーでくれるポイント使い切ることなくただただ貯める

誰の為の花束か知らないけどここは毎日とおりすぎる交差点

ああ 何もいわないでおくことが最前だと思っていた瞬間も

明け方はゆつくりと近づいてきてしびれた腕の角度をかえる

あおによし奈良の吉野の紅葉もツノをつけたらシャア専用

夕焼けに真っ赤にそまる僕たちもツノをつけたらシャア専用

親父にも殴られたことのない僕をなぜキョーレツに君は殴れる

すこしだけ傷みわすれてちらばった胡麻ラーメンの胡麻をかぞえる

僕たちは永遠だよね見つめ合いバーチャルワールドにひらく花

いつだってほの暗い部屋の壁に飾るひまわりの複製画

複雑な笑みをうかべて半生をかたりはじめるラジバンダリは

なにもかもコピられたひとたちが無表情に散ってゆくスターウォーズの中

くらやみに慣れたのでしょうすいすいと地下鉄を乗り継いで 今

強風にあおられながら咲くいちめんのコスモスの勇気みている

つみぶかきさけびにおもくいだかれて地下組織のように愛しあう

複線化されることなく寂れてく駅のホームに佇むみたいな