題詠blog2011:099~100。
正さを支え合えたらあたたかなひかりを回れ惑星となる
完璧な球をたくして伝書鳩すべての空に放たれてゆけ
うたのわ。
最愛の秋をなくした庭師がひとりあかね色して泣いている
大丈夫ばれたりしないふたりしてかくしておいた雪の結晶
あたらしい命がひとつ満月の必然でしょう出会えたらいい
走る朝むかい風から脚力の意思を問われる 負けたくはない
逢いたいといえば夕日は短めの詩になるなんて 妄想だろう
白鳥の羽根をひらいて冬の日の水辺はもっとあたたかくなる
スターダスト落ちてきた夜の地面クリアファイルに挟み続けて
それぞれがそれぞれの生を語りはじめる物語は長いほうがいい
降り始めたら雪の世界はやさしいと空から聞いた遭難者たち
わからなくていいのかもしれないと向日葵の種植えてゆく午後
あたらしくあなたが泣いた満月はたまに記憶をあたらしくする
いいのです鯨の歌はわかるひとわかるひとには聴こえていたら