UMA(未確認生物)。
気がつけばなんかツチノコだったので初のテレビ出演ふるえるお腹
・「雪おんな愛しているよ」こうみえて雪おとこだってハートは熱い
・みずからの体毛をほぐしひとりぼっちのひつじ男がセータを編む
・ユニファイドメモリアーキテクチャ=UMAと言えばさり気なく知的か
・SMAPに森くんと言う未確認メンバーがいたらしいと噂する小学生
家事。
・なくしたら気付くのでしょう 三角コーナー用のポリ袋みたいな
初。
ピー・ポー・パー・ポー・パーと鐘が鳴る君と出逢った図書館をファーストコンタクト地点と呼ぼう
先輩につれられてゆく二丁目で花太夫さんに奪われたファーストキッス
うたのわ。
なくしてはならないものをなくしたの青い電車でさがしにゆくの
あめふるひ空からおちるなみだなら本当の理由としてうけとめる
昨日から衛星軌道をまわるあなたのみつけたら古いアルバムでした
たとえばこれが美味しいプリンだと思って裏切られた時のような寂しさ
サザンビーク北の滝の東のぱふぱふ屋にまつわる勇者の苦い思いで
昔々ある所にお爺さんとお婆さんしか住んでなくって既に過疎化問題
お客さま今日のはとバス観光ツアーは東京新興宗教巡りです くれぐれも
おお一文字のちがいでこんなにも言葉は軽くなるのだ 真夜中のエロリスト
だってそれは言わないとわかんないしもしかしてわたしテレパシー使えるとでも
印鑑をすれ違いざま押させる技をあみだしたから 婚姻届に
排他的経済水域内のカニを独り占めする夢をみているよろしいですね
彗星が近づいてくるどうしても尾を掴みたい僕を許してくれないか
もう何もきこえない土砂降りのなかに唇がさよならのかたちをつくる
悔しいですという芸人のネタ録画して飽きるまでみるさよならのよる
口にしたさよならの数わからないままにまたさよならを口にしている
なくなつたひとのよろこびかなしみをうけつぎながらいきるのでしょう
この森にあなたが建てた図書館にみつけた歌集をかりてみました
ふりだした真っ白な雪げんじつから目をそらし手のひらをかざせば
とうめいな手紙にとうめいな意思をつたえるとうめいな文字で記す
ゆるされることのない真っ黒な指先でまたひとつ潰す小さなカシス
うたごえをわすれた鳥が水辺へとおりるのをねらいうつように 虐
隔たりもなくしてあげましょう硬質な窓をあけてゆれるカーテン
盲爆とうずきはじめたこころをだいてなぜ未来へと歩みはじめた
不確かな沈黙のおとずれた砂漠の街に少女は何を祈るのでしょう
真実を記す本を手に取る図書館の貸し出しカードは作れなかった
活字からのがれるようにめをとじる図書館の午後は妙にけだるい
沢山の犠牲を強いて奪取する荒れ果てた丘の上に建てる図書館
ゆふぐれの電車のなかのいかんともしがたい温度差のふたりは
ぐるぐるとおなじところをまわる電車の三周まえに別れがあつた
乗り間違えた快速電車はスピードを上げ君の住む街を通過する
世界中の視線あつめる人のほこらしく ああ やはりこの国はおおきい
百万回ネガティブと綴り真っ黒になった紙をくしゃくしゃに丸めて捨てる
この街の駅前はマイナーコードかき鳴らす孤独なギタリストばかりで
あなたが動詞としてあるのならわたしは助詞として隙間をうめる
とまったらしんでしまう魚のような観念においたてられて はしる
のぞんでもいない夢をかたってはたまに良い人とまちがえられる
被害者がじばくボタンをかくしもち また被害者をふやそうとする街
ガザ千二百人の数にかき消される とある日のアフガン三人の数
大ヒット上映中興行収入百億円突破 パイレーツ オブ ソマリアン
わたくしといふ形式のなかに傲慢で否定し得ない蠢きがある
安全なところでなにを語らうとも軽い言葉が消えてゆくのだ
プラタナスただ街路樹として街角に穏やかな時の訪れを待つ
かなしみにぐすぐす濡れる物体を拾ったらわたしの抜け殻でした
僕たちはたぶん何処かでかなしみを踏みつけながらいきているんだ
とてつもない国語学者になってかなしみのない辞書を編纂する
さきのことだれもわからないから一瞬のぬくもりをしんじてねむれ
めざめれば昨夜いだいた幻想がくしやくしやになり散らばつてゐる
だから人生の三分の一を夢みるやうに生きてくためにねむるんだ
憎しみはまいあがれ風に連れられて誰もとどかないところまで飛べ
強風にふきとばされる真実をあわてて掴む 掴みそこねる
おしなべてわたしは風で新宿のビルのあいだをふきぬけて消える
昨年より十四日もすぎれば新年も昨年とおんなじような新年
この国のドタバタぐあいも慣れちゃえばあんがい平和で楽なのだろう
降り注ぐロケット弾の悪夢に目覚める天井のシミはああ俺の部屋か
つながりを 誰と もとめていた 誰でも 冷たい光ケーブルによりそう
もうだれも気にしない僕のブログを毎晩訪れてくれるボットたち
放置したぼくのブログにゆっくりとスパムコメントふりつもる 朝
あかねいろにそまった場所をただデジカメの記憶として保存する
海からの風がいくばくかの哀しみを吹き上げるような夕暮はガザ
何も見えないふりを装って また いったい何が見たいと言うのだ
てのひらをそらにむければ平等にふりそそぐ陽はあたたかいのだ
こわれないこころをもった人達がこわれたこころで殺しあってる
戦場へ 行き先を告げうつむいた天使をのせて走り出すタクシー
雪から晴れにかわる明け方のわたしの心はしゃらしゃらら響く
雨から雪にかわる静けさに ああ 耳をすまして動けず
曇りから雨にかわる感情に手にした傘は まだ させないでいる
支払う者がきえてしまった大地にゆっくりとふりつもる請求書
争いをなくすにはどうすればの問いに白紙のままの解答用紙
あきらめたつもりになればあなたとの婚姻届がはらはらと散る
通いなれたコンビニで買う恵方巻にほんの些細な願いをたくす
どうでもいい思い出をいっさいがっさい捨てるにもゴミ袋は有料
寒空にわたしが凍りつくまえにわたしの蛇口をすこしだけひねる
ほんとうはちいさな誤解 ごしごしとくもるシンクを研く真夜中
ファミレスでランチ代払うようにあなたはあっさりと清算を済ませた
いま みてる 僕なんか 簡単に 吸い込まれてゆきそうな青空
もうそんな青空とかの雰囲気にうかれるような僕らではなく 遠
いまここに僕はいるのにつまらないつまらないよねつまらない空だ
ハイスピードカメラの割れゆく風船のようにさよならがフラッシュバックす
ひかりってなんですか そう 掴もうとした指のあいだをすりぬけてゆく
手を 手をとってください感覚は軋みながら地上戦 麻痺するまえに
ラミエルの声がきこえる 静かなる冬の浜辺でひろう巻貝
もう少し言葉がほしい鋭敏なうさぎの耳で待ちわびています
雨ざらし鉄塔の下に動けず ただ送電線がジリジリと泣く
メーターが振り切れるまで現実を遠ざけながら走れタクシー
もういっさいがっさい拭き取って真っ白な日々に赦されるなら
つまらない自分というものを歌にしてほとほとつまらない自分だ
わすれたか 今それならば人々の涙の理由を受け取るがいい
世界中の無意味なもんを集めてほんとうの大切を知らしめる
いつだってうすれてく街角をひだりにまがるそんな暮らしだ
しかたなくタスポをかざすだとしても君の自由になりはしないよ
僕宛のあけおめメールが一通も届かないのはやっぱ温暖化だよな
ハッピーニューイヤーを偽ったスパムメールばかりが届く零時過ぎ
気がつけばなんかツチノコだったので初のテレビ出演ふるえるお腹
・「雪おんな愛しているよ」こうみえて雪おとこだってハートは熱い
・みずからの体毛をほぐしひとりぼっちのひつじ男がセータを編む
・ユニファイドメモリアーキテクチャ=UMAと言えばさり気なく知的か
・SMAPに森くんと言う未確認メンバーがいたらしいと噂する小学生
家事。
・なくしたら気付くのでしょう 三角コーナー用のポリ袋みたいな
初。
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先輩につれられてゆく二丁目で花太夫さんに奪われたファーストキッス
うたのわ。
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あめふるひ空からおちるなみだなら本当の理由としてうけとめる
昨日から衛星軌道をまわるあなたのみつけたら古いアルバムでした
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サザンビーク北の滝の東のぱふぱふ屋にまつわる勇者の苦い思いで
昔々ある所にお爺さんとお婆さんしか住んでなくって既に過疎化問題
お客さま今日のはとバス観光ツアーは東京新興宗教巡りです くれぐれも
おお一文字のちがいでこんなにも言葉は軽くなるのだ 真夜中のエロリスト
だってそれは言わないとわかんないしもしかしてわたしテレパシー使えるとでも
印鑑をすれ違いざま押させる技をあみだしたから 婚姻届に
排他的経済水域内のカニを独り占めする夢をみているよろしいですね
彗星が近づいてくるどうしても尾を掴みたい僕を許してくれないか
もう何もきこえない土砂降りのなかに唇がさよならのかたちをつくる
悔しいですという芸人のネタ録画して飽きるまでみるさよならのよる
口にしたさよならの数わからないままにまたさよならを口にしている
なくなつたひとのよろこびかなしみをうけつぎながらいきるのでしょう
この森にあなたが建てた図書館にみつけた歌集をかりてみました
ふりだした真っ白な雪げんじつから目をそらし手のひらをかざせば
とうめいな手紙にとうめいな意思をつたえるとうめいな文字で記す
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うたごえをわすれた鳥が水辺へとおりるのをねらいうつように 虐
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盲爆とうずきはじめたこころをだいてなぜ未来へと歩みはじめた
不確かな沈黙のおとずれた砂漠の街に少女は何を祈るのでしょう
真実を記す本を手に取る図書館の貸し出しカードは作れなかった
活字からのがれるようにめをとじる図書館の午後は妙にけだるい
沢山の犠牲を強いて奪取する荒れ果てた丘の上に建てる図書館
ゆふぐれの電車のなかのいかんともしがたい温度差のふたりは
ぐるぐるとおなじところをまわる電車の三周まえに別れがあつた
乗り間違えた快速電車はスピードを上げ君の住む街を通過する
世界中の視線あつめる人のほこらしく ああ やはりこの国はおおきい
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憎しみはまいあがれ風に連れられて誰もとどかないところまで飛べ
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おしなべてわたしは風で新宿のビルのあいだをふきぬけて消える
昨年より十四日もすぎれば新年も昨年とおんなじような新年
この国のドタバタぐあいも慣れちゃえばあんがい平和で楽なのだろう
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つながりを 誰と もとめていた 誰でも 冷たい光ケーブルによりそう
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戦場へ 行き先を告げうつむいた天使をのせて走り出すタクシー
雪から晴れにかわる明け方のわたしの心はしゃらしゃらら響く
雨から雪にかわる静けさに ああ 耳をすまして動けず
曇りから雨にかわる感情に手にした傘は まだ させないでいる
支払う者がきえてしまった大地にゆっくりとふりつもる請求書
争いをなくすにはどうすればの問いに白紙のままの解答用紙
あきらめたつもりになればあなたとの婚姻届がはらはらと散る
通いなれたコンビニで買う恵方巻にほんの些細な願いをたくす
どうでもいい思い出をいっさいがっさい捨てるにもゴミ袋は有料
寒空にわたしが凍りつくまえにわたしの蛇口をすこしだけひねる
ほんとうはちいさな誤解 ごしごしとくもるシンクを研く真夜中
ファミレスでランチ代払うようにあなたはあっさりと清算を済ませた
いま みてる 僕なんか 簡単に 吸い込まれてゆきそうな青空
もうそんな青空とかの雰囲気にうかれるような僕らではなく 遠
いまここに僕はいるのにつまらないつまらないよねつまらない空だ
ハイスピードカメラの割れゆく風船のようにさよならがフラッシュバックす
ひかりってなんですか そう 掴もうとした指のあいだをすりぬけてゆく
手を 手をとってください感覚は軋みながら地上戦 麻痺するまえに
ラミエルの声がきこえる 静かなる冬の浜辺でひろう巻貝
もう少し言葉がほしい鋭敏なうさぎの耳で待ちわびています
雨ざらし鉄塔の下に動けず ただ送電線がジリジリと泣く
メーターが振り切れるまで現実を遠ざけながら走れタクシー
もういっさいがっさい拭き取って真っ白な日々に赦されるなら
つまらない自分というものを歌にしてほとほとつまらない自分だ
わすれたか 今それならば人々の涙の理由を受け取るがいい
世界中の無意味なもんを集めてほんとうの大切を知らしめる
いつだってうすれてく街角をひだりにまがるそんな暮らしだ
しかたなくタスポをかざすだとしても君の自由になりはしないよ
僕宛のあけおめメールが一通も届かないのはやっぱ温暖化だよな
ハッピーニューイヤーを偽ったスパムメールばかりが届く零時過ぎ