カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』

どうもこんにちは、富田林薫(とんだばやしかおる)です。
遠洋マグロ漁船乗りです(ぇ?

「2011年3月」。

2011-04-01 22:11:00 | Weblog
花。

わたしからひかりの花を送るためいま海ほたるあつめる渚

向日葵のふりをしている少年の夏の続きを忘れぬように

気がつけばあなたは遠く振り向けば小さな百合の白い祭壇

実直でありたい花が次々と意味をわからず枯れてゆきます

うすももの記憶を辿り春の日のあなたが花であったかのよう

題詠blog2011:012~016。

堅い人だらけの街の夕暮れに海月のような思いを伸ばす

故郷のオーケストラが現われて忘れかけた田園を奏でる

思い出は残るのですか ここはもう涙のような潮騒のあと

とりあえずともしてまわる蝋燭にねがいのようなちいさな炎

絹糸を夕日にあてる一日がそれはやさしく終わろうとする

うたのわ。

潮騒の聞こえる街が消えてゆく消えてゆく 潮騒の悲しい

日常がとうふのかどにぶつかってあっさりと崩れてゆきました

波頭 するどい指をあなたから何も知らずに受け取りました

わたしから伝えることを絵葉書の森の緑に挟んでおきます

どうしたのでしょうか雨の冷たさは得体しれない不安でしょうか

生きていることの何かを羨むようにあなたの流す雨が冷たい

三月のひとりの午後を戸惑いにかえゆくような春雨のなか

忘れてはならないことを春の日が伝えています 蕾はここだ

どこまでも砂漠のような街角に必要不可欠を置いてゆく

永遠の擬似空間に握手する君の名前はトモダチコレクション

冬空をわたしのなかにひらいたら雪の欠片がきらきらと散る

三毛猫の尻尾にふれる春の日の予定表には日だまりと書く

三月の歌にあわせてフルートを菜の花売りが吹いている

口笛の空に渡ればあしたから春の海ならいいですね