うたのわ。
それは見た事も逢った事もないひとの誕生日を祝う真夜中
星空はあなたのようだ逝ってしまったあなたのようだ
不安一つ二つ三つ過るリクライニングシートが倒せない
十二月 LEDが狂い咲く 発明代価をもとめるように
眺めたら月のあかりが薄れてくガードレールに踵ひっかけ
気が付けばエコカーだらけこの星を光のように飛ばせトナカイ
どれだけのベル集めても響かない寂しい夜のええベルマーク
もう争うのはおよしなさいとサンタが白い髭からとりだす鳩
断片をあつめてねむる冬の日よあけがたひかり結晶となれ
雪ふり始めわたくしはゆつくりと深呼吸する森であります
またひとつ増版されるわたくしの冬のこころの四十九版
ゆつくりとルーズリーフの内側に積もる時間の鐘を鳴らして
ああ、雪の結晶てのひらのあなたのようにとけてゆきます
総理大臣ふゆぞらを翔けて街角は増税原案書降り積もる
小太りの男となつてイリュージョン橇で世界のめぐる煙突
行き先を忘れた鳩に括るのはそらに届ける手紙でしょうか
それは見た事も逢った事もないひとの誕生日を祝う真夜中
星空はあなたのようだ逝ってしまったあなたのようだ
不安一つ二つ三つ過るリクライニングシートが倒せない
十二月 LEDが狂い咲く 発明代価をもとめるように
眺めたら月のあかりが薄れてくガードレールに踵ひっかけ
気が付けばエコカーだらけこの星を光のように飛ばせトナカイ
どれだけのベル集めても響かない寂しい夜のええベルマーク
もう争うのはおよしなさいとサンタが白い髭からとりだす鳩
断片をあつめてねむる冬の日よあけがたひかり結晶となれ
雪ふり始めわたくしはゆつくりと深呼吸する森であります
またひとつ増版されるわたくしの冬のこころの四十九版
ゆつくりとルーズリーフの内側に積もる時間の鐘を鳴らして
ああ、雪の結晶てのひらのあなたのようにとけてゆきます
総理大臣ふゆぞらを翔けて街角は増税原案書降り積もる
小太りの男となつてイリュージョン橇で世界のめぐる煙突
行き先を忘れた鳩に括るのはそらに届ける手紙でしょうか